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第三章
3-25 人の救い方
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(ここが病気のなくなった世界だって……?)
改めて辺りを見回してみる。相変わらず渇いてひび割れた灰色の大地から噴き出る毒々しい霧。命を感じさせるような景色は一向に見つからず枯れ細った木々も植物というより刃の塊だ。
「オールはどうしてさっきの彼を治そうと思ったのー?」
僕の疑問に考えを巡らせる間もなく、ブレイカーからまた問いが発せられる。
「……人を助けたいというのはそんなに悪い事か?」
自分が責められているという思いから恨みがましい言い方になってしまった。しかし助けを求めている人がいたら思わず手を差し伸べるのが人間ではないのか。転生者になってもそれは変わらないはずだ。
「ちがうちがーう。どうやって助けるつもりだったのー?」
「どうって……、目の前で見てたじゃないですか。彼の病気はあの時全て治ってた」
「それでー?」
「それでって……」
「それからどうするの? 治して?」
「治して……、あとは彼の人生じゃないか」
「治してー。また病気になってー、終わり?」
「それは……」
「これから一生病気にかからないような魔法でも使えたのー? それをこの世界の全員にかけて回るつもりだったー? 人を助けたいんでしょー? どうやって助ける予定だったのー?」
普段より間延びした言い方、明らかに僕は今責められ、そして馬鹿にされているのだ。
「町の一つ分でも治してあげられれば、きっと地を耕すことや色んな可能性があるじゃないか」
「さっきの人たちはどうしてあんな病気にかかったのー? 健康な肉体からああなってしまうまでにかかる時間はー? そのスパンと農耕から食料を手に入れられるスパンとの比較はしたー? 水の確保に必要な労働力の概算はー?」
矢継ぎ早にクエスチョンを投げつけられる。……そうだよ、僕はまた何も考えていなかったんだ。目の前に助けを求めている人がいて、僕は助けられると思ったんだよ。
「そもそも彼はあのまま病気だったほうが幸せだったんじゃないー?」
あまりの質問に思わず足を止め彼女を見つめる。ブレイカーもそれに気づいたようで歩くのをやめてこちらに振り返った。僕が何を言うのか楽しみにしているようで、ニヤニヤと笑っている。
「例えばあの町の人を全員治したとしてー、オールのいうように奇跡的に農耕や生活基盤の構築に成功したらー,
次はどうなると思う?」
「次……?」
「そうだよー。オールにとって彼らは脇役の脇役だからー、自分が彼らを治しておしまいでいいのかもしれないけどー、彼らは死ぬまで生きて行かなくちゃいけないんだよー?」
「そりゃ生活できるようになったんだから、後は他の世界と同じように少しずつ文明を広げていくんだろ?」
「ひろがりませーん! 彼らは大量のお荷物を抱えて全員人殺しになりまーす!」
「は???」
言っている意味がまるで理解できない。豊かになったから犯罪が起きるといいたいのか? ならお荷物とはなんのことだ? なぜ人殺しになるっていうんだ。
「ブレイカー、本当にわからないんだ。僕が何も考えていなかったのは認めるから、どうかわかりやすく説明してくれないか?」
「あはは! わからないんじゃないでしょー? 算数の問題じゃないんだから! 知らなくても想像すればいいじゃない! ちょっと前にもお話ししたでしょー? 凄腕のお医者さんがいる国はどうなるんだったー?」
「いや待ってくれよ。僕がずっとあの町にいる前提で話をしてるのか?」
それなら話が噛み合わないのも理解できる。彼らが一生を終えるまで隣で支えていくなんてことは僕にはできない。そしてそれを責められているというのなら、さすがにお門違いというものだ。
「もう! ほんとに想像力がないんだね! たとえば自分が重病人だったとして、隣の町で全員が健康になって水や食料まで自給してるってなったらどうするって聞いてるの!」
「その町に行くよな。病気から治る方法も知りたいし水も食べ物も欲しい。…………ああ! ……そうか……そうなってしまうのか……」
「ねー? ちょっと考えればわかる話でしょ! そんな奇跡の町には周囲からたくさんの病人が集まるのー。そしてその奇跡を起こしたオールはもういないからー」
「働ける少数の町の人と、働けない大量の病人を抱えるようになった町は、うまくいっていた自給もできなくなる……」
「そう! 病人は健康な人たちを呪って恨むよー! どうして治してくれないんだー! 魔法使いに治してもらったなんて嘘っぱちだー!
