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第0章
0-6 イチの国とニイの国
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隣国であるニイの国の王が話に出た瞬間、人々の顔に憎しみと怒りが加わったのがわかった。どうやらこのイチの国の人たちはニイの国を相当嫌っているようだ。
「ワシらの王様はそりゃあもうできた人で、王様というエライ身分でありながら暇を見ては田んぼや畑を手伝ってくださったり、年に一度は街々を巡って顔を見せてくださったりと、この国のモンはみんな王様を愛しておる。王様は昔から先祖代々王家に伝わる立派な王冠を頭に乗せていらっしゃるが、ある年イチの国がそれはひどい凶作になり、あちらこちらで飢える者がでた時があった。ワシらの国には自然以外なぁんにもねえもんだから、ヨソの国から食いモンを買おうと思っても金がない。このままじゃどうやったって冬は越せそうもねえ、こうなったら王様にお願いしようってことで村や町の若いもんが集まって国の真ん中にあるお城まで向かっていった。ワシの息子もそれに加わっておった」
「お城の町に行くなんて初めてのことじゃったからそりゃあ皆緊張したらしくてな、それでも町のもんの命がかかっとるわけじゃ、とにかく町の一番奥にある小さなお城の入口まで行ったんじゃ。そこには立派な兵隊さんがおって息子らに何をしに来たと聞いてきた。息子らは町や村のモンがこのままでは冬を越せません、お助けくださいお助けくださいと兵隊さんにお願いしたんじゃ。どれだけ門前払いされたって諦めねえ覚悟でおったが意外にもあっさりお城に入ることを許されたそうじゃ。息子らはえっけんの間っちゅうところまで案内されたんじゃが、驚くことになんと全ての通路や部屋にうず高く積まれた麦や肉なんかの食いモンが所狭しと置かれておった。息子たちは怒りに震えた。『ワシらが飢えて苦しんでいる時に王様は食いモンをかき集めとったんじゃ! 普段はエエカッコをしとっただけなんじゃ!』とな」
「顔を真っ赤にしてブルブルと震えて王様を待っておると、兵隊さんがやってきてみなにパンと水が渡された。『本来ならばここで食べ物を口にするなど許されぬことだが、ここまで来るのも大変だっただろう、王に感謝せよ』。そういって兵隊さんはまたどこかへと去っていった。『食いモンを独占しといて何が感謝せよじゃ!』と息子たちはまたまた怒りに震えたが、人間空腹に勝つことはできん。結局パンも水もすっかりたいらげたところに、ついにワシらの王様が現れた」
「王様がいつもと同じ立派な格好をしておったのを見た息子は、我を忘れてあろうことか王様に向かって走り出してしもうた。本来なら周りの兵隊さんに切り殺されて当然の行為じゃったが王は他のどの兵隊さんよりも早く息子に駆け寄り、その大きな腕でぎゅっと抱きしめてくださったそうじゃ」
「あまりの事に呆然とする息子を元の場所まで戻し、再び王様は息子たちの前にお立ちになった。そしてワシらが窮状を訴えるより先に『全て承知しておる。民には辛い思いをさせてしまってすまぬ。しかしすぐに良くなる。それまで共に耐えよう』とおっしゃった」
「何が『共に耐えよう』だ!息子たちの目にまた怒りが燃え上がろうとしたその時、王様の立派な王冠が目に入った。しかし何かがおかしい、どこかいつもと違う。目を凝らしてその王冠を見てみると、本来色とりどりの宝石がはまっているべき場所にはぽっかりと空洞がいくつも開いているだけじゃった。そしてワシらはようやく王様のお心を理解することができたんじゃ」
老婆がこらえきれず涙をこぼす。他の者も皆、目頭を押さえたりハンカチで涙をぬぐっていた。
「王様は……王様は……王冠の宝石をみんなみんな売っちまって、そのお金で他の国から食べ物を買って城に集めておったんじゃ。そしてそれをみんなみんな配ってくださるところじゃった。頭を何度も打ち付けて謝る息子たちに、王様は『民の苦しみは王家の苦しみである』とまで言ってくださった。結局その年は王様のくださった食いモンや薪のおかげでみんな冬を越すことができたんじゃ」
「その方もケル・タス様に負けないぐらい素晴らしいお方ですね」
僕の言葉に老婆は強く頷く。そしてまた怒りに震えながら語りだした。
「ケル・タス様と王様がお会いになるだけじゃったらワシらには何の心配もなかった。ただそこにニイの国の王がおったもんじゃからワシらは気が気ではなかった。ニイの国はワシらに食いモンを売った国じゃった。その年のニイの国はワシらとは真逆で豊作に次ぐ豊作で国には食いモンが溢れておった。それなのにニイの国王はイチの国の足元を見て随分と値段をふっかけてきおったんじゃ。ワシらの王様には値段の交渉をしている余裕も時間もなかった。結局全部ニイの国の言い値で買わされることになった」
「ワシらの王様はニイの国の王様をワシらの命の恩人とおっしゃるが、ワシらはあいつが大嫌いじゃ。あいつはワシらの王様の王冠を見るたびに嫌な笑い方をしよる。そんなあいつがケル・タス様に何の用事があるのか、ワシらは不安で仕方がなかった。そして……結局その不安は本当のことになってしもうた」
「ケル・タス様とワシらの王様、ニイの国の王が会われてから数日後、ケル・タス様にビイの国の使者が来てこういった。『イチの国から出てニイの国の王族専属の医者となれ』、随分難しい言葉を長々と言っておったがこういうことじゃったらしい。ありがたいことにケルタス様はお金や名声よりも、一人でも多くの人を助けたいとおっしゃってこの国にとどまってくださった。それからは何度も何度も使者が来ては同じことを言ってきおった。最初は下手にでていたニイの国の王も次第に脅しともとれるようなことを言ってくるようになったそうで、ケル・タス様のお顔からも笑顔が段々と消えていってしまった。そして……そしてついにニイの国は大軍をつれてイチの国に攻めてきたのじゃ」
「イチの国は兵隊さんも少なければ豊かなわけでもない。ワシらは懸命に戦ったが負け戦ばかりじゃった。ケル・タス様も一睡もせずに兵隊さんの治療やこの逃げ道を作るために尽力くださった。しかしいくらケル・タス様でも死んだモンを生き返らせることはできなんだ。日に日に増えていく犠牲者についにケル・タス様はニイの国に向かう決心をなされた。ワシらはケル・タス様に泣いて謝り、ケル・タス様もワシらに泣いて謝ってくださった」
「ケル・タス様の引き渡しは両国の軍隊が睨み合う間で行うこととなった。当日、ワシらの国の王様はケル・タス様をニイの国の王に引き合わせたことを心から悔いて謝っておった。それでもケル・タス様は、『あれだけ大きな噂になっていたのだから、王の紹介がなくともいずれ私の事はばれていたでしょう。私のせいでイチの国に大きな被害と死者を出してしまった事を申し訳なく思います』と、ワシらの王様に逆に頭を下げてくださるほどじゃった」
「そしてついに……ついにケル・タス様をニイの国に渡す時が来てしまった。大軍が見守る中両国の代表者とその護衛が中央まで進み、そしてケル・タス様がワシらの国の代表者の横からニイの国の代表者の横にお進みになった」
「……その時……その時じゃ! ニイの国の護衛達がいきなりケル・タス様を縄でグルグルと縛り上げた!そして我が国の代表者たちはニイの国の代表者たちに不意を突かれる形で皆斬り殺されてしもうた……!更にそれが合図とばかりにニイの国の兵隊どもからワシらの兵隊さんたちに向けて銃や砲弾が撃ち込まれていった……。ケル・タス様は身動き一つ取れず、それでもなんとか身をよじりながら悪鬼のような表情で何かを叫んでいらっしゃった」
「こうしてワシらの兵隊さんたちはそのほとんどが死んでしもうた。もうお城を守る人たちもおらんじゃろう。王様達にはなんとかどこかへ逃げてほしいが、ワシらにできることはもうあまり残されてはおらんじゃろう」
さっきまであちらこちらから聞こえていたすすり泣きはいつのまにか消え、代わりに「やるぞ!」などの覚悟のこもった声が聞こえてきた。老婆に目をやるといつの間に取り出したのか服の下からコブシ大ぐらいの粗雑な爆弾のような物を持っている。自爆覚悟の特攻をするつもりなのだ。
「皆さん、それはいけません」
僕は彼女たちの覚悟に水を差す。とはいえこんな言葉だけでは決死の人間を思いとどまらせるには全くの不十分だ。老婆も黙って首を振っている。
「先ほどは旅商人と名乗りましたが、私もケル・タス様と同じ神の一人なのです。これを見てください」
私は両手を前に差し出し、それを次々に色々な動物の物へと変化させていく。驚きの声や悲鳴が聞こえるが、かまわずどんどんと変化の範囲を全身へと変えていく。
「お判りいただけましたか?私はあなた方の話にとても心を打たれました。ケル・タスを助け、ニイの国の暴君を打ち倒し、共にまたこのイチの国に戻ってくることをお約束します。ですのでそれまでどうかここで耐えてください」
私は一旦人間の姿に戻り、トドメとばかりに背中から翼を生やす。もちろんこれは鳥の羽なのだが、彼女たちには天使か何かに見えることだろう。彼女たちは地に伏せ、私に向かって手を合わせ始めた。
「さあ、時間はありません。そこの兵士よ。ここから一番近い地上に出るための道を教えてください」
本当はマッピングがあるので自分で行くこともできるのだがせっかくなのでパフォーマンスを入れておく。少しでも多くの印象と希望を彼らに与えて、生きていてもらわねばならない。
巧妙に隠された出口から地上へと飛び出し、僕は羽を広げて一気に空に飛び上がった。
「ワシらの王様はそりゃあもうできた人で、王様というエライ身分でありながら暇を見ては田んぼや畑を手伝ってくださったり、年に一度は街々を巡って顔を見せてくださったりと、この国のモンはみんな王様を愛しておる。王様は昔から先祖代々王家に伝わる立派な王冠を頭に乗せていらっしゃるが、ある年イチの国がそれはひどい凶作になり、あちらこちらで飢える者がでた時があった。ワシらの国には自然以外なぁんにもねえもんだから、ヨソの国から食いモンを買おうと思っても金がない。このままじゃどうやったって冬は越せそうもねえ、こうなったら王様にお願いしようってことで村や町の若いもんが集まって国の真ん中にあるお城まで向かっていった。ワシの息子もそれに加わっておった」
「お城の町に行くなんて初めてのことじゃったからそりゃあ皆緊張したらしくてな、それでも町のもんの命がかかっとるわけじゃ、とにかく町の一番奥にある小さなお城の入口まで行ったんじゃ。そこには立派な兵隊さんがおって息子らに何をしに来たと聞いてきた。息子らは町や村のモンがこのままでは冬を越せません、お助けくださいお助けくださいと兵隊さんにお願いしたんじゃ。どれだけ門前払いされたって諦めねえ覚悟でおったが意外にもあっさりお城に入ることを許されたそうじゃ。息子らはえっけんの間っちゅうところまで案内されたんじゃが、驚くことになんと全ての通路や部屋にうず高く積まれた麦や肉なんかの食いモンが所狭しと置かれておった。息子たちは怒りに震えた。『ワシらが飢えて苦しんでいる時に王様は食いモンをかき集めとったんじゃ! 普段はエエカッコをしとっただけなんじゃ!』とな」
