6 / 17
第一章 龍と虎
接客の才能
しおりを挟む
「んで、買い物はそれでも済ませてきたと」
「おー」
会合から帰って来た火月が最初に目にしたのは、新しい服を着て店内に飾りでおいてあるでかい鏡の前でクルクル回る虎白と、血が滲んできたため絆創膏から店においてあるガーゼをテープで止めながら、穴だらけになった挙げ句に、血までついた服を着直していた龍の姿だった。
「その格好じゃ目立つでしょう?」
「歌舞伎町じゃもっと変な格好に奴があちこちにいるからこれくらいじゃ目立たないよ」
それもそうか……と火月はうなずく。そもそも店の中に入ったのは虎白だけで、龍は店の外でボーッと待っていた。この格好じゃ流石に店内に入るのは不味すぎる。特に下着屋なんてもっての他だ。何ともなくたって入りたくない。すると、
「それにしても、虎白ちゃん思った以上に危険な状況なのかもね」
「あぁ、正直銃までだしてくるのは珍しいしな」
組織間での争いならいざ知らず、流石にこの規模で銃を抜いてくるのには少々驚いた。しかしそんな二人の心境はさておき、
「ねぇねぇカヅキ。何か出来ることない?」
「え?」
突然の虎白の申し出に、火月が困惑すると、
「お金なら少しあるけど、お金だとカヅキが困ってた。だから何か別のことで服に使ったお金を返すよ」
「……」
一応困惑してたのは気づいてたようだ。そんな虎白に火月は、
「良いのよ虎白ちゃん。これくらい対したことじゃないわ」
と断るが、虎白は首を横に降り、
「ダメ。恩には恩で返すんだよ」
意外と義理堅いのか、それを拒否した。そんな虎白に火月は少し困った顔をし、
「うーん。それじゃあ……お願いしようかしら」
「なにさせる気だ?」
「変なことはさせないわよ」
◆
というやり取りがあった日の夜。
「いらっしゃいませ~!」
「え?」
今日は懐が寂しい日なのか、常連客が集まってきた。そしてその客たちは皆一様にポカンとしている。
それはそうだろう。虎白は今体のラインが出る、少しエグめのスリットが入ったチャイナを身に纏い、薄く化粧までしている。
こうしてみると、年不相応なほど実った胸や、化粧していると顔立ちも幼いというよりは、ロリ顔の女の子という風情だ。年も12才だが2・3才上に見える。それでも夜の店で働くには若すぎるが……
「おいおい火月ちゃん!なんだいあのかわいい子は!」
「ちょっと臨時で雇ったのよ~。かわいいでしょ~。やっぱりチャイナ服そそるわよね~」
何やら火月は常連の一人である佐藤に、おじさん臭いことをいっている。
先程虎白からの申し出に、火月はいそいそと買い物に行き、何やら服を買ってきた。服というかコスプレ衣装で、この手の服はこの辺りで幾らでも販売されている。
因みに他にも色々あるが、虎白が選んだのはチャイナ服。この店はスナックであってコスプレBarではないはずなのだか、火月の趣味である。
火月は基本的に穏やかで、この辺りでは常識的な人間ではあるのだが、実は重度のコスプレ好き。自分が着るのではなく、誰かが着ている姿を見るのが好きと言うタイプで本人曰く、
「いつか可愛い女の子に日替わりで色んな服を着てもらいながら働いてもらいたいわぁ」
が口癖である。そして虎白が何かしたいと言ってきたことで、色々我慢していたことが解放されたらしい。因みに龍もコスプレさせられそうになったことがあったが、それを断固拒否。
しかし所詮は従業員と雇用主という関係上、雇用主である火月の言葉は絶対で、龍は仕事をするときはスーツを着せられる。これが普通につけるのではなく、敢えて少し着崩して髪も無造作ヘアにする。要はホストスタイルである。
まぁこのスタイルは、客が来る日じゃないとしなくても良く(と言うか、それがせめてもの抵抗だった)、来る日も大体決まってるので、月に5回もするかどうかの格好だ。
