1 / 7
カントリーサイド
しおりを挟む桜様がお顔を赤面させながらお願いされたときは、驚きました。
「セレナさん!あの、この世界に避妊薬ってありますか?」
「ありますよ。どうされたんですか?」
「あ、あの、まだ、妊娠したくなくて、避妊薬を飲みたいんです。用意してもらってもいいですか?」
「ですが陛下が、薬をお飲みになることを許さないと思われますよ?」
「秘密にしてください!お願いします!」
「ですが、、、」
「私、いつ赤ちゃんができるか不安で… 本当にまだ妊娠したくないんです!お願いします!」
桜様のつらそうなお顔と必死に頼む姿を見ると、私までつらくなり、薬のことを了承してしまいました。
「かしこまりました。陛下には秘密ですよ?」
「はいっ!ありがとうございます!!」
桜様の安堵した笑顔は、本当に可愛らしかった。
桜様は自覚しておりませんが、言葉にできないくらいとても可愛いのです。
桜様にお願いされると、絶対に断れないと思いますね。
薬は、陛下がいつも無茶をして桜様がつらそうにつているのでお仕置きですね。
ですが、桜様にお仕えできて本当に良かったです。
同じ城仕えのメイドにいつも羨ましがられるくらい、桜様は皆さんに好かれていますから。
これからも、桜様のために頑張りましょう。
まずは、避妊薬を入手するところからですね!
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?


王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。


セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる