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別れを告げた恋、始まった二人の恋
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「その前にシャワー浴びる?飲んだ後だと面倒になるでしょ?」
「じゃあ……一緒に?」
志信がいたずらっぽい目をして尋ねると、薫は顔を赤くして志信の肩をグーで殴った。
「スケベ、調子に乗んな、バカ」
「薫……彼氏に向かってひどくない?」
「ホントの事だもん」
志信は肩を落としてブツブツと呟く。
「キッツー……。ベッドの上ではめちゃめちゃ甘くてかわいかったのになぁ……」
「やっぱり志信、めちゃくちゃやらしい。スケベ、ドS」
薫が横目でジトッと睨むと、志信はニヤリと笑って薫の脇腹を肘でつついた。
「でもオレの事、好きなくせに」
「……選択間違えたかな……」
「……言ったな?」
志信は軽々と薫を抱き上げ脱衣所に運んだ。
予想外の志信の行動に、薫は慌てふためき手足をバタバタさせる。
「えっ?!ちょっと、何してんの?!」
志信は右手で薫の肩を抱いて膝に乗せ、左手で服を脱がせている。
「選択間違えたなんて言えないようにしてやるから、覚悟してろよ」
「えぇっ?!」
「良かったなぁ両利きで。左手でもうまく服脱がせられるし、右手でも左手でも両方の手で薫の事気持ちよくしてあげられるだろ?」
あっと言う間に服を脱がされ、薫は真っ赤な顔で志信を見上げた。
「バカ!!ドスケベ!!ドS!!ド変態!!」
志信は薫の罵声を涼しい顔で聞き流しながら服を脱ぐ。
「誉め言葉だな。さ、バスルーム行こ。オレの事好きで好きでたまらないって言うまでやめない。ってか、言ってもやめない」
「なんなのそれ!!」
「言ったじゃん。好きな子には意地悪したくなるんだって」
「……意地悪しちゃやだ」
「んー?それ、逆効果。すっげぇそそる」
志信はあぐらをかいた膝の上に座らせた薫の体に、シャワーでお湯を掛けながら、舌を絡めた激しいキスをした。
濃厚なキスに薫はクラクラしそうになる。
そして志信は薫の耳を優しく噛んで囁いた。
「でも薫は大事だから、優しく意地悪してあげる。一晩中な」
「ひっ、一晩中?!」
(志信って……!!これじゃ私の身がもたない!!)
志信はキスをしながら、ボディーソープを泡立てた手のひらで薫の体を撫でる。
時おり薫が快感に表情を歪めると、志信はそこを執拗に撫でたり摘まんだりして弄んだ。
「……手慣れてるね。相当遊んできたんだ」
「んー……そこそこ。何?オレの事、知りたくなってきたの?」
「そういえば……志信の事、あまりよく知らない気がする。もっと話したいな」
「そういうお願いなら聞かない訳にはいかないもんなぁ……。まぁ……これからずっと一緒だし。いくらでもチャンスあるし」
シャワーで薫の体についた泡をキレイに洗い流すと、志信はニヤリと笑った。
「でもやっぱり……我慢できない」
志信は薫の唇を強引に塞いで、自分の上に薫を向かい合わせに座らせた。
そして熱くいきり立ったもので、じゅうぶんに潤んだ薫の秘部を押し広げ、その奥までねじ込むと激しく突き上げた。
バスルームには二人の肌がぶつかり合う音に混ざって、淫猥に湿った音が響く。
「……もうっ、志信……!!」
「好きだよ、薫」
「私も……好きだけどっ……ああっ……!」
(だからもう身がもたないってば……!!)
やっとの思いでお風呂から上がった薫は、グラスに注いだ冷えたビールを一気に喉に流し込んだ。
「もう……あんなに激しくされたら、体がいくつあっても足りないよ……」
「あれくらいでへばったの?」
志信は事も無げに笑ってビールを飲んだ。
このまま一緒にベッドに入ったら、先ほどの続きと言わんばかりにまた襲われてしまいそうだ。
薫は志信の気をそらそうと、冷蔵庫から缶ビールを何本か取り出し、テーブルに並べて笑った。
「ねぇ、それはさておき……さっきの話の続き、聞きたいな。志信は遊び人だったの?」
「学生の頃とか入社してしばらくの間は、そこそこ遊んだかな……。でも薫の事が気になり出したら、だんだん他の子には興味なくなっちゃった。薫が好きだって自覚してからパッタリ、誰とも遊んでないし付き合ってない」
志信はタバコに火をつけかけて、やめる。
「薫のタバコちょうだい」
薫は笑ってタバコを差し出した。
「ずっと前から好きだったって、いつから?」
タバコに火をつけながら、志信は考える。
「じゃあ……一緒に?」
志信がいたずらっぽい目をして尋ねると、薫は顔を赤くして志信の肩をグーで殴った。
「スケベ、調子に乗んな、バカ」
「薫……彼氏に向かってひどくない?」
「ホントの事だもん」
志信は肩を落としてブツブツと呟く。
「キッツー……。ベッドの上ではめちゃめちゃ甘くてかわいかったのになぁ……」
「やっぱり志信、めちゃくちゃやらしい。スケベ、ドS」
薫が横目でジトッと睨むと、志信はニヤリと笑って薫の脇腹を肘でつついた。
「でもオレの事、好きなくせに」
「……選択間違えたかな……」
「……言ったな?」
志信は軽々と薫を抱き上げ脱衣所に運んだ。
予想外の志信の行動に、薫は慌てふためき手足をバタバタさせる。
「えっ?!ちょっと、何してんの?!」
志信は右手で薫の肩を抱いて膝に乗せ、左手で服を脱がせている。
「選択間違えたなんて言えないようにしてやるから、覚悟してろよ」
「えぇっ?!」
「良かったなぁ両利きで。左手でもうまく服脱がせられるし、右手でも左手でも両方の手で薫の事気持ちよくしてあげられるだろ?」
あっと言う間に服を脱がされ、薫は真っ赤な顔で志信を見上げた。
「バカ!!ドスケベ!!ドS!!ド変態!!」
志信は薫の罵声を涼しい顔で聞き流しながら服を脱ぐ。
「誉め言葉だな。さ、バスルーム行こ。オレの事好きで好きでたまらないって言うまでやめない。ってか、言ってもやめない」
「なんなのそれ!!」
「言ったじゃん。好きな子には意地悪したくなるんだって」
「……意地悪しちゃやだ」
「んー?それ、逆効果。すっげぇそそる」
志信はあぐらをかいた膝の上に座らせた薫の体に、シャワーでお湯を掛けながら、舌を絡めた激しいキスをした。
濃厚なキスに薫はクラクラしそうになる。
そして志信は薫の耳を優しく噛んで囁いた。
「でも薫は大事だから、優しく意地悪してあげる。一晩中な」
「ひっ、一晩中?!」
(志信って……!!これじゃ私の身がもたない!!)
志信はキスをしながら、ボディーソープを泡立てた手のひらで薫の体を撫でる。
時おり薫が快感に表情を歪めると、志信はそこを執拗に撫でたり摘まんだりして弄んだ。
「……手慣れてるね。相当遊んできたんだ」
「んー……そこそこ。何?オレの事、知りたくなってきたの?」
「そういえば……志信の事、あまりよく知らない気がする。もっと話したいな」
「そういうお願いなら聞かない訳にはいかないもんなぁ……。まぁ……これからずっと一緒だし。いくらでもチャンスあるし」
シャワーで薫の体についた泡をキレイに洗い流すと、志信はニヤリと笑った。
「でもやっぱり……我慢できない」
志信は薫の唇を強引に塞いで、自分の上に薫を向かい合わせに座らせた。
そして熱くいきり立ったもので、じゅうぶんに潤んだ薫の秘部を押し広げ、その奥までねじ込むと激しく突き上げた。
バスルームには二人の肌がぶつかり合う音に混ざって、淫猥に湿った音が響く。
「……もうっ、志信……!!」
「好きだよ、薫」
「私も……好きだけどっ……ああっ……!」
(だからもう身がもたないってば……!!)
やっとの思いでお風呂から上がった薫は、グラスに注いだ冷えたビールを一気に喉に流し込んだ。
「もう……あんなに激しくされたら、体がいくつあっても足りないよ……」
「あれくらいでへばったの?」
志信は事も無げに笑ってビールを飲んだ。
このまま一緒にベッドに入ったら、先ほどの続きと言わんばかりにまた襲われてしまいそうだ。
薫は志信の気をそらそうと、冷蔵庫から缶ビールを何本か取り出し、テーブルに並べて笑った。
「ねぇ、それはさておき……さっきの話の続き、聞きたいな。志信は遊び人だったの?」
「学生の頃とか入社してしばらくの間は、そこそこ遊んだかな……。でも薫の事が気になり出したら、だんだん他の子には興味なくなっちゃった。薫が好きだって自覚してからパッタリ、誰とも遊んでないし付き合ってない」
志信はタバコに火をつけかけて、やめる。
「薫のタバコちょうだい」
薫は笑ってタバコを差し出した。
「ずっと前から好きだったって、いつから?」
タバコに火をつけながら、志信は考える。
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