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第一章 メイド、主人の秘密を知る。
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「家政婦長、今日掃除にやってくるはずの二人がまだみたいなんですが……」
「ああ、言い忘れていた。リゼルとロジーの二人なら今日はこないよ。なんでも父親が怪我を負ったそうで、リゼルは家のこと、ロジーは父親を病院に運ぶってんで、明後日まで休みを取っているんだ」
公爵家では住み込みの使用人のほかに、城下や近くの町から通いで雇っている人間も多くいる。リゼルとロジーの姉弟はまさにそれで、病弱な母親とまだ幼い弟妹たちを見つつ、昼間は公爵家で掃除などの下働きを負っていた。
「困ったわ。今日は作業部屋が結構荒れているから、一人じゃとても片付かなくて。その上……」
「なんだい。困りごとかい?」
言いよどむメイドの顔をのぞき込んで、家政婦長が問いかける。メイドは少し迷ったようだが、意を決して口を開いた。
「実は、二歳になる娘が熱を出したと連絡が入って。できれば一度帰宅したいと思っていたんです」
「なんだい、怪我人の次は病人か。身内になにかある人間が出てくると、なぜだかそれに続く人間が出てくるもんだねぇ」
辛辣なことを言いながらも、家政婦長の眉は心配そうに顰められている。
「ほかのメイドは三日後に行われるパーティーの仕込みで忙しいし、旦那様の作業場に人出を回すとなるとねぇ……」
困り顔の家政婦長に、ジゼルはそっと声をかけた。
「あの、わたしでよければ作業部屋の清掃に入ります。完全には無理でも、足の踏み場を確保するくらいなら一人でもなんとかできると思いますし」
「そうかい? あんた、このあとはなんの予定だったっけ?」
「旦那様が帰ってくるまで洗濯を手伝う予定でしたが、掃除のほうがたぶん急務かと」
家政婦長はしばらく目を伏せて考えてから、わかった、と頷いた。
「じゃあ、子供が熱出したあんたは、引き継ぎが終わり次第すぐに帰りな。熱出している子供置いて働くのも気が気じゃないだろ」
「ありがとうございます、家政婦長……!」
「じゃあ、さっそく作業場のほうに向かいます」
ジゼルの言葉に、家政婦長は「頼んだよ」と声をかけて、また厨房へ戻っていった。
「ありがとう、ジゼル! 助かったわ」
「いいのよ。それよりお子さん大丈夫だといいけれど……」
「身体が弱いから、季節の変わり目にはいつも熱を出してしまうの。医者と薬代を稼ぐために住み込みで働いているけれど……こうも家からの呼び出しが多いと、通いにするべきか悩みどころだわ」
しゅんと肩を落とす同僚を見やり、家族を持つというのも大変なんだなとしみじみ思う。
今のところジゼルにはお付き合いをする相手どころか、気になるひともいない。
使用人同士が結婚することはよくあることだが、たいていは給金を貯めて家を持てるようになったところで実行するものだ。今のところまったく貯金がない自分には縁がない話だろう。
(そりゃあ、誰かが告白したり求婚してくれたら素敵だなぁとは思うけれど。今はまだまだお仕事を頑張らないとね)
貴族のご令嬢だと二十歳を過ぎる前に結婚するのが普通だというが、庶民にとっては、早い者はもちろん早いが、二十五歳くらいになってから結婚する者も大勢いる。
ジゼルは現在十八歳。もう数年頑張って、この屋敷で使用人としての地位をしっかり固めてから相手探しをしても決して遅くはないだろう。たぶん。
(そのためにも、できるだけ頑張ってお片付けしないと)
とにかく目の前のことに集中するのが一番。その思いで歩いて行くあいだも、多くのメイドとすれ違う。彼女たちはたいてい掃除道具を持っており、玄関ホールから客室に至るまで、丁寧ながらも素早く磨き上げていた。
それもそのはず。無駄口叩かずすぐに掃除をしていかないと、とてもではないが一日では終わらないのだ。広い場所に出たジゼルは、思わず頭上を仰いだ。
二人はちょうど玄関ホールへ出てきていた。窓を拭く者、階段の手すりを拭く者、床をモップで磨く者と、ざっと見ただけで五人ものメイドが忙しなく手を動かしている。
五人がかりで挑んでも一時間はかかるこの玄関ホールは、壁や天井に壁画が描かれた、たいそう贅沢な作りになっており、天井からは大きなシャンデリアが三つも下がっている。
両開きの大きな玄関の正面に位置する階段にはふかふかの絨毯が敷き詰められ、途中から左右に割れていて、奥の廊下へと続いていた。
そこここは大きな花瓶が置かれており、季節の花がこれでもかと生けられている。まさに絢爛豪華と言わんばかりの様相だ。
王様やお姫様が住んでいるお城ってどんなところかしら、と小さい頃はよく夢想していたジゼルだが、王族であるロイドの住まいは、つたない孤児の想像力を軽く凌駕するほど、見目麗しい城だった。
――そう、ここは城なのだ。ロイドのおじいさまである初代公爵が建てた、王都から少し外れたところにある四階建ての居城――その名も、リティア城。
一階から三階までは居住スペースで、四階は使用人たちが寝泊まりする個室が連なっている。
一階の奥にはお城らしく、舞踏会を開けるほどに広い大広間や、楽器が置かれたサロン、貴婦人たちの休憩室、紳士たちが煙草と酒を楽しむビリヤード室、そしてロイドの作業室が連なっていた。
ロイドが趣味にいそしむために、家にいるとき大抵籠もっている作業部屋は東側にある。
重厚な扉を開ける前、メイドがぼそっと呟いた。
「見ても驚かないでね。本当に今日はすごいから……」
そうして扉が開け放たれた途端、心構えをしていたはずのジゼルは、思わず「うわぁ」と低いうめき声を発してしまった。
「これは、確かにひどいわね……」
奥に最新式のミシンを備え、布やレースやボタンの一覧が壁を埋め尽くし、等間隔に並べられたトルソーに最新の衣装が着せかけられているのはいつものこと。
今回はそれに加えて、いくつも置かれている長テーブルのほぼすべてに、布やらレースやらが放り出されている。はさみや針、様々な糸まで乱雑に放置されていた。
挙げ句、床にまでこれらが散らばっているのだ。足の踏み場がないとはこのことか、とジゼルは驚きを通り越し感心してしまった。
「旦那様も今朝は寝不足気味だったから、きっと遅くまで布やらレースやらとにらめっこして、ああでもないこうでもない、って荒れていたんでしょうね」
「まぁ、そうだったの? それにしてもここまで散らかっていることはそうないから……。リゼルとロジーがきたら一気に片付けようと思っていたけど、あの二人がいないと思ったら一気にやる気が削げちゃって」
「ただでさえ娘さんが熱出している状態だしね。うん、わかった。わたしに任せて。机は無理でも、床と、はさみとかの道具は全部片付けておく。旦那様がお帰りなのは夕方だから、それまでにはなんとかなるでしょ」
「本当にごめんなさいねジゼル。こんなときに……」
「いいの、いいの。それより早く帰って、娘さんについていてあげて。どんな薬より、ママがそばにいてくれるほうが子供には効くものよ」
かつて孤児院で大勢の子供たちと一緒に過ごしたジゼルは、そのことをよくわかっている。ジゼルも幼少の頃は、修道女や年長の姉たちが一緒にいてくれるだけで、ずいぶん心が安いらいだものだ。
何度も礼を言う同僚を見送って、ジゼルは壁際にかかっている時計を見やる。時刻は午前十時前。とにかく昼を目安に、足の踏み場をまず確保しよう。
「ふふふ、腕の見せ所ね。子供だらけの孤児院育ちのジゼルさんは、実はお片付けが大の得意なのだ」
そんな言葉で自分を鼓舞しながら、ジゼルはさっそく床を覆い尽くす布をむんずと掴んで運ぶ作業に没頭するのであった。
「ああ、言い忘れていた。リゼルとロジーの二人なら今日はこないよ。なんでも父親が怪我を負ったそうで、リゼルは家のこと、ロジーは父親を病院に運ぶってんで、明後日まで休みを取っているんだ」
公爵家では住み込みの使用人のほかに、城下や近くの町から通いで雇っている人間も多くいる。リゼルとロジーの姉弟はまさにそれで、病弱な母親とまだ幼い弟妹たちを見つつ、昼間は公爵家で掃除などの下働きを負っていた。
「困ったわ。今日は作業部屋が結構荒れているから、一人じゃとても片付かなくて。その上……」
「なんだい。困りごとかい?」
言いよどむメイドの顔をのぞき込んで、家政婦長が問いかける。メイドは少し迷ったようだが、意を決して口を開いた。
「実は、二歳になる娘が熱を出したと連絡が入って。できれば一度帰宅したいと思っていたんです」
「なんだい、怪我人の次は病人か。身内になにかある人間が出てくると、なぜだかそれに続く人間が出てくるもんだねぇ」
辛辣なことを言いながらも、家政婦長の眉は心配そうに顰められている。
「ほかのメイドは三日後に行われるパーティーの仕込みで忙しいし、旦那様の作業場に人出を回すとなるとねぇ……」
困り顔の家政婦長に、ジゼルはそっと声をかけた。
「あの、わたしでよければ作業部屋の清掃に入ります。完全には無理でも、足の踏み場を確保するくらいなら一人でもなんとかできると思いますし」
「そうかい? あんた、このあとはなんの予定だったっけ?」
「旦那様が帰ってくるまで洗濯を手伝う予定でしたが、掃除のほうがたぶん急務かと」
家政婦長はしばらく目を伏せて考えてから、わかった、と頷いた。
「じゃあ、子供が熱出したあんたは、引き継ぎが終わり次第すぐに帰りな。熱出している子供置いて働くのも気が気じゃないだろ」
「ありがとうございます、家政婦長……!」
「じゃあ、さっそく作業場のほうに向かいます」
ジゼルの言葉に、家政婦長は「頼んだよ」と声をかけて、また厨房へ戻っていった。
「ありがとう、ジゼル! 助かったわ」
「いいのよ。それよりお子さん大丈夫だといいけれど……」
「身体が弱いから、季節の変わり目にはいつも熱を出してしまうの。医者と薬代を稼ぐために住み込みで働いているけれど……こうも家からの呼び出しが多いと、通いにするべきか悩みどころだわ」
しゅんと肩を落とす同僚を見やり、家族を持つというのも大変なんだなとしみじみ思う。
今のところジゼルにはお付き合いをする相手どころか、気になるひともいない。
使用人同士が結婚することはよくあることだが、たいていは給金を貯めて家を持てるようになったところで実行するものだ。今のところまったく貯金がない自分には縁がない話だろう。
(そりゃあ、誰かが告白したり求婚してくれたら素敵だなぁとは思うけれど。今はまだまだお仕事を頑張らないとね)
貴族のご令嬢だと二十歳を過ぎる前に結婚するのが普通だというが、庶民にとっては、早い者はもちろん早いが、二十五歳くらいになってから結婚する者も大勢いる。
ジゼルは現在十八歳。もう数年頑張って、この屋敷で使用人としての地位をしっかり固めてから相手探しをしても決して遅くはないだろう。たぶん。
(そのためにも、できるだけ頑張ってお片付けしないと)
とにかく目の前のことに集中するのが一番。その思いで歩いて行くあいだも、多くのメイドとすれ違う。彼女たちはたいてい掃除道具を持っており、玄関ホールから客室に至るまで、丁寧ながらも素早く磨き上げていた。
それもそのはず。無駄口叩かずすぐに掃除をしていかないと、とてもではないが一日では終わらないのだ。広い場所に出たジゼルは、思わず頭上を仰いだ。
二人はちょうど玄関ホールへ出てきていた。窓を拭く者、階段の手すりを拭く者、床をモップで磨く者と、ざっと見ただけで五人ものメイドが忙しなく手を動かしている。
五人がかりで挑んでも一時間はかかるこの玄関ホールは、壁や天井に壁画が描かれた、たいそう贅沢な作りになっており、天井からは大きなシャンデリアが三つも下がっている。
両開きの大きな玄関の正面に位置する階段にはふかふかの絨毯が敷き詰められ、途中から左右に割れていて、奥の廊下へと続いていた。
そこここは大きな花瓶が置かれており、季節の花がこれでもかと生けられている。まさに絢爛豪華と言わんばかりの様相だ。
王様やお姫様が住んでいるお城ってどんなところかしら、と小さい頃はよく夢想していたジゼルだが、王族であるロイドの住まいは、つたない孤児の想像力を軽く凌駕するほど、見目麗しい城だった。
――そう、ここは城なのだ。ロイドのおじいさまである初代公爵が建てた、王都から少し外れたところにある四階建ての居城――その名も、リティア城。
一階から三階までは居住スペースで、四階は使用人たちが寝泊まりする個室が連なっている。
一階の奥にはお城らしく、舞踏会を開けるほどに広い大広間や、楽器が置かれたサロン、貴婦人たちの休憩室、紳士たちが煙草と酒を楽しむビリヤード室、そしてロイドの作業室が連なっていた。
ロイドが趣味にいそしむために、家にいるとき大抵籠もっている作業部屋は東側にある。
重厚な扉を開ける前、メイドがぼそっと呟いた。
「見ても驚かないでね。本当に今日はすごいから……」
そうして扉が開け放たれた途端、心構えをしていたはずのジゼルは、思わず「うわぁ」と低いうめき声を発してしまった。
「これは、確かにひどいわね……」
奥に最新式のミシンを備え、布やレースやボタンの一覧が壁を埋め尽くし、等間隔に並べられたトルソーに最新の衣装が着せかけられているのはいつものこと。
今回はそれに加えて、いくつも置かれている長テーブルのほぼすべてに、布やらレースやらが放り出されている。はさみや針、様々な糸まで乱雑に放置されていた。
挙げ句、床にまでこれらが散らばっているのだ。足の踏み場がないとはこのことか、とジゼルは驚きを通り越し感心してしまった。
「旦那様も今朝は寝不足気味だったから、きっと遅くまで布やらレースやらとにらめっこして、ああでもないこうでもない、って荒れていたんでしょうね」
「まぁ、そうだったの? それにしてもここまで散らかっていることはそうないから……。リゼルとロジーがきたら一気に片付けようと思っていたけど、あの二人がいないと思ったら一気にやる気が削げちゃって」
「ただでさえ娘さんが熱出している状態だしね。うん、わかった。わたしに任せて。机は無理でも、床と、はさみとかの道具は全部片付けておく。旦那様がお帰りなのは夕方だから、それまでにはなんとかなるでしょ」
「本当にごめんなさいねジゼル。こんなときに……」
「いいの、いいの。それより早く帰って、娘さんについていてあげて。どんな薬より、ママがそばにいてくれるほうが子供には効くものよ」
かつて孤児院で大勢の子供たちと一緒に過ごしたジゼルは、そのことをよくわかっている。ジゼルも幼少の頃は、修道女や年長の姉たちが一緒にいてくれるだけで、ずいぶん心が安いらいだものだ。
何度も礼を言う同僚を見送って、ジゼルは壁際にかかっている時計を見やる。時刻は午前十時前。とにかく昼を目安に、足の踏み場をまず確保しよう。
「ふふふ、腕の見せ所ね。子供だらけの孤児院育ちのジゼルさんは、実はお片付けが大の得意なのだ」
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