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想いを伝えて
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志信が素直に謝ると、薫はポツリと呟く。
「私が今、好きなのは、あの人じゃない……」
「えっ、ちょっと待って……。卯月さん、その人とよりが戻ったんじゃ……」
「違うよ。確かに、もう一度付き合ってくれって言われたけど……私の中では、それはもう有り得ない」
うつむきがちだった薫が顔を上げて、志信の目を見つめた。
志信もつられたように、じっと薫の目を見る。
「笠松くん、ありがとう……。あの手紙も、このネックレスも、すごく、嬉しかった……」
「えっ……オレ……?」
困惑した志信の様子に微笑みながら、薫はウサギのネックレスにそっと触れてうなずいた。
「このネックレスね……昨日、長野さんが届けてくれたの。手紙と一緒に……」
「ええっ?!」
(なんで?!オレ確か、石田さんに……。あっ……まさか石田さんが長野さんに?しかも手紙まで勝手にゴミ箱から拾ったのかよ!!)
「それで……手紙の返事、してもいい?」
志信の鼓動が、また急激に速くなった。
薫はひとつ息をついて、ゆっくりと口を開く。
「私を……幸せな、笠松くんの彼女に……して下さい」
薫の言葉が信じられなくて、志信は大きく目を見開き言葉をなくした。
何も答えない志信の様子に、薫が不安そうに尋ねる。
「今更……もう遅い?」
志信は慌てて首を横に振る。
「遅くない。全然遅くない」
「ホントに……?」
「ホントにホント」
「良かった……」
安心して微笑む薫の手を、志信はそっと握った。
「ホントにオレでいいの?」
「うん。だって私も……」
そう言って薫は志信の手にもう片方の手を重ねた途端に、志信の心拍数が急激に上がる。
「笠松くんの事……好き……だから……」
「ホント……?」
「ホントだよ。いつの間にか、私……気が付いたら、笠松くんの事ばっかり考えてる……」
志信はいつになく潤んだ瞳でそう言った薫を抱きしめて、嬉しそうに笑った。
「マジで嬉しい……。オレも卯月さんのこと、すっげぇ好き」
志信の腕に抱きしめられて、薫は志信の鼓動を感じていた。
「ふふ……。笠松くん、ドキドキしてる」
「そりゃするよ。好きだし……卯月さん、すっげぇキレイだし……」
「ホント?」
「うん。でもオレは、いつもの卯月さんもかわいくて好き」
志信から面と向かって『かわいい』と言われた薫は、照れくさそうに目を伏せている。
「私にそんな事言うの、笠松くんだけだよ」
「そうかな?そんな事ないと思うけど……。あのさ……薫って呼んでもいい?ずっと名前で呼びたかった」
「うん、いいよ」
「オレの事も、名前で呼んでくれる?」
「志信……?」
「そう。めっちゃ嬉しい。薫、好きだよ」
志信は薫の頬に優しく口付けた。
薫はゆっくりと顔を上げて微笑む。
「私も志信が好き。会えなくて寂しかった」
「オレも薫に会いたかった。あの人から薫を奪っちゃえたらいいのになって、思ってた」
志信は薫をギュッと抱きしめて、優しく髪を撫でた。
今すぐにでも薫のすべてを自分のものにしたいという衝動が志信の胸に湧き上がる。
「キスしたら、口紅ついちゃうかな?」
「そうかも……。さっき塗った所だし……」
「でも、したいな……。ずっとそう思ってた」
「そんな事思ってたの……?」
恥ずかしそうに頬を染める薫がたまらなくかわいくて、志信はまた頬にキスをした。
「その顔、かわいすぎる。めちゃくちゃキスしたい、今すぐに」
志信はが頬や耳に何度も何度もキスを落とすと、薫は少しくすぐったそうに首をすくめながらバッグを引き寄せる。
「ちょっと待って……」
薫はバッグからポケットティッシュを取り出して唇にはさみ、口紅を押さえた。
「これで大丈夫……かな?口紅とれちゃったけど……おかしくない?」
「うん。口紅が取れたって、薫はすっげぇかわいい。キスしていい?」
「うん……」
薫が小さくうなずくと、志信はそっと薫の唇に唇を重ねた。
「薫、好きだよ」
志信は薫の頬を両手で包んで、何度も何度も触れるだけの短いキスをくり返した。
そして、薫の額に自分の額をくっ付けて、熱いため息をついた。
「幸せすぎて、どうにかなりそう」
「私も幸せ……」
「じゃあ……もっとしていい?」
「うん……」
二人はまた抱きしめ合って、何度もキスをした。
やがてキスは熱を帯び、舌を絡めた深いキスに変わる。
「薫、かわいい……。もっと……もっと、欲しい」
志信が甘く囁くと、薫は小さくうなずいた。
志信は薫を抱き上げ、そっとベッドに下ろした。
そして薫のブラウスのボタンを外しながら、薫の首筋に唇を這わせる。
「私が今、好きなのは、あの人じゃない……」
「えっ、ちょっと待って……。卯月さん、その人とよりが戻ったんじゃ……」
「違うよ。確かに、もう一度付き合ってくれって言われたけど……私の中では、それはもう有り得ない」
うつむきがちだった薫が顔を上げて、志信の目を見つめた。
志信もつられたように、じっと薫の目を見る。
「笠松くん、ありがとう……。あの手紙も、このネックレスも、すごく、嬉しかった……」
「えっ……オレ……?」
困惑した志信の様子に微笑みながら、薫はウサギのネックレスにそっと触れてうなずいた。
「このネックレスね……昨日、長野さんが届けてくれたの。手紙と一緒に……」
「ええっ?!」
(なんで?!オレ確か、石田さんに……。あっ……まさか石田さんが長野さんに?しかも手紙まで勝手にゴミ箱から拾ったのかよ!!)
「それで……手紙の返事、してもいい?」
志信の鼓動が、また急激に速くなった。
薫はひとつ息をついて、ゆっくりと口を開く。
「私を……幸せな、笠松くんの彼女に……して下さい」
薫の言葉が信じられなくて、志信は大きく目を見開き言葉をなくした。
何も答えない志信の様子に、薫が不安そうに尋ねる。
「今更……もう遅い?」
志信は慌てて首を横に振る。
「遅くない。全然遅くない」
「ホントに……?」
「ホントにホント」
「良かった……」
安心して微笑む薫の手を、志信はそっと握った。
「ホントにオレでいいの?」
「うん。だって私も……」
そう言って薫は志信の手にもう片方の手を重ねた途端に、志信の心拍数が急激に上がる。
「笠松くんの事……好き……だから……」
「ホント……?」
「ホントだよ。いつの間にか、私……気が付いたら、笠松くんの事ばっかり考えてる……」
志信はいつになく潤んだ瞳でそう言った薫を抱きしめて、嬉しそうに笑った。
「マジで嬉しい……。オレも卯月さんのこと、すっげぇ好き」
志信の腕に抱きしめられて、薫は志信の鼓動を感じていた。
「ふふ……。笠松くん、ドキドキしてる」
「そりゃするよ。好きだし……卯月さん、すっげぇキレイだし……」
「ホント?」
「うん。でもオレは、いつもの卯月さんもかわいくて好き」
志信から面と向かって『かわいい』と言われた薫は、照れくさそうに目を伏せている。
「私にそんな事言うの、笠松くんだけだよ」
「そうかな?そんな事ないと思うけど……。あのさ……薫って呼んでもいい?ずっと名前で呼びたかった」
「うん、いいよ」
「オレの事も、名前で呼んでくれる?」
「志信……?」
「そう。めっちゃ嬉しい。薫、好きだよ」
志信は薫の頬に優しく口付けた。
薫はゆっくりと顔を上げて微笑む。
「私も志信が好き。会えなくて寂しかった」
「オレも薫に会いたかった。あの人から薫を奪っちゃえたらいいのになって、思ってた」
志信は薫をギュッと抱きしめて、優しく髪を撫でた。
今すぐにでも薫のすべてを自分のものにしたいという衝動が志信の胸に湧き上がる。
「キスしたら、口紅ついちゃうかな?」
「そうかも……。さっき塗った所だし……」
「でも、したいな……。ずっとそう思ってた」
「そんな事思ってたの……?」
恥ずかしそうに頬を染める薫がたまらなくかわいくて、志信はまた頬にキスをした。
「その顔、かわいすぎる。めちゃくちゃキスしたい、今すぐに」
志信はが頬や耳に何度も何度もキスを落とすと、薫は少しくすぐったそうに首をすくめながらバッグを引き寄せる。
「ちょっと待って……」
薫はバッグからポケットティッシュを取り出して唇にはさみ、口紅を押さえた。
「これで大丈夫……かな?口紅とれちゃったけど……おかしくない?」
「うん。口紅が取れたって、薫はすっげぇかわいい。キスしていい?」
「うん……」
薫が小さくうなずくと、志信はそっと薫の唇に唇を重ねた。
「薫、好きだよ」
志信は薫の頬を両手で包んで、何度も何度も触れるだけの短いキスをくり返した。
そして、薫の額に自分の額をくっ付けて、熱いため息をついた。
「幸せすぎて、どうにかなりそう」
「私も幸せ……」
「じゃあ……もっとしていい?」
「うん……」
二人はまた抱きしめ合って、何度もキスをした。
やがてキスは熱を帯び、舌を絡めた深いキスに変わる。
「薫、かわいい……。もっと……もっと、欲しい」
志信が甘く囁くと、薫は小さくうなずいた。
志信は薫を抱き上げ、そっとベッドに下ろした。
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