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アイマスク
しおりを挟む私は寝る時に必ずアイマスクをつけて寝る。
部屋が明るくないと不安になるから電気はつけて寝る。
でも、明るいところでは寝られない。そんな私にとってアイマスクは寝る時の必需品となっていた。
そんなある日、アルバイトでヘトヘトになって帰り、着替えもせずにベットで寝てしまった
目がさめると視界は真っ暗。目に手を近づけてみるとアイマスクをしている。
もちろんつけた記憶がない
アイマスクを外し、時計を見ると午前1時20分。
水を飲もうとのそのそと立ち上がると部屋の真ん中から物音がした。
視線を巡らし、目を凝らして見ると机の上に紙が置いてある。
今日はアイマスクつけてないんだね
バイトのしすぎはダメだよ
体に気をつレーー
体が、固まる
私の知らないうちに私の知らない人がこの部屋で私を毎晩見ていたという
事実
そして
この文の文末
途切れている
筆ペンで書かれたのであろうその文の最後
書ききれずに置かれているこの紙
物音
空いていない窓
かすかに匂う血の匂い
これらが意味するものは…
今もこの部屋で私を見ている
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