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ヤワラート1995

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●怪獣 GX7・・・GX7 は、古代スンダランドで人工的に造られた巨獣である。
もともといた巨獣の DNA からクローニング技術で造った。そして生物兵器だ。当時の戦争に
利用された巨大な凶暴な古代の恐竜のような、それでいて、その何百倍もある怪獣だ。古くは
アジアの伝説にも登場していた怪獣のようだ。バンコック地下に建設された日系企業の超巨大
パワープラントを自身のエネルギー源として襲撃する。はきだめのような人間の怒りと憎しみ
によって眠りから目を覚ます巨獣である。その怒りと憎しみを吸い取り破壊へのエナジーとな
る。
●キムリー・・・1990 年代にバンコック・ヤワラートに集まっていた日本エレ
クトロニクス・メカニクス企業らが結集してつくった『量子コンピュータ・コネクト AI サイ
ボロイド』。本人は自分を人間だと思っているし、そういう記憶を植え付けられた。紆余曲折
の末、バンコック市警の女性警官となっている。多くの機能で人間をはるかに超える能力があ
る。心さえも芽生えるようになるのである。
●片木刑事・・・バンコックで大学生活を送った、日本の刑事。バンコック
に詳しい。アメリカでボクシングをしていたこともある。シルベスター・スタローンに憧れて
いる。刑事になる前に大学院で比較文化・人類学などの研究をしていたため、古代史に詳しく、
犯罪者でその方面に関係がある者が出た場合、その現場に配属されてきた。40 歳。
独身。交渉は得意で、日本では覚せい剤の中毒者・少年少女をうまく保護していた。
●倉ホーク・・・倉財団バンコック(アジアン・セントラル・ヤワラート)
支部長。バンコック・ヤワラート地区開発担当。35 歳。倉財団ヤワラート支部を率いる若き
リーダー。父は日本人・倉財団長、母はイギリス人ロンドン生れ。ホークはケンブリッジ大学
で学び、しばらくイタリアでの任務に参加したあと、倉財団ヤワラート支部長を任命される。
キムリーの兄、ということに自分でしている。キムリーを人間として生活させる実験を行って
いる。
●マウントサイド氏・・・現在オセアニア地域オーストラリアに住んでいる。
モンゴロイド系オーストラリア人で、様々な経緯から日本語も喋る。20代後半に国連軍に勤
務していた。国連軍リタイア後、オセアニアの海底資源で財を成し、大型船舶の船乗りをして
いる。慈善家としても知られる。孤児を引き取って育てている。謎な人物でもあり、関係者以
外は彼のことを深く知るものはいない。海底資源で財を成したあとは、古代遺跡や古代アー
ティファクトへの興味からメキシコのピラミッドをリサーチしてもいた。
●水の王国の主カツ・シンキロウ・・・幻の島『水の王国』の大統領。水の王
国と呼ばれる島は、移動する島である。もともとは無人島に移民したカツが、改造して王国を
つくり、自力で移動する島にした。カツの他 80 名が住む。カツはそこの長である。
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