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第11話
しおりを挟むのっぺ行きつけの居酒屋は常連客で賑わっていた。カウンター席に横並びに座り、お酒のアテである彩りサラダを食べていた。
「お酒飲める?」
「いや、あんま飲んだことないです」
「タバコ吸うやろ? なら絶対合うって」
適当な相槌を打ち、カシスオレンジをチビチビ飲んでいたら、のっぺが酔いを醸し出しながら、距離を縮めてくる。
「オレのリフト捌きはすごいだろ? アソコの捌きも凄いんだぜ」
「あはははは、」
自分でも思った以上に間抜けな高笑いが出た。お酒が少しハイって高揚していりからだろうか? のっぺが自分のグラスに口をつけ間接キスになろうと、なにも思わなかった。
「本当のキスしてみる?」
私の心を見抜いたのだろうか? のっぺの顔が近づいた瞬間、私は身を引いたが、のっぺが手を取り、引き寄せようとした。
「そろそろ出ようか?」
のっぺが会計レジへと向かう。のっぺのお尻が妙に引き締まった感じがし、酔いと共に少し優越な気持ちになる。あのお尻とワタシが重なると一体どうなるのだろう?
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