「顔を真っ赤にしてブルブルと震えて王様を待っておると、兵隊さんがやってきてみなにパンと水が渡された。『本来ならばここで食べ物を口にするなど許されぬことだが、ここまで来るのも大変だっただろう、王に感謝せよ』。そういって兵隊さんはまたどこかへと去っていった。『食いモンを独占しといて何が感謝せよじゃ!』と息子たちはまたまた怒りに震えたが、人間空腹に勝つことはできん。結局パンも水もすっかりたいらげたところに、ついにワシらの王様が現れた」
「王様がいつもと同じ立派な格好をしておったのを見た息子は、我を忘れてあろうことか王様に向かって走り出してしもうた。本来なら周りの兵隊さんに切り殺されて当然の行為じゃったが王は他のどの兵隊さんよりも早く息子に駆け寄り、その大きな腕でぎゅっと抱きしめてくださったそうじゃ」
「あまりの事に呆然とする息子を元の場所まで戻し、再び王様は息子たちの前にお立ちになった。そしてワシらが窮状を訴えるより先に『全て承知しておる。民には辛い思いをさせてしまってすまぬ。しかしすぐに良くなる。それまで共に耐えよう』とおっしゃった」
「何が『共に耐えよう』だ!息子たちの目にまた怒りが燃え上がろうとしたその時、王様の立派な王冠が目に入った。しかし何かがおかしい、どこかいつもと違う。目を凝らしてその王冠を見てみると、本来色とりどりの宝石がはまっているべき場所にはぽっかりと空洞がいくつも開いているだけじゃった。そしてワシらはようやく王様のお心を理解することができたんじゃ」
老婆がこらえきれず涙をこぼす。他の者も皆、目頭を押さえたりハンカチで涙をぬぐっていた。
「王様は……王様は……王冠の宝石をみんなみんな売っちまって、そのお金で他の国から食べ物を買って城に集めておったんじゃ。そしてそれをみんなみんな配ってくださるところじゃった。頭を何度も打ち付けて謝る息子たちに、王様は『民の苦しみは王家の苦しみである』とまで言ってくださった。結局その年は王様のくださった食いモンや薪のおかげでみんな冬を越すことができたんじゃ」
「その方もケル・タス様に負けないぐらい素晴らしいお方ですね」
僕の言葉に老婆は強く頷く。そしてまた怒りに震えながら語りだした。
「ケル・タス様と王様がお会いになるだけじゃったらワシらには何の心配もなかった。ただそこにニイの国の王がおったもんじゃからワシらは気が気ではなかった。ニイの国はワシらに食いモンを売った国じゃった。その年のニイの国はワシらとは真逆で豊作に次ぐ豊作で国には食いモンが溢れておった。それなのにニイの国王はイチの国の足元を見て随分と値段をふっかけてきおったんじゃ。ワシらの王様には値段の交渉をしている余裕も時間もなかった。結局全部ニイの国の言い値で買わされることになった」
「ワシらの王様はニイの国の王様をワシらの命の恩人とおっしゃるが、ワシらはあいつが大嫌いじゃ。あいつはワシらの王様の王冠を見るたびに嫌な笑い方をしよる。そんなあいつがケル・タス様に何の用事があるのか、ワシらは不安で仕方がなかった。そして……結局その不安は本当のことになってしもうた」
「ケル・タス様とワシらの王様、ニイの国の王が会われてから数日後、ケル・タス様にビイの国の使者が来てこういった。『イチの国から出てニイの国の王族専属の医者となれ』、随分難しい言葉を長々と言っておったがこういうことじゃったらしい。ありがたいことにケルタス様はお金や名声よりも、一人でも多くの人を助けたいとおっしゃってこの国にとどまってくださった。それからは何度も何度も使者が来ては同じことを言ってきおった。最初は下手にでていたニイの国の王も次第に脅しともとれるようなことを言ってくるようになったそうで、ケル・タス様のお顔からも笑顔が段々と消えていってしまった。そして……そしてついにニイの国は大軍をつれてイチの国に攻めてきたのじゃ」
「イチの国は兵隊さんも少なければ豊かなわけでもない。ワシらは懸命に戦ったが負け戦ばかりじゃった。ケル・タス様も一睡もせずに兵隊さんの治療やこの逃げ道を作るために尽力くださった。しかしいくらケル・タス様でも死んだモンを生き返らせることはできなんだ。日に日に増えていく犠牲者についにケル・タス様はニイの国に向かう決心をなされた。ワシらはケル・タス様に泣いて謝り、ケル・タス様もワシらに泣いて謝ってくださった」
「ケル・タス様の引き渡しは両国の軍隊が睨み合う間で行うこととなった。当日、ワシらの国の王様はケル・タス様をニイの国の王に引き合わせたことを心から悔いて謝っておった。それでもケル・タス様は、『あれだけ大きな噂になっていたのだから、王の紹介がなくともいずれ私の事はばれていたでしょう。私のせいでイチの国に大きな被害と死者を出してしまった事を申し訳なく思います』と、ワシらの王様に逆に頭を下げてくださるほどじゃった」
「そしてついに……ついにケル・タス様をニイの国に渡す時が来てしまった。大軍が見守る中両国の代表者とその護衛が中央まで進み、そしてケル・タス様がワシらの国の代表者の横からニイの国の代表者の横にお進みになった」
「……その時……その時じゃ! ニイの国の護衛達がいきなりケル・タス様を縄でグルグルと縛り上げた!そして我が国の代表者たちはニイの国の代表者たちに不意を突かれる形で皆斬り殺されてしもうた……!更にそれが合図とばかりにニイの国の兵隊どもからワシらの兵隊さんたちに向けて銃や砲弾が撃ち込まれていった……。ケル・タス様は身動き一つ取れず、それでもなんとか身をよじりながら悪鬼のような表情で何かを叫んでいらっしゃった」
「こうしてワシらの兵隊さんたちはそのほとんどが死んでしもうた。もうお城を守る人たちもおらんじゃろう。王様達にはなんとかどこかへ逃げてほしいが、ワシらにできることはもうあまり残されてはおらんじゃろう」
さっきまであちらこちらから聞こえていたすすり泣きはいつのまにか消え、代わりに「やるぞ!」などの覚悟のこもった声が聞こえてきた。老婆に目をやるといつの間に取り出したのか服の下からコブシ大ぐらいの粗雑な爆弾のような物を持っている。自爆覚悟の特攻をするつもりなのだ。
「皆さん、それはいけません」
僕は彼女たちの覚悟に水を差す。とはいえこんな言葉だけでは決死の人間を思いとどまらせるには全くの不十分だ。老婆も黙って首を振っている。
「先ほどは旅商人と名乗りましたが、私もケル・タス様と同じ神の一人なのです。これを見てください」
私は両手を前に差し出し、それを次々に色々な動物の物へと変化させていく。驚きの声や悲鳴が聞こえるが、かまわずどんどんと変化の範囲を全身へと変えていく。
「お判りいただけましたか?私はあなた方の話にとても心を打たれました。ケル・タスを助け、ニイの国の暴君を打ち倒し、共にまたこのイチの国に戻ってくることをお約束します。ですのでそれまでどうかここで耐えてください」
私は一旦人間の姿に戻り、トドメとばかりに背中から翼を生やす。もちろんこれは鳥の羽なのだが、彼女たちには天使か何かに見えることだろう。彼女たちは地に伏せ、私に向かって手を合わせ始めた。
「さあ、時間はありません。そこの兵士よ。ここから一番近い地上に出るための道を教えてください」
本当はマッピングがあるので自分で行くこともできるのだがせっかくなのでパフォーマンスを入れておく。少しでも多くの印象と希望を彼らに与えて、生きていてもらわねばならない。
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