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第1章
おねだり。
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はい、皆さん。シルティーナです。
熱は完全に引きました。今日から、普通に過ごします。
まずは、両親との朝食です。
ここでお分かりの皆様もいるでしょう!早速、親に部屋の内装についてお願いしたいと思います。
「お父様、お母様。おはようございます。」
「ああ、シルティーナおはよう。」
「おはようシルティーナ!元気になったのね!」
お父様なんか新聞を読んでいたのに、それを放り出して(物理的に)駆け寄ってきた。
親バカだな。それを利用しますけど。
「ちゃんと治しました!これからたくさんご飯を食べたいです!」
え、なんか泣き出したんだけど。この両親涙もろすぎじゃない?
あーうん。周りのメイドとか、執事長まで泣いてるわ。
うん、無視。利用する代償だと思えば、辛くない。
さりげなく、席に誘導して朝食を始める。
こちとら、まだ4歳の幼女なんだ、育ち盛りなんです。お腹が減ってしょうがない。早く食べたい!
しばらく食べたところで本題に入ろう。
「お父様、お母様。今日はお願いがあるの!」
「ジルがお願いなんて珍しい!買って欲しいものでもあるのかい?」
この父親の頭腐ってんじゃなかろうか。それとも、元々スパゲッティが詰まってる?
「はい!今日、お部屋の飾りを踏んで転びそうになっしまったから、もっとシンプルにしたいと思いましたの...」
つまりは、部屋の家具を買い換えて、壁紙も全部変えちゃいたいのだが、伝わるだろうか。
というか、シルティーナはこれまで、何度もあれが欲しい、これが欲しいと言っている。ちゃんと、今回のような前置きがなかっただけで。それはなんとも思わなかったのだろうか。これが現役公爵とか、有り得ない。
「シンプルに...かい?」
「はい、私はあのレースはセンスがないと思います!今日転んだときに、顔を打ちそうになっちゃいました!」
これは事実です。ドレッサーの椅子の脚についていたレースが、靴に絡まってしまったのだ。
馬鹿にしたやつがいるな?即刻死刑だ。
「まああああ!それは大変!あなた様、今日中にやってしまいましょう!他の部屋も一緒に変えてしまいましょう!ジルがケガしたら大変だわ!」
おお!これは予想外だ。お母様の賛同も得て、他の部屋も変えられるとは。
「そうだな。リード、職人たちを呼び寄せてくれ。」
「承知しました。」
さすが公爵家。当日でも呼び寄せちゃうんですね。
さて、どんな部屋にしようか。
ん?こんな簡単に変えれるのなら、趣味がすぐ変わる人たちでもあるのか?
良かった。世界規模で趣味が悪い可能性は低くなった。
熱は完全に引きました。今日から、普通に過ごします。
まずは、両親との朝食です。
ここでお分かりの皆様もいるでしょう!早速、親に部屋の内装についてお願いしたいと思います。
「お父様、お母様。おはようございます。」
「ああ、シルティーナおはよう。」
「おはようシルティーナ!元気になったのね!」
お父様なんか新聞を読んでいたのに、それを放り出して(物理的に)駆け寄ってきた。
親バカだな。それを利用しますけど。
「ちゃんと治しました!これからたくさんご飯を食べたいです!」
え、なんか泣き出したんだけど。この両親涙もろすぎじゃない?
あーうん。周りのメイドとか、執事長まで泣いてるわ。
うん、無視。利用する代償だと思えば、辛くない。
さりげなく、席に誘導して朝食を始める。
こちとら、まだ4歳の幼女なんだ、育ち盛りなんです。お腹が減ってしょうがない。早く食べたい!
しばらく食べたところで本題に入ろう。
「お父様、お母様。今日はお願いがあるの!」
「ジルがお願いなんて珍しい!買って欲しいものでもあるのかい?」
この父親の頭腐ってんじゃなかろうか。それとも、元々スパゲッティが詰まってる?
「はい!今日、お部屋の飾りを踏んで転びそうになっしまったから、もっとシンプルにしたいと思いましたの...」
つまりは、部屋の家具を買い換えて、壁紙も全部変えちゃいたいのだが、伝わるだろうか。
というか、シルティーナはこれまで、何度もあれが欲しい、これが欲しいと言っている。ちゃんと、今回のような前置きがなかっただけで。それはなんとも思わなかったのだろうか。これが現役公爵とか、有り得ない。
「シンプルに...かい?」
「はい、私はあのレースはセンスがないと思います!今日転んだときに、顔を打ちそうになっちゃいました!」
これは事実です。ドレッサーの椅子の脚についていたレースが、靴に絡まってしまったのだ。
馬鹿にしたやつがいるな?即刻死刑だ。
「まああああ!それは大変!あなた様、今日中にやってしまいましょう!他の部屋も一緒に変えてしまいましょう!ジルがケガしたら大変だわ!」
おお!これは予想外だ。お母様の賛同も得て、他の部屋も変えられるとは。
「そうだな。リード、職人たちを呼び寄せてくれ。」
「承知しました。」
さすが公爵家。当日でも呼び寄せちゃうんですね。
さて、どんな部屋にしようか。
ん?こんな簡単に変えれるのなら、趣味がすぐ変わる人たちでもあるのか?
良かった。世界規模で趣味が悪い可能性は低くなった。
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