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第一章
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叔父との関係はその後、二ヶ月ほど続いた。
気まぐれに忍んでくる叔父は、決まってアルメリアに猿轡を噛ませ、抵抗が激しいときはシーツや衣服の切れ端を使って彼女を縛り付けた。
その上であの香油を使われては、もうアルメリアに抵抗する術はない。結局は快楽の中に突き落とされて、汚らしい白濁をたっぷりと注ぎ込まれることになるのだ。
陵辱された主の姿に、侍女たちもさめざめと涙を流したが、彼女たちとて叔父に買収された身。馘首したかったが、いきなり侍女を追い出しては怪しがられてしまう。
こうして誰にも相談できず、心労により食事もままならなくなった頃、唐突に終わりの日がやってきた。
その日も堂々と正面から入ってきた叔父は、逃げ出そうとするアルメリアを捕まえ羽交い締めにすると、さっそく香油を仕込もうと瓶の口を開けた。
『往生際の悪い娘だ。いいかげんに大人しくしろ!』
怒鳴り声とともに頬を打たれたとき、居間へ通じる扉が音を立てて開いて、大勢の近衛兵がふたりを取り囲んだのだ。
『な、なんだおまえたちは! わたしを誰だと思っている!?』
『親愛なる叔父上。そこまでです』
近衛兵に続いて入ってきたのは、王太子に推挙されたばかりの腹違いの兄王子だった。
『で、殿下、これはいったいなんの真似です……!』
『それはこちらの台詞ですよ叔父上。この国の王女であり、あなたにとっては姪である姫に対し、いったいなにをしていたのです?』
『そ、それは……!』
叔父は今さらながらアルメリアを床に押さえつけていることに気づき、慌ててその場から飛び退いた。
『わ、わたしは悪くない。このあばずれが誘ってきたんだ!』
『誘われたのに、頬を打つことにしたと?』
アルメリアの頬にはしっかりと打擲の痕がついていて、唇の端からは血が滴っていた。
『ちょ、直前になって、この女がいやがるから……!』
『言い訳は無用。同じ王族とは言え、王女に無体を働いた罪は重い。……それでなくても、あなたが行く先々から女がらみの嘆願書が山ほど届いていますのでね。話は近衛兵の宿舎で、たっぷりお聞きしましょう』
連れて行け、という言葉とともに、叔父は近衛兵たちによって部屋から引きずり出されていった。
『お、お兄様……』
寝室にふたりだけになって、アルメリアはようやく顔を上げる。助けてもらった礼を言うつもりで口を開いたが、兄の顔つきを見た瞬間、ひゅっと喉の奥で言葉が消えた。
『この……っ、王室の恥さらしめ!』
『きゃあ!』
叔父とは比べものにならない力で頭を打たれ、倒れ込んだアルメリアは危うく意識を飛ばしそうになった。
『叔父と関係を持つとは、なんと穢らわしい……! おまえなど王国の至宝でも、もはや王女ですらない。不義を働いた淫婦めっ!』
『や、やめてお兄様、許して……!』
もともと仲がよい兄妹とは言えなかったが、それでも王太子である兄のことは尊敬していたアルメリアだ。
彼も王妃の唯一子であるアルメリアのことは、他の兄弟とは一線を引いて接してくれていた。それだけに、突然の豹変には恐怖を覚えずにはいられなかったのだ。
『お、脅されていたの。わたくしが言うことを聞かなければ、お母様に同じことをするって。それでわたくし……』
『そんな言い訳が通じるものか。こい! 陛下の前ですべてを暴いてやる!』
そのまま兄に引きずられるように父王のもとへ連れて行かれ、アルメリアは兄によってこれまでの所行をすべて明らかにされた。
しかし兄の言葉はいずれもアルメリアを貶めるものばかりで、彼女が泣いて違うと言ってもまるで聞き入れられなかった。
そうして兄はとうとう、アルメリアのことを不貞を認めない売女だと罵り、王女位の剥奪を父に申し入れたのだ。
『いや、叔父と関係した姫など、王室の汚点にしかなり得ません。身分の剥奪など生ぬるい。姦淫の罪で投獄すべきです!』
さすがの父もこれには動揺を隠せなかったのか……むしろ弟と娘が関係していたことだけでも受け止めがたかったのか、そのまま革張りの椅子に座り込んでしまった。
それでも勢い込んで主張する兄のことは一度退室させ、気付けの酒を飲んでから、改めてアルメリアに説明を求めたのだ。
アルメリアは涙で何度も途絶えがちになりながら、これまでのいきさつをすべて父に話した。
母を盾に脅されていたこと、侍女たちにも誰にも相談できなかったことを聞かされると、父の目には同情と憐れみの色が濃くなっていった。
『そうか……。話はわかった。おまえにはつらい思いをさせたな。もう大丈夫だ』
『お父様ぁ……』
『だが、王太子の言うことも一考せぬわけにはいかぬ……。とりあえず、今日は母のもとで過ごしなさい。護衛をつけるから』
泣きながら寝室に入ってきたアルメリアを、母王妃はひどく驚いた顔で迎え入れた。それでも懸命に娘をなだめすかして、その日は自分と同じ寝台で眠るよう取りはからったのだった。
一ヶ月後、叔父公爵は王女に不義を働いた咎で、位を追われ国外追放に処されることが明らかにされた。
諸悪の根源がいなくなったことで多少は落ち着いたアルメリアだが、兄王子に穢れた王女と罵られ、多くの衛兵にその場面を見られたこともまた、彼女の中で深い傷痕として残ってしまった。
どこへ行っても陰口がたたかれているような気がして、衛兵はもちろん、女官や小姓とすれ違うことすら怖くて仕方なかったのだ。
そうして部屋に引きこもり泣いてばかりいる娘を不憫に思ってか、母王妃はみずから国王のもとを訪れ、しばらくアルメリアを静かな環境に移したいと申し出た。
『今のあの子にとって、この王宮は決して居心地のよい場所ではありません。あんなに明るくて笑顔を絶やさなかったあの子が、あれほど塞いでしまうなんて……。陛下、どうかお慈悲をくださいませ』
国王もまた、愛娘の塞ぎように心を痛めていたひとりだ。
愛する王妃のたっての願いとあれば……と、ふたりを静養へ向かわせることを決断したが、これに異を唱えたのが、れにによって王太子だった。
『療養など生ぬるい! 陛下、あの娘は実の叔父とまぐわったのですよ? それを罰するためにも、最低でも修道院に封じるのが妥当ではありませんか!?』
修道院は原則として、必要最低限の事柄以外で、世俗との関わりを持たないことが義務づけられている。王侯貴族とて例外ではなく、一度敷地内に入ったら、世俗のことは忘れて信仰に生きるのが原則だ。
王国の至宝と謳われ、多くの国民から愛されていた王女を、不義を犯したとは言え出家させるなど、国王陛下でなくても渋るところだっただろう。
そこを、当のアルメリアが頷いた。
『王太子殿下のおっしゃるとおりです。本意ではなかったとは言え、不義を犯したことは事実……。それに、わたくし自身、世俗から離れたいと思うのです。このまま不義の王女として肩身の狭い思いをするくらいなら……神の御許で、祈りの日々を送りたいのです』
実の娘の嘆願とあっては、国王も頷かざるを得ない。
どのみち、アルメリアが不義を犯したことは、箝口令を敷くより早く城外にまで広まってしまった。
国王としては、王女が純潔をなくし……もはや王女としての一番の務めである『結婚』を果たせないのなら、手元で育てる価値はほとんどないと思わざるを得ない。
そして娘の父親としては、彼女の希望通りにしてやりたい思いが勝った。
こうして、アルメリアはさらに二週間後、装飾のまったくない馬車に揺られて、王都から少し離れた女子修道院へと身を寄せることになったのだった。
気まぐれに忍んでくる叔父は、決まってアルメリアに猿轡を噛ませ、抵抗が激しいときはシーツや衣服の切れ端を使って彼女を縛り付けた。
その上であの香油を使われては、もうアルメリアに抵抗する術はない。結局は快楽の中に突き落とされて、汚らしい白濁をたっぷりと注ぎ込まれることになるのだ。
陵辱された主の姿に、侍女たちもさめざめと涙を流したが、彼女たちとて叔父に買収された身。馘首したかったが、いきなり侍女を追い出しては怪しがられてしまう。
こうして誰にも相談できず、心労により食事もままならなくなった頃、唐突に終わりの日がやってきた。
その日も堂々と正面から入ってきた叔父は、逃げ出そうとするアルメリアを捕まえ羽交い締めにすると、さっそく香油を仕込もうと瓶の口を開けた。
『往生際の悪い娘だ。いいかげんに大人しくしろ!』
怒鳴り声とともに頬を打たれたとき、居間へ通じる扉が音を立てて開いて、大勢の近衛兵がふたりを取り囲んだのだ。
『な、なんだおまえたちは! わたしを誰だと思っている!?』
『親愛なる叔父上。そこまでです』
近衛兵に続いて入ってきたのは、王太子に推挙されたばかりの腹違いの兄王子だった。
『で、殿下、これはいったいなんの真似です……!』
『それはこちらの台詞ですよ叔父上。この国の王女であり、あなたにとっては姪である姫に対し、いったいなにをしていたのです?』
『そ、それは……!』
叔父は今さらながらアルメリアを床に押さえつけていることに気づき、慌ててその場から飛び退いた。
『わ、わたしは悪くない。このあばずれが誘ってきたんだ!』
『誘われたのに、頬を打つことにしたと?』
アルメリアの頬にはしっかりと打擲の痕がついていて、唇の端からは血が滴っていた。
『ちょ、直前になって、この女がいやがるから……!』
『言い訳は無用。同じ王族とは言え、王女に無体を働いた罪は重い。……それでなくても、あなたが行く先々から女がらみの嘆願書が山ほど届いていますのでね。話は近衛兵の宿舎で、たっぷりお聞きしましょう』
連れて行け、という言葉とともに、叔父は近衛兵たちによって部屋から引きずり出されていった。
『お、お兄様……』
寝室にふたりだけになって、アルメリアはようやく顔を上げる。助けてもらった礼を言うつもりで口を開いたが、兄の顔つきを見た瞬間、ひゅっと喉の奥で言葉が消えた。
『この……っ、王室の恥さらしめ!』
『きゃあ!』
叔父とは比べものにならない力で頭を打たれ、倒れ込んだアルメリアは危うく意識を飛ばしそうになった。
『叔父と関係を持つとは、なんと穢らわしい……! おまえなど王国の至宝でも、もはや王女ですらない。不義を働いた淫婦めっ!』
『や、やめてお兄様、許して……!』
もともと仲がよい兄妹とは言えなかったが、それでも王太子である兄のことは尊敬していたアルメリアだ。
彼も王妃の唯一子であるアルメリアのことは、他の兄弟とは一線を引いて接してくれていた。それだけに、突然の豹変には恐怖を覚えずにはいられなかったのだ。
『お、脅されていたの。わたくしが言うことを聞かなければ、お母様に同じことをするって。それでわたくし……』
『そんな言い訳が通じるものか。こい! 陛下の前ですべてを暴いてやる!』
そのまま兄に引きずられるように父王のもとへ連れて行かれ、アルメリアは兄によってこれまでの所行をすべて明らかにされた。
しかし兄の言葉はいずれもアルメリアを貶めるものばかりで、彼女が泣いて違うと言ってもまるで聞き入れられなかった。
そうして兄はとうとう、アルメリアのことを不貞を認めない売女だと罵り、王女位の剥奪を父に申し入れたのだ。
『いや、叔父と関係した姫など、王室の汚点にしかなり得ません。身分の剥奪など生ぬるい。姦淫の罪で投獄すべきです!』
さすがの父もこれには動揺を隠せなかったのか……むしろ弟と娘が関係していたことだけでも受け止めがたかったのか、そのまま革張りの椅子に座り込んでしまった。
それでも勢い込んで主張する兄のことは一度退室させ、気付けの酒を飲んでから、改めてアルメリアに説明を求めたのだ。
アルメリアは涙で何度も途絶えがちになりながら、これまでのいきさつをすべて父に話した。
母を盾に脅されていたこと、侍女たちにも誰にも相談できなかったことを聞かされると、父の目には同情と憐れみの色が濃くなっていった。
『そうか……。話はわかった。おまえにはつらい思いをさせたな。もう大丈夫だ』
『お父様ぁ……』
『だが、王太子の言うことも一考せぬわけにはいかぬ……。とりあえず、今日は母のもとで過ごしなさい。護衛をつけるから』
泣きながら寝室に入ってきたアルメリアを、母王妃はひどく驚いた顔で迎え入れた。それでも懸命に娘をなだめすかして、その日は自分と同じ寝台で眠るよう取りはからったのだった。
一ヶ月後、叔父公爵は王女に不義を働いた咎で、位を追われ国外追放に処されることが明らかにされた。
諸悪の根源がいなくなったことで多少は落ち着いたアルメリアだが、兄王子に穢れた王女と罵られ、多くの衛兵にその場面を見られたこともまた、彼女の中で深い傷痕として残ってしまった。
どこへ行っても陰口がたたかれているような気がして、衛兵はもちろん、女官や小姓とすれ違うことすら怖くて仕方なかったのだ。
そうして部屋に引きこもり泣いてばかりいる娘を不憫に思ってか、母王妃はみずから国王のもとを訪れ、しばらくアルメリアを静かな環境に移したいと申し出た。
『今のあの子にとって、この王宮は決して居心地のよい場所ではありません。あんなに明るくて笑顔を絶やさなかったあの子が、あれほど塞いでしまうなんて……。陛下、どうかお慈悲をくださいませ』
国王もまた、愛娘の塞ぎように心を痛めていたひとりだ。
愛する王妃のたっての願いとあれば……と、ふたりを静養へ向かわせることを決断したが、これに異を唱えたのが、れにによって王太子だった。
『療養など生ぬるい! 陛下、あの娘は実の叔父とまぐわったのですよ? それを罰するためにも、最低でも修道院に封じるのが妥当ではありませんか!?』
修道院は原則として、必要最低限の事柄以外で、世俗との関わりを持たないことが義務づけられている。王侯貴族とて例外ではなく、一度敷地内に入ったら、世俗のことは忘れて信仰に生きるのが原則だ。
王国の至宝と謳われ、多くの国民から愛されていた王女を、不義を犯したとは言え出家させるなど、国王陛下でなくても渋るところだっただろう。
そこを、当のアルメリアが頷いた。
『王太子殿下のおっしゃるとおりです。本意ではなかったとは言え、不義を犯したことは事実……。それに、わたくし自身、世俗から離れたいと思うのです。このまま不義の王女として肩身の狭い思いをするくらいなら……神の御許で、祈りの日々を送りたいのです』
実の娘の嘆願とあっては、国王も頷かざるを得ない。
どのみち、アルメリアが不義を犯したことは、箝口令を敷くより早く城外にまで広まってしまった。
国王としては、王女が純潔をなくし……もはや王女としての一番の務めである『結婚』を果たせないのなら、手元で育てる価値はほとんどないと思わざるを得ない。
そして娘の父親としては、彼女の希望通りにしてやりたい思いが勝った。
こうして、アルメリアはさらに二週間後、装飾のまったくない馬車に揺られて、王都から少し離れた女子修道院へと身を寄せることになったのだった。
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