だが龍はこのスーツと言うのが嫌いだった。ネクタイも首に巻くのがどうも気に入らない。だがそれに反して虎白は案外ノリノリで、お客の要望に答えてその場でクルリと回って見せたり、裾を少しつまんでにっこり笑顔を見せて……
「ってなにやらせてんだ」
お前も乗るんじゃないと虎白を小突きつつ、
「山田さんも佐々木さんもやめてくださいね」
と龍が忠告すると、
「龍君がちゃんとバウンサーしてるのを見るの初めてだな」
「確かに」
そんな二人の言葉に、龍まで思わず確かに、と思ってしまったのは、まぁ余談だろう。
◆
「ふぅ」
「お疲れ様」
閉店時間になり、片付けを終えた龍がカウンターに座りながらネクタイを外すと、火月がグラスにウィスキーを注いで渡してくれたので、それを受けとって口を着ける。
「それにしても凄かったわねぇ。虎白ちゃん」
「だなぁ」
今日の虎白の接客は、本人曰く初めてらしいが、とてもそうには思えなかった。
何というか、人の懐に入り込むのがうまいのだ。お陰で今日来た常連客連中メロメロにし、何時もより楽しそうに帰っていった。
「自信なくしちゃうなぁ~」
「あれは天性のものだよ。気にしてもしょうがないって」
そう言って落ち込む振りをしてふざける火月に、適当に励ましの言葉を龍は送っていると、
「ねぇリュー!似合ってる?」
「あん?」
声をかけられ、振り返りながら虎白を見ると、虎白はセーラー服を着ていて、短めのスカートを履いたまま、クルリと回って来る。
これはさっきから火月が買ってきた色んな衣装を、着てきては龍に見せに来るのだ。
「あぁ。よく似合ってるよ」
「そそる?」
「どこでその言葉覚えたんだよ……せめて5・6年後に言え」
12歳のセーラー服姿に興奮するとか、ただのヤバイやつである。
「ちぇー」
と虎白はぼやきつつ、また裏に戻っていく。
「なつかれちゃったわね」
「何かしたかなぁ」
「あら、自分を守ってくれる王子様なんて素敵な存在じゃない」
王子様なんて柄じゃない。そう火月に龍が返したとき、店の扉が開かれた。
「あ、ご免なさいもう閉店……ってあら、いらっしゃい」
「こんばんわ。火月さん。閉店後にごめんなさい」
扉の向こうから入ってきたのは女性だ。龍と比べれば小柄に見えるが、女性としては背が高い。170半ば位だろう。
キリッとした目付きに低めの声。そしてロングコートを羽織った、どこか中性的な印象を受ける女性だ。
「よう水祈。連絡ついてよかった」
彼女は和泉 水祈。もう10年以上つるんでいる龍と同じ27歳で、龍がこの世で最も信頼する人間といっても過言ではない。
「別に。依頼も片付けてきたし、なにか頼みごとでもあったんでしょ?」
「あぁそれなんだが……」
と龍が説明しようとした時、
「リュー!みてみて~」
裏から虎白が現れた。今度はメイド服姿である。その光景を見た水祈は目を細め、
「龍。こんな子供にミニスカメイドをさせるのはどうかと思うわよ?」
「ち、ちがわい!これは香月さんの趣味だ!」
若干ドン引きした目をして、水祈は見てきたため、龍は首を横にブンブン振って否定していると、
「ねぇねぇ。リューってこう言うの好きかなって思って着てみたんだけど、似合う?そそる?」
「龍……あんたロリコンに目覚めたわけ?」
「ちっがぁあああああああああう!」
龍の背中に抱きつきながら、耳元で囁いてくる虎白に、そんな光景を見て更にドン引きする水祈。そして謂れのない誹謗中傷に、思わず叫び声を上げる龍。そんな光景を見た火月は笑みを浮かべ、
「いやぁ、賑やかなのって良いわねぇ」
何て事を言いながら、火月は水祈に出すお酒を準備し始めるのだった。
「おー」
会合から帰って来た火月が最初に目にしたのは、新しい服を着て店内に飾りでおいてあるでかい鏡の前でクルクル回る虎白と、血が滲んできたため絆創膏から店においてあるガーゼをテープで止めながら、穴だらけになった挙げ句に、血までついた服を着直していた龍の姿だった。
「その格好じゃ目立つでしょう?」
「歌舞伎町じゃもっと変な格好に奴があちこちにいるからこれくらいじゃ目立たないよ」
それもそうか……と火月はうなずく。そもそも店の中に入ったのは虎白だけで、龍は店の外でボーッと待っていた。この格好じゃ流石に店内に入るのは不味すぎる。特に下着屋なんてもっての他だ。何ともなくたって入りたくない。すると、
「それにしても、虎白ちゃん思った以上に危険な状況なのかもね」
「あぁ、正直銃までだしてくるのは珍しいしな」
組織間での争いならいざ知らず、流石にこの規模で銃を抜いてくるのには少々驚いた。しかしそんな二人の心境はさておき、
「ねぇねぇカヅキ。何か出来ることない?」
「え?」
突然の虎白の申し出に、火月が困惑すると、
「お金なら少しあるけど、お金だとカヅキが困ってた。だから何か別のことで服に使ったお金を返すよ」
「……」
一応困惑してたのは気づいてたようだ。そんな虎白に火月は、
「良いのよ虎白ちゃん。これくらい対したことじゃないわ」
と断るが、虎白は首を横に降り、
「ダメ。恩には恩で返すんだよ」
意外と義理堅いのか、それを拒否した。そんな虎白に火月は少し困った顔をし、
「うーん。それじゃあ……お願いしようかしら」
「なにさせる気だ?」
「変なことはさせないわよ」
◆
というやり取りがあった日の夜。
「いらっしゃいませ~!」
「え?」
今日は懐が寂しい日なのか、常連客が集まってきた。そしてその客たちは皆一様にポカンとしている。
それはそうだろう。虎白は今体のラインが出る、少しエグめのスリットが入ったチャイナを身に纏い、薄く化粧までしている。
こうしてみると、年不相応なほど実った胸や、化粧していると顔立ちも幼いというよりは、ロリ顔の女の子という風情だ。年も12才だが2・3才上に見える。それでも夜の店で働くには若すぎるが……
「おいおい火月ちゃん!なんだいあのかわいい子は!」
「ちょっと臨時で雇ったのよ~。かわいいでしょ~。やっぱりチャイナ服そそるわよね~」
何やら火月は常連の一人である佐藤に、おじさん臭いことをいっている。
先程虎白からの申し出に、火月はいそいそと買い物に行き、何やら服を買ってきた。服というかコスプレ衣装で、この手の服はこの辺りで幾らでも販売されている。
因みに他にも色々あるが、虎白が選んだのはチャイナ服。この店はスナックであってコスプレBarではないはずなのだか、火月の趣味である。
火月は基本的に穏やかで、この辺りでは常識的な人間ではあるのだが、実は重度のコスプレ好き。自分が着るのではなく、誰かが着ている姿を見るのが好きと言うタイプで本人曰く、
「いつか可愛い女の子に日替わりで色んな服を着てもらいながら働いてもらいたいわぁ」
が口癖である。そして虎白が何かしたいと言ってきたことで、色々我慢していたことが解放されたらしい。因みに龍もコスプレさせられそうになったことがあったが、それを断固拒否。
しかし所詮は従業員と雇用主という関係上、雇用主である火月の言葉は絶対で、龍は仕事をするときはスーツを着せられる。これが普通につけるのではなく、敢えて少し着崩して髪も無造作ヘアにする。要はホストスタイルである。
まぁこのスタイルは、客が来る日じゃないとしなくても良く(と言うか、それがせめてもの抵抗だった)、来る日も大体決まってるので、月に5回もするかどうかの格好だ。
だが龍はこのスーツと言うのが嫌いだった。ネクタイも首に巻くのがどうも気に入らない。だがそれに反して虎白は案外ノリノリで、お客の要望に答えてその場でクルリと回って見せたり、裾を少しつまんでにっこり笑顔を見せて……
「ってなにやらせてんだ」
お前も乗るんじゃないと虎白を小突きつつ、
「山田さんも佐々木さんもやめてくださいね」
と龍が忠告すると、
「龍君がちゃんとバウンサーしてるのを見るの初めてだな」
「確かに」
そんな二人の言葉に、龍まで思わず確かに、と思ってしまったのは、まぁ余談だろう。
◆
「ふぅ」
「お疲れ様」
閉店時間になり、片付けを終えた龍がカウンターに座りながらネクタイを外すと、火月がグラスにウィスキーを注いで渡してくれたので、それを受けとって口を着ける。
「それにしても凄かったわねぇ。虎白ちゃん」
「だなぁ」
今日の虎白の接客は、本人曰く初めてらしいが、とてもそうには思えなかった。
何というか、人の懐に入り込むのがうまいのだ。お陰で今日来た常連客連中メロメロにし、何時もより楽しそうに帰っていった。
「自信なくしちゃうなぁ~」
「あれは天性のものだよ。気にしてもしょうがないって」
そう言って落ち込む振りをしてふざける火月に、適当に励ましの言葉を龍は送っていると、
「ねぇリュー!似合ってる?」
「あん?」
声をかけられ、振り返りながら虎白を見ると、虎白はセーラー服を着ていて、短めのスカートを履いたまま、クルリと回って来る。
これはさっきから火月が買ってきた色んな衣装を、着てきては龍に見せに来るのだ。
「あぁ。よく似合ってるよ」
「そそる?」
「どこでその言葉覚えたんだよ……せめて5・6年後に言え」
12歳のセーラー服姿に興奮するとか、ただのヤバイやつである。
「ちぇー」
と虎白はぼやきつつ、また裏に戻っていく。
「なつかれちゃったわね」
「何かしたかなぁ」
「あら、自分を守ってくれる王子様なんて素敵な存在じゃない」
王子様なんて柄じゃない。そう火月に龍が返したとき、店の扉が開かれた。
「あ、ご免なさいもう閉店……ってあら、いらっしゃい」
「こんばんわ。火月さん。閉店後にごめんなさい」
扉の向こうから入ってきたのは女性だ。龍と比べれば小柄に見えるが、女性としては背が高い。170半ば位だろう。
キリッとした目付きに低めの声。そしてロングコートを羽織った、どこか中性的な印象を受ける女性だ。
「よう水祈。連絡ついてよかった」
彼女は和泉 水祈。もう10年以上つるんでいる龍と同じ27歳で、龍がこの世で最も信頼する人間といっても過言ではない。
「別に。依頼も片付けてきたし、なにか頼みごとでもあったんでしょ?」
「あぁそれなんだが……」
と龍が説明しようとした時、
「リュー!みてみて~」
裏から虎白が現れた。今度はメイド服姿である。その光景を見た水祈は目を細め、
「龍。こんな子供にミニスカメイドをさせるのはどうかと思うわよ?」
「ち、ちがわい!これは香月さんの趣味だ!」
若干ドン引きした目をして、水祈は見てきたため、龍は首を横にブンブン振って否定していると、
「ねぇねぇ。リューってこう言うの好きかなって思って着てみたんだけど、似合う?そそる?」
「龍……あんたロリコンに目覚めたわけ?」
「ちっがぁあああああああああう!」
龍の背中に抱きつきながら、耳元で囁いてくる虎白に、そんな光景を見て更にドン引きする水祈。そして謂れのない誹謗中傷に、思わず叫び声を上げる龍。そんな光景を見た火月は笑みを浮かべ、
「いやぁ、賑やかなのって良いわねぇ」
何て事を言いながら、火月は水祈に出すお酒を準備し始めるのだった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる