120 / 229
第百二十一話 ソラの正体見たり枯れ尾花
しおりを挟む 玄関の呼び鈴が鳴ると、真っ先にソラが迎えに出る。誰もやりたがらない仕事を進んでやってくれるのは嬉しいが、ドアを開けることは出来ないので役には立っていない。居間で寛いでいる三匹の雛たちは、誰も出向こうとはしない。結局は俺が重い腰を上げ、ソラがお客に飛びかからないように抱き上げる手間だけ仕事が増える形になっていた。
ソラを抱えながら扉を開くと、ターニャが遊びに来ていた。彼女は挨拶もそこそこに、ソラを見ながら表情を歪めた。
「なんじゃ、その生き物は!?」
「俺の子供だけど何か」
俺はソラを抱えながら、しれっと答えた。
「しても、顔はちっとも似とらんのお」
「母親に似てしまったからな! ちなみに名前はソラだ」
「キュキュキュキュウーー」
「こんな所で立ち話もなんだから早く上がれよ」
「悪いが、妾はここでしか話すことが出来ない」
ターニャの声がいつもとは調子が違った。
「何の問答かサッパリ分からんぞ?」
「お前が抱きかかえている子供は、何の種族か知っておるのか」
「種族ってお前……見れば分かるがトカゲだな」
ターニャは首を横に振り――――
「竜族だ!」
ずばり言い切った!!
「竜族!? 笑わせるなと言いたいが、その線は考えてはいた……本当なのか?」
「高貴な生まれの竜じゃの」
「ハハハハ、ソラは山で拾った卵を俺が暖めて生まれたんだぞ。竜だとしても高貴な卵が、そんな場所で落ちてるとは考えられんな」
俺はターニャにソラを拾った経緯を簡単に説明した。
「確かにそれを聞けばただの竜だが、この鱗の色は紛れもない上級種族に間違いないわ。おっちゃんよ、妾が部屋に入らないか何故だか分かるか? もう妾は厄介ごとに巻き込まれているのじゃ。心して聞くがよい! 」
「竜族は魔王様を除けば、魔人の中でも一番強い種族じゃ。ラミア国が全ての力を結集しても、竜族数十匹に攻め立てられれば、太刀打ち出来ないほどの強大な力がある。そんな種族の子供が、人間国で見つかったと竜族に知られればどうなるか分かるか」
「どうなるかと言われても……」
「ソラを親元に返すのはもちろんのこと、お前はその経緯を話さなくてはいけないだろう。そこで妾が見過ごしたと言うことが彼らに知られたら外交問題になる、いやもう戦争じゃな!」
「いやいや、俺がターニャを売ることはしないから!」
「ハハハ、そこは猿を褒めてやるが、それは可能性の一つに過ぎない。竜族はお前が思っている以上にプライドが高く、攻撃的な性格じゃ。魔王様に負けるまでは、世界中で自由気ままに暴れまくっていたからな! だからその経緯の吐かせ方が真っ当になると思うなよ!! 妾も一国を預かる国の姫ぞ……おっちゃんには悪いが、今日の出来事を竜族に知らせるのが最善だと知れ」
俺は彼女の真剣な言葉に何も言えなくなってしまった。
「とりあえず、妾は今日の夜に連絡をする。それまでにお前がどう行動に出るかは自由だ。竜族がここを訪れるのは明日の朝だろうな」
「半時の猶予をくれるというのか……」
「ふん! どうとらえても良い、妾は今から帰る」
彼女は別れの挨拶もせずに、踵を返して帰ってしまった。
「おい! ターニャが来ていたんじゃないのか? 今日は大富豪でめためたにしてやろうと思っていたのに」
「さっきまで来てたよ……」
俺はターニャから聞かされた、衝撃的な事実をレイラたちに伝えた。
「マジかよ……」
彼女たちの間から、小さな驚きの声が洩れる。
テレサは俺を見ながら
「それでおっちゃんはどうするんですか……」
「どうすることも出来ないさ……もしソラが竜族の子供だとしたら、渡すしか選択はない」
そう言い切った後、俺はギリッと歯を強く噛み締めた。
「そんな……」
ルリは悲痛な顔で俺を見つめていた。
いつもなら真っ先に言葉を発するレイラは、口を真一文字に引き結んでソラを引き寄せる。
ソラはそんな空気とは無縁な様子で、レイラにじゃれついていた……。
答えのでないまま時間だけが過ぎていった。
* * *
「ソラよ……おまえが高貴な竜って笑っちまうよな」
ベッドの中で丸くなって眠っているソラを優しく撫でてやると、ソラはくすぐったそうに身体をよじっていた。彼女たちには、なるようにしかならないと言ったが、自分の強がりに反吐が出そうになっていた。
その時――
「やっぱり起きてたのか……」
レイラが部屋に入ってきて、俺の横に座った。
「なかなか寝付かれなくて」
「こいつが竜だなんて驚いたよ、しかも高貴な種族とは笑うしかないな」
レイラはソラを優しく撫でた。それを見た俺はプッと吹き出してしまう。
「なに笑ってんだよ」
「いや……考えることは同じだと思ってな」
「で、どうするんだ!?」
「どうもこうもないさ……とりあえずソラがただのトカゲと祈ることだけだ」
「いっしょに逃げてやるぞ」
そう言って、レイラは俺の震えている手をギュッとつかんだ。
「十年若ければそれも出来たかもしれんな……人間を全部敵に回して生きるなんて結構、かっこいいからな。しかしソラがそれを知ったときの状況まで、おっさんになっちまったら見えてしまうのが悲しいかな」
「ふはっ! おっちゃんらしい答えだな」
「だな……」
「じゃあ、パーパがソラをつれて逃げるとしますか」
「マーマが時間稼ぎしますわ」
二人はソラが起きないように小さく笑い合った。
ソラを抱えながら扉を開くと、ターニャが遊びに来ていた。彼女は挨拶もそこそこに、ソラを見ながら表情を歪めた。
「なんじゃ、その生き物は!?」
「俺の子供だけど何か」
俺はソラを抱えながら、しれっと答えた。
「しても、顔はちっとも似とらんのお」
「母親に似てしまったからな! ちなみに名前はソラだ」
「キュキュキュキュウーー」
「こんな所で立ち話もなんだから早く上がれよ」
「悪いが、妾はここでしか話すことが出来ない」
ターニャの声がいつもとは調子が違った。
「何の問答かサッパリ分からんぞ?」
「お前が抱きかかえている子供は、何の種族か知っておるのか」
「種族ってお前……見れば分かるがトカゲだな」
ターニャは首を横に振り――――
「竜族だ!」
ずばり言い切った!!
「竜族!? 笑わせるなと言いたいが、その線は考えてはいた……本当なのか?」
「高貴な生まれの竜じゃの」
「ハハハハ、ソラは山で拾った卵を俺が暖めて生まれたんだぞ。竜だとしても高貴な卵が、そんな場所で落ちてるとは考えられんな」
俺はターニャにソラを拾った経緯を簡単に説明した。
「確かにそれを聞けばただの竜だが、この鱗の色は紛れもない上級種族に間違いないわ。おっちゃんよ、妾が部屋に入らないか何故だか分かるか? もう妾は厄介ごとに巻き込まれているのじゃ。心して聞くがよい! 」
「竜族は魔王様を除けば、魔人の中でも一番強い種族じゃ。ラミア国が全ての力を結集しても、竜族数十匹に攻め立てられれば、太刀打ち出来ないほどの強大な力がある。そんな種族の子供が、人間国で見つかったと竜族に知られればどうなるか分かるか」
「どうなるかと言われても……」
「ソラを親元に返すのはもちろんのこと、お前はその経緯を話さなくてはいけないだろう。そこで妾が見過ごしたと言うことが彼らに知られたら外交問題になる、いやもう戦争じゃな!」
「いやいや、俺がターニャを売ることはしないから!」
「ハハハ、そこは猿を褒めてやるが、それは可能性の一つに過ぎない。竜族はお前が思っている以上にプライドが高く、攻撃的な性格じゃ。魔王様に負けるまでは、世界中で自由気ままに暴れまくっていたからな! だからその経緯の吐かせ方が真っ当になると思うなよ!! 妾も一国を預かる国の姫ぞ……おっちゃんには悪いが、今日の出来事を竜族に知らせるのが最善だと知れ」
俺は彼女の真剣な言葉に何も言えなくなってしまった。
「とりあえず、妾は今日の夜に連絡をする。それまでにお前がどう行動に出るかは自由だ。竜族がここを訪れるのは明日の朝だろうな」
「半時の猶予をくれるというのか……」
「ふん! どうとらえても良い、妾は今から帰る」
彼女は別れの挨拶もせずに、踵を返して帰ってしまった。
「おい! ターニャが来ていたんじゃないのか? 今日は大富豪でめためたにしてやろうと思っていたのに」
「さっきまで来てたよ……」
俺はターニャから聞かされた、衝撃的な事実をレイラたちに伝えた。
「マジかよ……」
彼女たちの間から、小さな驚きの声が洩れる。
テレサは俺を見ながら
「それでおっちゃんはどうするんですか……」
「どうすることも出来ないさ……もしソラが竜族の子供だとしたら、渡すしか選択はない」
そう言い切った後、俺はギリッと歯を強く噛み締めた。
「そんな……」
ルリは悲痛な顔で俺を見つめていた。
いつもなら真っ先に言葉を発するレイラは、口を真一文字に引き結んでソラを引き寄せる。
ソラはそんな空気とは無縁な様子で、レイラにじゃれついていた……。
答えのでないまま時間だけが過ぎていった。
* * *
「ソラよ……おまえが高貴な竜って笑っちまうよな」
ベッドの中で丸くなって眠っているソラを優しく撫でてやると、ソラはくすぐったそうに身体をよじっていた。彼女たちには、なるようにしかならないと言ったが、自分の強がりに反吐が出そうになっていた。
その時――
「やっぱり起きてたのか……」
レイラが部屋に入ってきて、俺の横に座った。
「なかなか寝付かれなくて」
「こいつが竜だなんて驚いたよ、しかも高貴な種族とは笑うしかないな」
レイラはソラを優しく撫でた。それを見た俺はプッと吹き出してしまう。
「なに笑ってんだよ」
「いや……考えることは同じだと思ってな」
「で、どうするんだ!?」
「どうもこうもないさ……とりあえずソラがただのトカゲと祈ることだけだ」
「いっしょに逃げてやるぞ」
そう言って、レイラは俺の震えている手をギュッとつかんだ。
「十年若ければそれも出来たかもしれんな……人間を全部敵に回して生きるなんて結構、かっこいいからな。しかしソラがそれを知ったときの状況まで、おっさんになっちまったら見えてしまうのが悲しいかな」
「ふはっ! おっちゃんらしい答えだな」
「だな……」
「じゃあ、パーパがソラをつれて逃げるとしますか」
「マーマが時間稼ぎしますわ」
二人はソラが起きないように小さく笑い合った。
0
お気に入りに追加
248
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
解体の勇者の成り上がり冒険譚
無謀突撃娘
ファンタジー
旧題:異世界から呼ばれた勇者はパーティから追放される
とあるところに勇者6人のパーティがいました
剛剣の勇者
静寂の勇者
城砦の勇者
火炎の勇者
御門の勇者
解体の勇者
最後の解体の勇者は訳の分からない神様に呼ばれてこの世界へと来た者であり取り立てて特徴らしき特徴などありません。ただひたすら倒したモンスターを解体するだけしかしません。料理などをするのも彼だけです。
ある日パーティ全員からパーティへの永久追放を受けてしまい勇者の称号も失い一人ギルドに戻り最初からの出直しをします
本人はまったく気づいていませんでしたが他の勇者などちょっとばかり煽てられている頭馬鹿なだけの非常に残念な類なだけでした
そして彼を追い出したことがいかに愚かであるのかを後になって気が付くことになります
そしてユウキと呼ばれるこの人物はまったく自覚がありませんが様々な方面の超重要人物が自らが頭を下げてまでも、いくら大金を支払っても、いくらでも高待遇を約束してまでも傍におきたいと断言するほどの人物なのです。
そうして彼は自分の力で前を歩きだす。
祝!書籍化!
感無量です。今後とも応援よろしくお願いします。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界複利! 【1000万PV突破感謝致します】 ~日利1%で始める追放生活~
蒼き流星ボトムズ
ファンタジー
クラス転移で異世界に飛ばされた遠市厘(といち りん)が入手したスキルは【複利(日利1%)】だった。
中世レベルの文明度しかない異世界ナーロッパ人からはこのスキルの価値が理解されず、また県内屈指の低偏差値校からの転移であることも幸いして級友にもスキルの正体がバレずに済んでしまう。
役立たずとして追放された厘は、この最強スキルを駆使して異世界無双を開始する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる