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第六話 プリン哀歌
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いつもより近場の森で薬草を狩っていると、人の気配がしてふと後ろを振り返ると
「どうしてその花を全部摘まないのだ?」
白いひげを蓄え、ひょろりとした背の高いおじいさんが立っていた。この辺りは魔物と遭遇することは少ないが、武器も持たずに、大きなバックを背負った年寄りが気軽にこれる場所でもなかった。
「野草を全部摘むと次に生えてこないのよね」
と、そっけなく答えた。盗賊の罠ではあるまいかと、彼の行動を不審に感じつつも作業を続ける。
「ふーむ七十点、ここと、ここの草はなぜ穫らない?」
目の前に生えていた雑草を幾つか摘み、俺のかごに放り込む。そして、何事もなかったように森の奥へと消えていった。ずいぶん変わった冒険者もいるものだ……俺はいつのまにか止まっていた手をまた動かし始めた。しばらくして空の様子が怪しくなってきたので森を後にする。ギルドの窓口で薬草を換金すると、あのおじいさんが摘んだ雑草が銀貨に化けた。
その後から、ギルドから直接依頼がくるようになる。これを採集してきて欲しいと草の絵を描いた手作りの小冊子を手渡された。数種類の野草を何度か狩ってくると依頼主から家に招待された。依頼主は銀貨を摘んでくれたおじいさんだった。彼の名はクレハンという有名な植物学者で、俺の薬草採取が気に入り依頼を出したという。部屋にある高そうな植物の本を俺に預けてギルドを通さない関係になった。
「ほーこれはうまい!」
クレハンは舌鼓をうつ。俺は本で覚えた食草を彼の家で天ぷらにした。そして二人で食事をしながら、俺の元いた世界で覚えている拙い科学知識を楽しそうに聞いていた。これを発表したらスゴクネェ~みたいな話も混じっていたが、酒の席の会話で止める常識人であった。が……俺が彼の家にある魔道具の冷蔵庫で作った料理にだけは異様に固執した。
その料理の名前はプリンとアイスである。
冷蔵庫が普及していないこの世界において、冷やして貯蔵する魔道具など一部の金持ちしか持てない。そのため、冷やして作るスイーツなど発展する余地はなかった。だから素人が作ったプリンやアイスでさえ、彼の心を捕らえて放さなかったのであった。まさにプリンの虜と化した爺が俺にひれ伏した――言い過ぎである。
俺も彼の家にある魔道具で出来ている風呂に入るのが楽しみで、プリンとアイスを口実に、ちょくちょく彼の家に遊びに行った。しかし、彼との付き合いは二年ほどで終わる。俺がお風呂から上がるとクレハンは、テーブルに座ったまま冷たくなっていた。あれほどご飯のあとに食べろといっていた、プリンとアイスの入れ物が、テーブルの上で空になっていたのが救いだ。
クレハンが死んだことをギルドに相談すると、大きな問題もなく葬儀が出来た。彼に会いに来る参列者などほとんどいないと思っていたが、数百人も集まるのを見て、有名な植物学者だったのだとあらためて感心した。しかし、俺は彼の家でお客を見たことはほとんど無かった。まあ大人の付き合いってこんなものかと納得はしたが……。
彼が土に埋められて葬儀が終わった後、クレハンの家に呼ばれた。親族が彼の最後の様子を聞きたいと思ったら違った。どうやら遺言書が。親族の前で公開されることになったらしい。どうして自分が呼ばれることになったのかとぼんやり考えていると、クレハンの財産分与に俺も関わっていた。
この家と魔道具である風呂と冷蔵庫、そして彼の研究室にあるすべては俺に譲ると書かれていた。かなり太ったおばさんが目をつり上げて俺に詰め寄ってくる。
「どこぞの馬の骨に、どうして家を明け渡さなければいけないのよ!」
俺にがなりこむ女。どうやらクレハンの娘らしい。彼女の夫らしき人がお父さんはこれだけ沢山の財産を残してくれて、しかもこの家に残っていた貯金もそうとうあったと彼女をたしなめる。
彼の真摯な態度を見て、どこぞの骨に家丸ごと譲るのはおかしいと人ごとのように思った。あとで遺言書を読んだ人に、自分がこの家を相続することになった経緯を訊ねると、クレハン曰く、俺が語った数々の話は家一軒ではとうてい買えないしろ物だと教えてくれた。俺は大切な友人を改めて失ったことに涙した。
翌日、クレハンの家もとい俺の家を訪ねると、部屋にあった食器や道具はすべて無くなっていた。自分が見積もってもたいした金額にもならない古道具を、ほこりをかぶりながら持ち出す彼女の姿を想像したらおかしかった。俺は近くの道具屋により、太った女が古道具を売りに来たかと尋ねると、まだ何も整理していない食器の山を指さした。
俺は昨日の出来事の経緯を話して、この道具を譲ってもらえるように頼んでみた。別に買い戻す価値のあるものではなかったが、数年使わせてもらった食器に愛着がわいたという話。結局、買い取った金額の三倍の銀貨六枚で返してもらうことで話がまとまった。
引っ越しをする前に近所の家に挨拶をする。そのときギルドで家の掃除を頼むという雑談をすると、銀貨一枚で引き受けてもらうことが出来た。朝から薬草を狩りに出かけて、夕方近く家に戻る。扉を開けると室内は綺麗に掃除されて同じ家かといぶかしむ。
せっかく自分の新居になるので、内装の改造を大工に依頼する。床板を新調して素足でも引っかからない床にしてもらうように頼む。日本ならフローリングという言葉で通じたのだが、この世界では室内も靴で生活するため、床が足に引っかかるというのが簡単に伝わらなかった。靴を脱ぐ玄関と床板を張り替える工賃込みで金貨六枚かかった。大きなこだわりはなかったが、靴を脱ぐスペースを作ってもらう事と、床に敷く板は出来るだけ白い材質にして欲しいと頼む。
二週間後、見事なフローリングにビフォーアフターした。部屋を改装してくれた頭領が、素足の気持ちよさと床が白くなると想像以上に部屋が明るくなることに感心しきりであった。俺も大枚をはたいて綺麗になった床を見て笑みが止まらない。
翌日、隣のおばさんに銀貨2枚で引っ越しを丸投げする。仕事帰りには食器棚に綺麗にそろった食器がつまれ、衣服も使いやすい部屋に収納されていた。パンダより親切丁寧で格安の仕事に感謝した。
「どうしてその花を全部摘まないのだ?」
白いひげを蓄え、ひょろりとした背の高いおじいさんが立っていた。この辺りは魔物と遭遇することは少ないが、武器も持たずに、大きなバックを背負った年寄りが気軽にこれる場所でもなかった。
「野草を全部摘むと次に生えてこないのよね」
と、そっけなく答えた。盗賊の罠ではあるまいかと、彼の行動を不審に感じつつも作業を続ける。
「ふーむ七十点、ここと、ここの草はなぜ穫らない?」
目の前に生えていた雑草を幾つか摘み、俺のかごに放り込む。そして、何事もなかったように森の奥へと消えていった。ずいぶん変わった冒険者もいるものだ……俺はいつのまにか止まっていた手をまた動かし始めた。しばらくして空の様子が怪しくなってきたので森を後にする。ギルドの窓口で薬草を換金すると、あのおじいさんが摘んだ雑草が銀貨に化けた。
その後から、ギルドから直接依頼がくるようになる。これを採集してきて欲しいと草の絵を描いた手作りの小冊子を手渡された。数種類の野草を何度か狩ってくると依頼主から家に招待された。依頼主は銀貨を摘んでくれたおじいさんだった。彼の名はクレハンという有名な植物学者で、俺の薬草採取が気に入り依頼を出したという。部屋にある高そうな植物の本を俺に預けてギルドを通さない関係になった。
「ほーこれはうまい!」
クレハンは舌鼓をうつ。俺は本で覚えた食草を彼の家で天ぷらにした。そして二人で食事をしながら、俺の元いた世界で覚えている拙い科学知識を楽しそうに聞いていた。これを発表したらスゴクネェ~みたいな話も混じっていたが、酒の席の会話で止める常識人であった。が……俺が彼の家にある魔道具の冷蔵庫で作った料理にだけは異様に固執した。
その料理の名前はプリンとアイスである。
冷蔵庫が普及していないこの世界において、冷やして貯蔵する魔道具など一部の金持ちしか持てない。そのため、冷やして作るスイーツなど発展する余地はなかった。だから素人が作ったプリンやアイスでさえ、彼の心を捕らえて放さなかったのであった。まさにプリンの虜と化した爺が俺にひれ伏した――言い過ぎである。
俺も彼の家にある魔道具で出来ている風呂に入るのが楽しみで、プリンとアイスを口実に、ちょくちょく彼の家に遊びに行った。しかし、彼との付き合いは二年ほどで終わる。俺がお風呂から上がるとクレハンは、テーブルに座ったまま冷たくなっていた。あれほどご飯のあとに食べろといっていた、プリンとアイスの入れ物が、テーブルの上で空になっていたのが救いだ。
クレハンが死んだことをギルドに相談すると、大きな問題もなく葬儀が出来た。彼に会いに来る参列者などほとんどいないと思っていたが、数百人も集まるのを見て、有名な植物学者だったのだとあらためて感心した。しかし、俺は彼の家でお客を見たことはほとんど無かった。まあ大人の付き合いってこんなものかと納得はしたが……。
彼が土に埋められて葬儀が終わった後、クレハンの家に呼ばれた。親族が彼の最後の様子を聞きたいと思ったら違った。どうやら遺言書が。親族の前で公開されることになったらしい。どうして自分が呼ばれることになったのかとぼんやり考えていると、クレハンの財産分与に俺も関わっていた。
この家と魔道具である風呂と冷蔵庫、そして彼の研究室にあるすべては俺に譲ると書かれていた。かなり太ったおばさんが目をつり上げて俺に詰め寄ってくる。
「どこぞの馬の骨に、どうして家を明け渡さなければいけないのよ!」
俺にがなりこむ女。どうやらクレハンの娘らしい。彼女の夫らしき人がお父さんはこれだけ沢山の財産を残してくれて、しかもこの家に残っていた貯金もそうとうあったと彼女をたしなめる。
彼の真摯な態度を見て、どこぞの骨に家丸ごと譲るのはおかしいと人ごとのように思った。あとで遺言書を読んだ人に、自分がこの家を相続することになった経緯を訊ねると、クレハン曰く、俺が語った数々の話は家一軒ではとうてい買えないしろ物だと教えてくれた。俺は大切な友人を改めて失ったことに涙した。
翌日、クレハンの家もとい俺の家を訪ねると、部屋にあった食器や道具はすべて無くなっていた。自分が見積もってもたいした金額にもならない古道具を、ほこりをかぶりながら持ち出す彼女の姿を想像したらおかしかった。俺は近くの道具屋により、太った女が古道具を売りに来たかと尋ねると、まだ何も整理していない食器の山を指さした。
俺は昨日の出来事の経緯を話して、この道具を譲ってもらえるように頼んでみた。別に買い戻す価値のあるものではなかったが、数年使わせてもらった食器に愛着がわいたという話。結局、買い取った金額の三倍の銀貨六枚で返してもらうことで話がまとまった。
引っ越しをする前に近所の家に挨拶をする。そのときギルドで家の掃除を頼むという雑談をすると、銀貨一枚で引き受けてもらうことが出来た。朝から薬草を狩りに出かけて、夕方近く家に戻る。扉を開けると室内は綺麗に掃除されて同じ家かといぶかしむ。
せっかく自分の新居になるので、内装の改造を大工に依頼する。床板を新調して素足でも引っかからない床にしてもらうように頼む。日本ならフローリングという言葉で通じたのだが、この世界では室内も靴で生活するため、床が足に引っかかるというのが簡単に伝わらなかった。靴を脱ぐ玄関と床板を張り替える工賃込みで金貨六枚かかった。大きなこだわりはなかったが、靴を脱ぐスペースを作ってもらう事と、床に敷く板は出来るだけ白い材質にして欲しいと頼む。
二週間後、見事なフローリングにビフォーアフターした。部屋を改装してくれた頭領が、素足の気持ちよさと床が白くなると想像以上に部屋が明るくなることに感心しきりであった。俺も大枚をはたいて綺麗になった床を見て笑みが止まらない。
翌日、隣のおばさんに銀貨2枚で引っ越しを丸投げする。仕事帰りには食器棚に綺麗にそろった食器がつまれ、衣服も使いやすい部屋に収納されていた。パンダより親切丁寧で格安の仕事に感謝した。
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