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『つよがり王女は花婿に請う』リンク番外編
7 成功 ☆
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本項目はR-18描写を含みます。
あらかじめご了承の上、お楽しみください。
********************************************
絶頂が近いことを感じ、アンリエッタはそれまで以上に肉竿を咥え込もうとするが――そうする前に、オーランドが強くアンリエッタの金髪を引っ張った。
「痛っ……」
たまらず顔を上げたアンリエッタから、オーランドはハッとした面持ちで手を離した。
「すまない……だが、もう無理だ。こらえられない」
「えっ……」
次のときには、アンリエッタは肩を押さえつけられ、寝台に仰向けにされてしまった。
「あっ、お、オーランド様」
「久しぶりだから、優しくしようと思っていたが……」
そんなことは無理だとばかりに、オーランドは突如アンリエッタの胸に吸いついてくる。
乳輪ごと乳首をくわえられて、ぬるりとした舌先で舐め上げられ、アンリエッタは短くも甲高い声を上げてしまった。
「はぁ、ああ……だ、だめ……、乳首、今は……敏感になっているから……っ」
入浴の前も乳房が張ってしまって、慌ててお乳を絞り出したくらいだ。そんなふうにされては痛いくらいに感じてしまう。
「なら下は?」
「あっ……!」
止める間もなく夜着の裾をまくられ、アンリエッタは真っ赤になった。
「あっ、あ、いやっ、脱がせないでください……!」
「なぜ?」
心底不思議そうな目で尋ねられ、アンリエッタはますます赤くなる。
「そ、その……か、体つきが、前とは違ってしまっているので……っ」
妊娠して胸が大きくなったことは嬉しかったが、それ以外の体つきはあまり喜ばしいものではなくなってしまった。お腹周りも太腿もかつてよりふくよかになったような気がして、どうにも露わにするのは恥ずかしい。
だが、オーランドはなんでもないことのように肩をすくめた。
「おまえはもともと細すぎたくらいだから、今くらいでも充分に見られる」
「ほ、本当ですか……?」
「ああ。だから、早くその手をどけなさい」
アンリエッタはそろそろと裾から手を離す。次の瞬間、オーランドは剥ぎ取るように夜着を脱がせてしまった。
乱暴な動作は最近の彼からは想像ができない荒々しさだ。おまけにオーランドはアンリエッタの恥じらいなどどこ吹く風で、彼女の太腿を大きく開くと、迷わず秘所に口づけてくる。
「あぁっ! ……だ、だめっ……、いやぁ、ああ……っ」
包皮を剥かれ、剥き出しの花芯を痛いくらいに吸い上げられ、アンリエッタはびくびくと腰を震わせる。
どうやらアンリエッタのつたない口淫が、夫の欲望に火をつけてしまったらしい。
(ど、どうしましょう。少しくらい激しくして欲しいとは思っていたけど、ここまで煽るつもりは……っ)
なかったのに、と思ってももはや後の祭りだ。
「あああっ、だめっ、オーランド……ひっ、あっ、やぁああっ……!」
久々に押し入った彼女の中は、信じられないほどに熱くて、危うくすぐに果ててしまうところだった。
すでに何度か絶頂を味わわされ、すっかり敏感になったアンリエッタは、亀頭が沈んだ時点でまた軽く達したらしく、ぐったりした身体をぶるぶる震わせて大きくのけぞっていた。
その息は荒く、肌はすっかり上気して薄桃色に輝いている。薄闇の中でも涙を湛えた緑色の瞳がこちらを見つめてくるのに気づいて、オーランドは狂ったようにその唇に口づけた。
「あふっ……、ん、もぅ……、オーランド様……っ」
「まだだ。まだ挿れたばかりなんだ……もっと味わわせろ」
オーランドはわざと尊大に言ってみるが、実際はそう長くは保たないだろう。彼女の可愛い口に含まれたときには、もう弾け飛びそうになっていたくらいだ。それくらい、乳房と口を使ってオーランドを愛する彼女は淫らだった。
(まったく、ヴィオラ姫といったいなにを話していたんだか……)
どうやら淫らな算段を立てていたのは男たちだけではなかったらしい。いけない奥方たちは、お互いの夫を手玉に取るために、いろいろと画策していたようだ。
だが、そんなことに屈服するほど、オーランドも弱々しくはない。
アンリエッタが妊娠してからは、彼女の体調が気がかりでとても激しくする気にはなれなかったが、こうして憂いがなくなったからには彼とて遠慮する気はないのだ。
とはいえ……彼女に性技を強要する気はなかった。始まりの頃の夜の記憶は彼女にとって忌まわしいものだろうし、それを彷彿とさせる行為はオーランドの本意でもなかった。
だがアンリエッタは……この最愛の妻は、いつもの如く、オーランドのそんな悩みをあっさり飛び越え、最善の道を示してくる。
彼女はみずからの身で、どんなふうに愛し合っても傷つかないことを示して見せたのだ。
(まったく……どこまで、おれを魅了する気だ? アンリエッタ)
「あうっ、はぁあ……、あああ、オーランド……、わ、わたしもう……お、お願い……っ」
「お願い……? どうして欲しいんだ? アンリエッタ」
「はぁあう! も……も、だめ……、お、おかしくなっちゃうの……っ」
ガツガツと腰を使い、彼女の感じるところを責め立てていると、アンリエッタは再び大きく震えて絶頂に達した。
膣が震えて、襞が激しく蠢動するのが伝わってくる。あまりの締めつけに持って行かれそうになりながら、オーランドは息を詰めてなんとか吐精をこらえた。
「まだまだだ……夜は長い。今日はとことん、付き合ってもらう」
わざと耳元で囁くと、アンリエッタはぶるぶる震えながら涙目で懇願した。
「そんな……こんな、もぅ無理……、もぅだめぇ……っ」
か細い声で呟く妻に、オーランドの興奮はなぜかさらにいや増していく。
(……レオンの言うことも、あながち的外れでもなかったということか)
『もっと』とねだられるのもたまらなく興奮するが、涙目で『もう駄目』と囁かれるのもひどく腰にくる。本当に、このまま朝まで続けられそうだ。
「あっ、あ……? い、いやぁあ! オーランド……、あぁぁあっ!」
小さな身体をぐっと引き寄せ、オーランドは本格的に腰を使い始める。
アンリエッタはひっきりなしに声を上げながら、必死にオーランドの背にしがみついてきた。
背中に爪を立てられ、その痛みすら愛おしいと思いながら、オーランドもようやく自身の欲望を解放した。
あらかじめご了承の上、お楽しみください。
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絶頂が近いことを感じ、アンリエッタはそれまで以上に肉竿を咥え込もうとするが――そうする前に、オーランドが強くアンリエッタの金髪を引っ張った。
「痛っ……」
たまらず顔を上げたアンリエッタから、オーランドはハッとした面持ちで手を離した。
「すまない……だが、もう無理だ。こらえられない」
「えっ……」
次のときには、アンリエッタは肩を押さえつけられ、寝台に仰向けにされてしまった。
「あっ、お、オーランド様」
「久しぶりだから、優しくしようと思っていたが……」
そんなことは無理だとばかりに、オーランドは突如アンリエッタの胸に吸いついてくる。
乳輪ごと乳首をくわえられて、ぬるりとした舌先で舐め上げられ、アンリエッタは短くも甲高い声を上げてしまった。
「はぁ、ああ……だ、だめ……、乳首、今は……敏感になっているから……っ」
入浴の前も乳房が張ってしまって、慌ててお乳を絞り出したくらいだ。そんなふうにされては痛いくらいに感じてしまう。
「なら下は?」
「あっ……!」
止める間もなく夜着の裾をまくられ、アンリエッタは真っ赤になった。
「あっ、あ、いやっ、脱がせないでください……!」
「なぜ?」
心底不思議そうな目で尋ねられ、アンリエッタはますます赤くなる。
「そ、その……か、体つきが、前とは違ってしまっているので……っ」
妊娠して胸が大きくなったことは嬉しかったが、それ以外の体つきはあまり喜ばしいものではなくなってしまった。お腹周りも太腿もかつてよりふくよかになったような気がして、どうにも露わにするのは恥ずかしい。
だが、オーランドはなんでもないことのように肩をすくめた。
「おまえはもともと細すぎたくらいだから、今くらいでも充分に見られる」
「ほ、本当ですか……?」
「ああ。だから、早くその手をどけなさい」
アンリエッタはそろそろと裾から手を離す。次の瞬間、オーランドは剥ぎ取るように夜着を脱がせてしまった。
乱暴な動作は最近の彼からは想像ができない荒々しさだ。おまけにオーランドはアンリエッタの恥じらいなどどこ吹く風で、彼女の太腿を大きく開くと、迷わず秘所に口づけてくる。
「あぁっ! ……だ、だめっ……、いやぁ、ああ……っ」
包皮を剥かれ、剥き出しの花芯を痛いくらいに吸い上げられ、アンリエッタはびくびくと腰を震わせる。
どうやらアンリエッタのつたない口淫が、夫の欲望に火をつけてしまったらしい。
(ど、どうしましょう。少しくらい激しくして欲しいとは思っていたけど、ここまで煽るつもりは……っ)
なかったのに、と思ってももはや後の祭りだ。
「あああっ、だめっ、オーランド……ひっ、あっ、やぁああっ……!」
久々に押し入った彼女の中は、信じられないほどに熱くて、危うくすぐに果ててしまうところだった。
すでに何度か絶頂を味わわされ、すっかり敏感になったアンリエッタは、亀頭が沈んだ時点でまた軽く達したらしく、ぐったりした身体をぶるぶる震わせて大きくのけぞっていた。
その息は荒く、肌はすっかり上気して薄桃色に輝いている。薄闇の中でも涙を湛えた緑色の瞳がこちらを見つめてくるのに気づいて、オーランドは狂ったようにその唇に口づけた。
「あふっ……、ん、もぅ……、オーランド様……っ」
「まだだ。まだ挿れたばかりなんだ……もっと味わわせろ」
オーランドはわざと尊大に言ってみるが、実際はそう長くは保たないだろう。彼女の可愛い口に含まれたときには、もう弾け飛びそうになっていたくらいだ。それくらい、乳房と口を使ってオーランドを愛する彼女は淫らだった。
(まったく、ヴィオラ姫といったいなにを話していたんだか……)
どうやら淫らな算段を立てていたのは男たちだけではなかったらしい。いけない奥方たちは、お互いの夫を手玉に取るために、いろいろと画策していたようだ。
だが、そんなことに屈服するほど、オーランドも弱々しくはない。
アンリエッタが妊娠してからは、彼女の体調が気がかりでとても激しくする気にはなれなかったが、こうして憂いがなくなったからには彼とて遠慮する気はないのだ。
とはいえ……彼女に性技を強要する気はなかった。始まりの頃の夜の記憶は彼女にとって忌まわしいものだろうし、それを彷彿とさせる行為はオーランドの本意でもなかった。
だがアンリエッタは……この最愛の妻は、いつもの如く、オーランドのそんな悩みをあっさり飛び越え、最善の道を示してくる。
彼女はみずからの身で、どんなふうに愛し合っても傷つかないことを示して見せたのだ。
(まったく……どこまで、おれを魅了する気だ? アンリエッタ)
「あうっ、はぁあ……、あああ、オーランド……、わ、わたしもう……お、お願い……っ」
「お願い……? どうして欲しいんだ? アンリエッタ」
「はぁあう! も……も、だめ……、お、おかしくなっちゃうの……っ」
ガツガツと腰を使い、彼女の感じるところを責め立てていると、アンリエッタは再び大きく震えて絶頂に達した。
膣が震えて、襞が激しく蠢動するのが伝わってくる。あまりの締めつけに持って行かれそうになりながら、オーランドは息を詰めてなんとか吐精をこらえた。
「まだまだだ……夜は長い。今日はとことん、付き合ってもらう」
わざと耳元で囁くと、アンリエッタはぶるぶる震えながら涙目で懇願した。
「そんな……こんな、もぅ無理……、もぅだめぇ……っ」
か細い声で呟く妻に、オーランドの興奮はなぜかさらにいや増していく。
(……レオンの言うことも、あながち的外れでもなかったということか)
『もっと』とねだられるのもたまらなく興奮するが、涙目で『もう駄目』と囁かれるのもひどく腰にくる。本当に、このまま朝まで続けられそうだ。
「あっ、あ……? い、いやぁあ! オーランド……、あぁぁあっ!」
小さな身体をぐっと引き寄せ、オーランドは本格的に腰を使い始める。
アンリエッタはひっきりなしに声を上げながら、必死にオーランドの背にしがみついてきた。
背中に爪を立てられ、その痛みすら愛おしいと思いながら、オーランドもようやく自身の欲望を解放した。
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