「健康な人たちは病人を恨む……、こいつらさえいなければ食べ物も十分にあったのに。どうして寝ているだけのこいつらのために俺が死ぬ気で働かなきゃいけないんだ……」
「よくできました! あとは健康な人たちが病人を殺して口減らしして終わりだね!」
「僕がこの世界から離れてしまった以上、彼らの子孫もまた病気にかかるんだろうな……、彼らは自分の子ぐらいは守ってやるんだろうか? それとも他の病人たちと同じように殺してしまうんだろうか……?」
「しらなーい! でもボクが見てきた世界だとー、病人に対する扱いは他人も家族もだいたいわからなかったなー! 介護とかもそうでしょ! 人間らしさを失った人間にー、愛をもって接することは並大抵の人間にはできないんだ!」
「そんな……」
彼女は僕を散々に打ちのめして満足したのか、また前を向いて歩きだした。確かにブレイカーの言う事には筋が通っているし、そんな未来もあるのかもしれない。でも……人の可能性は本当にそれだけなのだろうか? 例えば彼らが一生懸命に努力して、病気を治す方法を見つけたりはできないのだろうか?
(それに……)
「ブレイカー。君は世界中の人間を癒せるんだろ。そして世界からも病魔を追放したと言っていたじゃないか。君ならば救えたんだろ? この世界を……。それなのにこの世界は一体どうしてこんな風になってしまったんだ?」
しかし彼女はその質問を無視し、こちらを向くこともなくずっと前を歩き続けている。
「なあ……!」
苛立ちから彼女まで走り寄りその肩を掴む。そして彼女を無理やりこちらに振り向かせた瞬間、彼女が泣いているのに気が付いた。
「ご……ごめん」
女性の涙というのはどうしてこう罪悪感を抱かせるものなのだろうか。何が悪いのかも理解できないまま、僕は彼女の肩を離すと謝罪の言葉を口にする。
「さあ! ついたよー! ここが転生者のおうち!」
ブレイカーは今起きた事などなかったかのように、目的地への到着を告げた。しかしいつもは完璧に整っている美しいメイクの乱れが、彼女の涙の存在を証明している。
僕の視線を受けて彼女は一瞬向こうを向き、すごいスピードで手を動かしたかと思うと彼女の『顔』はいつもの物に戻っていた。
「さあ行こう行こーう!」
そういってブレイカーはその建物に向かってズンズンと歩いていく。その建物はあの町で見た物置のようなあばら家ではなく、まるで避暑地にある別荘の様に立派で美しいものだった。丸太を組み合わせる事で作られた外壁には隙間もなく、これなら雨風をしっかりと防げそうだ。大きさもなかなかのもので、このログハウスの中にはいくつか部屋があるに違いない。バルコニーなどの飾り気は全くないものの、この世界には到底不釣り合いな建造物に見えた。
ブレイカーはドアのところまで迷いなく近づいていき、ノックをすることもなく無造作にそれを押し開く。その無礼を止めようと慌てて僕も駆け寄るが、ドアを開けた先に広がる凄惨な光景に思わず息を呑んだ。
「血……血まみれじゃないか」
改めて辺りを見回してみる。相変わらず渇いてひび割れた灰色の大地から噴き出る毒々しい霧。命を感じさせるような景色は一向に見つからず枯れ細った木々も植物というより刃の塊だ。
「オールはどうしてさっきの彼を治そうと思ったのー?」
僕の疑問に考えを巡らせる間もなく、ブレイカーからまた問いが発せられる。
「……人を助けたいというのはそんなに悪い事か?」
自分が責められているという思いから恨みがましい言い方になってしまった。しかし助けを求めている人がいたら思わず手を差し伸べるのが人間ではないのか。転生者になってもそれは変わらないはずだ。
「ちがうちがーう。どうやって助けるつもりだったのー?」
「どうって……、目の前で見てたじゃないですか。彼の病気はあの時全て治ってた」
「それでー?」
「それでって……」
「それからどうするの? 治して?」
「治して……、あとは彼の人生じゃないか」
「治してー。また病気になってー、終わり?」
「それは……」
「これから一生病気にかからないような魔法でも使えたのー? それをこの世界の全員にかけて回るつもりだったー? 人を助けたいんでしょー? どうやって助ける予定だったのー?」
普段より間延びした言い方、明らかに僕は今責められ、そして馬鹿にされているのだ。
「町の一つ分でも治してあげられれば、きっと地を耕すことや色んな可能性があるじゃないか」
「さっきの人たちはどうしてあんな病気にかかったのー? 健康な肉体からああなってしまうまでにかかる時間はー? そのスパンと農耕から食料を手に入れられるスパンとの比較はしたー? 水の確保に必要な労働力の概算はー?」
矢継ぎ早にクエスチョンを投げつけられる。……そうだよ、僕はまた何も考えていなかったんだ。目の前に助けを求めている人がいて、僕は助けられると思ったんだよ。
「そもそも彼はあのまま病気だったほうが幸せだったんじゃないー?」
あまりの質問に思わず足を止め彼女を見つめる。ブレイカーもそれに気づいたようで歩くのをやめてこちらに振り返った。僕が何を言うのか楽しみにしているようで、ニヤニヤと笑っている。
「例えばあの町の人を全員治したとしてー、オールのいうように奇跡的に農耕や生活基盤の構築に成功したらー,
次はどうなると思う?」
「次……?」
「そうだよー。オールにとって彼らは脇役の脇役だからー、自分が彼らを治しておしまいでいいのかもしれないけどー、彼らは死ぬまで生きて行かなくちゃいけないんだよー?」
「そりゃ生活できるようになったんだから、後は他の世界と同じように少しずつ文明を広げていくんだろ?」
「ひろがりませーん! 彼らは大量のお荷物を抱えて全員人殺しになりまーす!」
「は???」
言っている意味がまるで理解できない。豊かになったから犯罪が起きるといいたいのか? ならお荷物とはなんのことだ? なぜ人殺しになるっていうんだ。
「ブレイカー、本当にわからないんだ。僕が何も考えていなかったのは認めるから、どうかわかりやすく説明してくれないか?」
「あはは! わからないんじゃないでしょー? 算数の問題じゃないんだから! 知らなくても想像すればいいじゃない! ちょっと前にもお話ししたでしょー? 凄腕のお医者さんがいる国はどうなるんだったー?」
「いや待ってくれよ。僕がずっとあの町にいる前提で話をしてるのか?」
それなら話が噛み合わないのも理解できる。彼らが一生を終えるまで隣で支えていくなんてことは僕にはできない。そしてそれを責められているというのなら、さすがにお門違いというものだ。
「もう! ほんとに想像力がないんだね! たとえば自分が重病人だったとして、隣の町で全員が健康になって水や食料まで自給してるってなったらどうするって聞いてるの!」
「その町に行くよな。病気から治る方法も知りたいし水も食べ物も欲しい。…………ああ! ……そうか……そうなってしまうのか……」
「ねー? ちょっと考えればわかる話でしょ! そんな奇跡の町には周囲からたくさんの病人が集まるのー。そしてその奇跡を起こしたオールはもういないからー」
「働ける少数の町の人と、働けない大量の病人を抱えるようになった町は、うまくいっていた自給もできなくなる……」
「そう! 病人は健康な人たちを呪って恨むよー! どうして治してくれないんだー! 魔法使いに治してもらったなんて嘘っぱちだー!
「健康な人たちは病人を恨む……、こいつらさえいなければ食べ物も十分にあったのに。どうして寝ているだけのこいつらのために俺が死ぬ気で働かなきゃいけないんだ……」
「よくできました! あとは健康な人たちが病人を殺して口減らしして終わりだね!」
「僕がこの世界から離れてしまった以上、彼らの子孫もまた病気にかかるんだろうな……、彼らは自分の子ぐらいは守ってやるんだろうか? それとも他の病人たちと同じように殺してしまうんだろうか……?」
「しらなーい! でもボクが見てきた世界だとー、病人に対する扱いは他人も家族もだいたいわからなかったなー! 介護とかもそうでしょ! 人間らしさを失った人間にー、愛をもって接することは並大抵の人間にはできないんだ!」
「そんな……」
彼女は僕を散々に打ちのめして満足したのか、また前を向いて歩きだした。確かにブレイカーの言う事には筋が通っているし、そんな未来もあるのかもしれない。でも……人の可能性は本当にそれだけなのだろうか? 例えば彼らが一生懸命に努力して、病気を治す方法を見つけたりはできないのだろうか?
(それに……)
「ブレイカー。君は世界中の人間を癒せるんだろ。そして世界からも病魔を追放したと言っていたじゃないか。君ならば救えたんだろ? この世界を……。それなのにこの世界は一体どうしてこんな風になってしまったんだ?」
しかし彼女はその質問を無視し、こちらを向くこともなくずっと前を歩き続けている。
「なあ……!」
苛立ちから彼女まで走り寄りその肩を掴む。そして彼女を無理やりこちらに振り向かせた瞬間、彼女が泣いているのに気が付いた。
「ご……ごめん」
女性の涙というのはどうしてこう罪悪感を抱かせるものなのだろうか。何が悪いのかも理解できないまま、僕は彼女の肩を離すと謝罪の言葉を口にする。
「さあ! ついたよー! ここが転生者のおうち!」
ブレイカーは今起きた事などなかったかのように、目的地への到着を告げた。しかしいつもは完璧に整っている美しいメイクの乱れが、彼女の涙の存在を証明している。
僕の視線を受けて彼女は一瞬向こうを向き、すごいスピードで手を動かしたかと思うと彼女の『顔』はいつもの物に戻っていた。
「さあ行こう行こーう!」
そういってブレイカーはその建物に向かってズンズンと歩いていく。その建物はあの町で見た物置のようなあばら家ではなく、まるで避暑地にある別荘の様に立派で美しいものだった。丸太を組み合わせる事で作られた外壁には隙間もなく、これなら雨風をしっかりと防げそうだ。大きさもなかなかのもので、このログハウスの中にはいくつか部屋があるに違いない。バルコニーなどの飾り気は全くないものの、この世界には到底不釣り合いな建造物に見えた。
ブレイカーはドアのところまで迷いなく近づいていき、ノックをすることもなく無造作にそれを押し開く。その無礼を止めようと慌てて僕も駆け寄るが、ドアを開けた先に広がる凄惨な光景に思わず息を呑んだ。
「血……血まみれじゃないか」
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