85 / 90
第十四章「関ヶ原の戦い」
第八十話「桃配山」
しおりを挟む 朝目覚めると、スフィーナはダスティンの執務室にいた。
昼寝用という名目で置かれているベッドは、実はダスティンがいつも使っているものだ。
ダスティンは決して寝室には近寄らない。
義母にはにこにこと笑みを見せているが、決定的な距離は空けている。
貴族の結婚なんてこんなものなのだろうと思うものの、スフィーナは父が何を考えているのかよくわからなかった。
「スフィーナ様、お目覚めになられましたか?」
そっと声をかけてくれたのは、アンナだ。
ずっと傍にいてくれたらしい。
「ええ、体もすっかり軽くなったわ。急いで部屋に戻らなければ。ミリーに見つかったらまた何を言われるか」
義母は積極的にスフィーナに近寄ってくることはないが、ミリーはスフィーナがまた一人で『ズルイ』ことをしていないかとよく様子を見にやってくる。
執務室のベッドで寝ていたなどと知られたら、またグチグチと言われることだろう。
「大丈夫です。リンが代わりにあの部屋で寝ていますから。髪色も似ていますし、ミリー様は風邪をうつされたくはないと、足元から覗き込むことしかしませんし」
「リンが? それは申し訳ないことをしたわね」
「いえ。スフィーナ様のベッドはふかふかだって喜んでましたし、昨夜ミリー様に粥を取り上げられてしまったことをずっと悔いていましたから。今度は騙し通して見せるってはりきってましたよ」
リンがぐっと拳を握り締めている姿が想像できて、スフィーナとアンナは目を見合わせて笑った。
「お父様はもうお出かけになったの?」
「ええ。旦那様もずっとこの部屋のソファでお休みになられていました。額のタオルも、何度も替えてくださって。本当に旦那様はスフィーナ様のことを大事に思われてるんだなって実感しました。時折何故こんなひどい目にあっているスフィーナ様を放っておくのかと恨めしく思うこともありますが、何か事情がおありになるんだろうなと思わされました……」
ダスティンが何を考えているかはわからない。
けれど何をしようとしているかは、スフィーナには何となくわかる気がしていた。
だからそれを妨げることのないように気を付けていた。
そう言えば、夜中に夢うつつの中でダスティンが「もう少しだ」と言っていたような気がして、スフィーナは記憶を巡らせた。
しかしぼんやりとした記憶で、前後の言葉もよく思い出せなかった。
ふと、スフィーナは右手の小指に嵌められた指輪を眺めた。
なんとなく母のサナが守ってくれているような、そんな気がした。
・・・◆・・・◇・・・◆・・・
「もう本当にパン粥って役に立ちませんのね! 夜中ずっとお腹が空いて空いて堪らなかったわ。夜食を食べに起きようと思ったのだけれど、眠くて全然体が動かなくて。ずっと夢の中でお腹が空いたと騒いでいたもの。パン粥が体形維持にいいなんて、嘘! すぐにお腹が空いて夜食を食べたくなるもの、逆に太ってしまうわ」
それでもミリーは太ってはおらず、同年代がうらやむくらいの体形は維持しているのだから、そもそもそのためにパン粥なんて食べなくたってよかったのだ。
本当にスフィーナのものは何でも欲しくなってしまうだけなのだろう。
そして奪った後はぞんざいに切り捨て、こうして文句を言う。
そこまでがお決まりなのだ。
スフィーナが必要としているものなど簡単に得られる。たがそんなものはミリーには不要だと示して見せることで満足しているのだろう。
それがスフィーナより優位だと感じられる唯一の手段なのかもしれない。
それで本当に欲しいものが得られるわけでもないのに。
非合理的で、ある種憐れだともスフィーナは思う。
「でも、一食抜くよりもお腹には入っているはずなのに、どうしてあそこまで空腹感を覚えたのかしら。耐えがたいほどにお腹が空いていたのよ。だけど起きられないから、まるで地獄の責め苦のようだったわ」
そう言いながら、パクパクと肉を口に運んだ。
スフィーナもそれと悟られぬよう笑いを堪えながら、もくもくと朝食を食べた。
昨夜食べられなかったパン粥を温めてもらったのだが、パンがとろりと口のなかでほぐれて、病み上がりのお腹に優しく沁みた。
それをまたミリーが見咎めて、むっとしたように眉を顰めた。
「私があれほどオススメしないと言ったのに、それでもお姉さまはそのようなものを食べるんですのね。お姉さまったら意固地だわ。私の言葉なんて、どれも聞いてはいないのね。私が何を言っても気に入らないんだわ」
「そうじゃないわ。とても普通の食事は入りそうにないのよ」
「そう言っていつまでもそんなものを食べているからよ。それとも勝手にそんなものを作った使用人に気を遣ってるの? 私達のために働くのが当たり前なのに。お姉さまがそんなだから、使用人たちはつけあがるのよ。お姉さまは長女なんだから、そんなことではいけないわ」
我儘放題で人を振り回すだけのミリーに『あるべき長女』など語られたくはなかったが。
「ミリー、私のために食事が冷めてしまってはあなたに申し訳ないわ。どうぞ気にせず朝食を。あ、もうこんな時間ね。遅刻してしまうわ」
今朝は体も軽いし、学院に行くのにも支障はないだろう。
食事を終え、立ち上がったところに不機嫌な顔の義母がやってきた。
「お義母さま、おはようございます」
「熱を出したのですってね。あの部屋が気に入らなかった当てつけなんでしょう。やることが浅ましいのよ」
腕を組み、じろじろと睨めつける義母に、スフィーナは顔を俯けた。
こういう時は何を言っても怒りを煽るだけだ。否定も肯定もせず、殊勝な態度を見せている他はない。
「ふん……。またその被害者ヅラも見飽きたわ」
それでもこうして文句は言われるのだけれど。
これが最短時間で終われる道であるのは間違いない。
これまでスフィーナがあれこれ試した末にたどり着いた結論だ。
だが今日の義母はそれだけでは終わらなかった。
「まったく。あの女の娘を仕方なく家においてやってるっていうのに。忌々しいったらないのよ」
その言葉には、スフィーナは思わずぴくりと眉を上げてしまった。
顔を俯けていてよかったと心から思う。
母を悪く言われるのだけは許せない。
これ以上続きませんようにと祈るように、揃えた手をぐっと握り締める。
義母はそのわずかな動きを見逃さなかった。
「また反抗的な態度。さすがあの女の娘ね。本当は全て私のものだったのに、憎たらしいったらないわ」
ミリーと義母は間違いなく親子だ。
言っていることが全く同じ。
全ては自分のものであるべきで、何かが誰かのものであることが許せないのだろうか。
スフィーナはぐっと奥歯を噛みしめ、言葉を押し込んだ。
その時義母は、ふっとスフィーナの傍にあるものに目を留めた。
いつも食事をすぐに持ってきなさいと怒鳴る義母のために、給仕が朝食を乗せた盆を運んでいたものの、スフィーナと義母が立ちはだかっており立ち往生していたのだ。
盆の上には義母に言いつけられている通り、熱い紅茶が一杯と、スープの皿、それからサラダがのっていた。
俯いているスフィーナにも、義母がよからぬことを考えている気配は感じ取れた。
だがはっとしたときにはもう遅かった。
「あら失礼。手が滑ったわ」
義母はぞんざいに手を振ると、紅茶のカップをスフィーナ目掛けて払った。
「……!!」
ぱしゃりと掛かった紅茶は服を濡らして張り付き、震えるほどに熱かった。
運よく割れずに転がった紅茶のカップを見つめながら、スフィーナはぐっと手を握り締め堪えた。
ここで熱がればみっともないと騒ぐのは目に見えているから。
だがその時だった。
「あっ、あ――!!」
突然カップがなくなったことでお盆のバランスが崩れてしまったらしい。
給仕は慌てて持ち直そうとしたものの、湯気の立ったスープを乗せたお盆は義母へと向かって傾いていった。
「ちょっと、何して――!!」
危ない、と思ったときにはスープは義母へとその身を投げ出していた。
「きゃああぁぁぁっっ!! あつい、あついわよ! 何してくれてるの、早く拭きなさいよこのノロマ!!」
義母はあつい、あついと身を躍らせながら、周囲で身をすくませている使用人たちを叱責した。
とろりとしたコーンスープは義母の体にまとわりつき、腕を振っても落ちない。
「お母様?! ちょっと、あんたたち早く何か冷たい物でも持ってきなさいよ! 早く、早く!」
ミリーの声にはっとしたように我に返った使用人たちが慌てて動き出したところで、スフィーナはそっと退室した。
アンナが急ぎ着替えと冷やしたタオルを用意してくれて、スフィーナはやっと一息ついた。
義母は自業自得ではあるのだが、カップ一杯の紅茶でもあれだけ熱かったのだ。
火傷になっていないといいのだが。
そんな心配を口にすると、着替えを手伝ってくれていたアンナはきっぱりと「いい薬です」と言い放った。
そうね、と同調してしまうのも申し訳なかったが、アンナのあまりの言い切りぶりに、つい少しだけ、吹き出してしまった。
昼寝用という名目で置かれているベッドは、実はダスティンがいつも使っているものだ。
ダスティンは決して寝室には近寄らない。
義母にはにこにこと笑みを見せているが、決定的な距離は空けている。
貴族の結婚なんてこんなものなのだろうと思うものの、スフィーナは父が何を考えているのかよくわからなかった。
「スフィーナ様、お目覚めになられましたか?」
そっと声をかけてくれたのは、アンナだ。
ずっと傍にいてくれたらしい。
「ええ、体もすっかり軽くなったわ。急いで部屋に戻らなければ。ミリーに見つかったらまた何を言われるか」
義母は積極的にスフィーナに近寄ってくることはないが、ミリーはスフィーナがまた一人で『ズルイ』ことをしていないかとよく様子を見にやってくる。
執務室のベッドで寝ていたなどと知られたら、またグチグチと言われることだろう。
「大丈夫です。リンが代わりにあの部屋で寝ていますから。髪色も似ていますし、ミリー様は風邪をうつされたくはないと、足元から覗き込むことしかしませんし」
「リンが? それは申し訳ないことをしたわね」
「いえ。スフィーナ様のベッドはふかふかだって喜んでましたし、昨夜ミリー様に粥を取り上げられてしまったことをずっと悔いていましたから。今度は騙し通して見せるってはりきってましたよ」
リンがぐっと拳を握り締めている姿が想像できて、スフィーナとアンナは目を見合わせて笑った。
「お父様はもうお出かけになったの?」
「ええ。旦那様もずっとこの部屋のソファでお休みになられていました。額のタオルも、何度も替えてくださって。本当に旦那様はスフィーナ様のことを大事に思われてるんだなって実感しました。時折何故こんなひどい目にあっているスフィーナ様を放っておくのかと恨めしく思うこともありますが、何か事情がおありになるんだろうなと思わされました……」
ダスティンが何を考えているかはわからない。
けれど何をしようとしているかは、スフィーナには何となくわかる気がしていた。
だからそれを妨げることのないように気を付けていた。
そう言えば、夜中に夢うつつの中でダスティンが「もう少しだ」と言っていたような気がして、スフィーナは記憶を巡らせた。
しかしぼんやりとした記憶で、前後の言葉もよく思い出せなかった。
ふと、スフィーナは右手の小指に嵌められた指輪を眺めた。
なんとなく母のサナが守ってくれているような、そんな気がした。
・・・◆・・・◇・・・◆・・・
「もう本当にパン粥って役に立ちませんのね! 夜中ずっとお腹が空いて空いて堪らなかったわ。夜食を食べに起きようと思ったのだけれど、眠くて全然体が動かなくて。ずっと夢の中でお腹が空いたと騒いでいたもの。パン粥が体形維持にいいなんて、嘘! すぐにお腹が空いて夜食を食べたくなるもの、逆に太ってしまうわ」
それでもミリーは太ってはおらず、同年代がうらやむくらいの体形は維持しているのだから、そもそもそのためにパン粥なんて食べなくたってよかったのだ。
本当にスフィーナのものは何でも欲しくなってしまうだけなのだろう。
そして奪った後はぞんざいに切り捨て、こうして文句を言う。
そこまでがお決まりなのだ。
スフィーナが必要としているものなど簡単に得られる。たがそんなものはミリーには不要だと示して見せることで満足しているのだろう。
それがスフィーナより優位だと感じられる唯一の手段なのかもしれない。
それで本当に欲しいものが得られるわけでもないのに。
非合理的で、ある種憐れだともスフィーナは思う。
「でも、一食抜くよりもお腹には入っているはずなのに、どうしてあそこまで空腹感を覚えたのかしら。耐えがたいほどにお腹が空いていたのよ。だけど起きられないから、まるで地獄の責め苦のようだったわ」
そう言いながら、パクパクと肉を口に運んだ。
スフィーナもそれと悟られぬよう笑いを堪えながら、もくもくと朝食を食べた。
昨夜食べられなかったパン粥を温めてもらったのだが、パンがとろりと口のなかでほぐれて、病み上がりのお腹に優しく沁みた。
それをまたミリーが見咎めて、むっとしたように眉を顰めた。
「私があれほどオススメしないと言ったのに、それでもお姉さまはそのようなものを食べるんですのね。お姉さまったら意固地だわ。私の言葉なんて、どれも聞いてはいないのね。私が何を言っても気に入らないんだわ」
「そうじゃないわ。とても普通の食事は入りそうにないのよ」
「そう言っていつまでもそんなものを食べているからよ。それとも勝手にそんなものを作った使用人に気を遣ってるの? 私達のために働くのが当たり前なのに。お姉さまがそんなだから、使用人たちはつけあがるのよ。お姉さまは長女なんだから、そんなことではいけないわ」
我儘放題で人を振り回すだけのミリーに『あるべき長女』など語られたくはなかったが。
「ミリー、私のために食事が冷めてしまってはあなたに申し訳ないわ。どうぞ気にせず朝食を。あ、もうこんな時間ね。遅刻してしまうわ」
今朝は体も軽いし、学院に行くのにも支障はないだろう。
食事を終え、立ち上がったところに不機嫌な顔の義母がやってきた。
「お義母さま、おはようございます」
「熱を出したのですってね。あの部屋が気に入らなかった当てつけなんでしょう。やることが浅ましいのよ」
腕を組み、じろじろと睨めつける義母に、スフィーナは顔を俯けた。
こういう時は何を言っても怒りを煽るだけだ。否定も肯定もせず、殊勝な態度を見せている他はない。
「ふん……。またその被害者ヅラも見飽きたわ」
それでもこうして文句は言われるのだけれど。
これが最短時間で終われる道であるのは間違いない。
これまでスフィーナがあれこれ試した末にたどり着いた結論だ。
だが今日の義母はそれだけでは終わらなかった。
「まったく。あの女の娘を仕方なく家においてやってるっていうのに。忌々しいったらないのよ」
その言葉には、スフィーナは思わずぴくりと眉を上げてしまった。
顔を俯けていてよかったと心から思う。
母を悪く言われるのだけは許せない。
これ以上続きませんようにと祈るように、揃えた手をぐっと握り締める。
義母はそのわずかな動きを見逃さなかった。
「また反抗的な態度。さすがあの女の娘ね。本当は全て私のものだったのに、憎たらしいったらないわ」
ミリーと義母は間違いなく親子だ。
言っていることが全く同じ。
全ては自分のものであるべきで、何かが誰かのものであることが許せないのだろうか。
スフィーナはぐっと奥歯を噛みしめ、言葉を押し込んだ。
その時義母は、ふっとスフィーナの傍にあるものに目を留めた。
いつも食事をすぐに持ってきなさいと怒鳴る義母のために、給仕が朝食を乗せた盆を運んでいたものの、スフィーナと義母が立ちはだかっており立ち往生していたのだ。
盆の上には義母に言いつけられている通り、熱い紅茶が一杯と、スープの皿、それからサラダがのっていた。
俯いているスフィーナにも、義母がよからぬことを考えている気配は感じ取れた。
だがはっとしたときにはもう遅かった。
「あら失礼。手が滑ったわ」
義母はぞんざいに手を振ると、紅茶のカップをスフィーナ目掛けて払った。
「……!!」
ぱしゃりと掛かった紅茶は服を濡らして張り付き、震えるほどに熱かった。
運よく割れずに転がった紅茶のカップを見つめながら、スフィーナはぐっと手を握り締め堪えた。
ここで熱がればみっともないと騒ぐのは目に見えているから。
だがその時だった。
「あっ、あ――!!」
突然カップがなくなったことでお盆のバランスが崩れてしまったらしい。
給仕は慌てて持ち直そうとしたものの、湯気の立ったスープを乗せたお盆は義母へと向かって傾いていった。
「ちょっと、何して――!!」
危ない、と思ったときにはスープは義母へとその身を投げ出していた。
「きゃああぁぁぁっっ!! あつい、あついわよ! 何してくれてるの、早く拭きなさいよこのノロマ!!」
義母はあつい、あついと身を躍らせながら、周囲で身をすくませている使用人たちを叱責した。
とろりとしたコーンスープは義母の体にまとわりつき、腕を振っても落ちない。
「お母様?! ちょっと、あんたたち早く何か冷たい物でも持ってきなさいよ! 早く、早く!」
ミリーの声にはっとしたように我に返った使用人たちが慌てて動き出したところで、スフィーナはそっと退室した。
アンナが急ぎ着替えと冷やしたタオルを用意してくれて、スフィーナはやっと一息ついた。
義母は自業自得ではあるのだが、カップ一杯の紅茶でもあれだけ熱かったのだ。
火傷になっていないといいのだが。
そんな心配を口にすると、着替えを手伝ってくれていたアンナはきっぱりと「いい薬です」と言い放った。
そうね、と同調してしまうのも申し訳なかったが、アンナのあまりの言い切りぶりに、つい少しだけ、吹き出してしまった。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説

土方歳三ら、西南戦争に参戦す
山家
歴史・時代
榎本艦隊北上せず。
それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。
生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。
また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。
そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。
土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。
そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。
(「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です)

独裁者・武田信玄
いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます!
平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。
『事実は小説よりも奇なり』
この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに……
歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。
過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。
【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い
【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形
【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人
【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある
【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である
この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。
(前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)

if 大坂夏の陣 〜勝ってはならぬ闘い〜
かまぼこのもと
歴史・時代
1615年5月。
徳川家康の天下統一は最終局面に入っていた。
堅固な大坂城を無力化させ、内部崩壊を煽り、ほぼ勝利を手中に入れる……
豊臣家に味方する者はいない。
西国無双と呼ばれた立花宗茂も徳川家康の配下となった。
しかし、ほんの少しの違いにより戦局は全く違うものとなっていくのであった。
全5話……と思ってましたが、終わりそうにないので10話ほどになりそうなので、マルチバース豊臣家と別に連載することにしました。
西涼女侠伝
水城洋臣
歴史・時代
無敵の剣術を会得した男装の女剣士。立ち塞がるは三国志に名を刻む猛将馬超
舞台は三國志のハイライトとも言える時代、建安年間。曹操に敗れ関中を追われた馬超率いる反乱軍が涼州を襲う。正史に残る涼州動乱を、官位無き在野の侠客たちの視点で描く武侠譚。
役人の娘でありながら剣の道を選んだ男装の麗人・趙英。
家族の仇を追っている騎馬民族の少年・呼狐澹。
ふらりと現れた目的の分からぬ胡散臭い道士・緑風子。
荒野で出会った在野の流れ者たちの視点から描く、錦馬超の実態とは……。
主に正史を参考としていますが、随所で意図的に演義要素も残しており、また武侠小説としてのテイストも強く、一見重そうに見えて雰囲気は割とライトです。
三國志好きな人ならニヤニヤ出来る要素は散らしてますが、世界観説明のノリで注釈も多めなので、知らなくても楽しめるかと思います(多分)
涼州動乱と言えば馬超と王異ですが、ゲームやサブカル系でこの2人が好きな人はご注意。何せ基本正史ベースだもんで、2人とも現代人の感覚としちゃアレでして……。
不屈の葵
ヌマサン
歴史・時代
戦国乱世、不屈の魂が未来を掴む!
これは三河の弱小国主から天下人へ、不屈の精神で戦国を駆け抜けた男の壮大な物語。
幾多の戦乱を生き抜き、不屈の精神で三河の弱小国衆から天下統一を成し遂げた男、徳川家康。
本作は家康の幼少期から晩年までを壮大なスケールで描き、戦国時代の激動と一人の男の成長物語を鮮やかに描く。
家康の苦悩、決断、そして成功と失敗。様々な人間ドラマを通して、人生とは何かを問いかける。
今川義元、織田信長、羽柴秀吉、武田信玄――家康の波乱万丈な人生を彩る個性豊かな名将たちも続々と登場。
家康との関わりを通して、彼らの生き様も鮮やかに描かれる。
笑いあり、涙ありの壮大なスケールで描く、単なる英雄譚ではなく、一人の人間として苦悩し、成長していく家康の姿を描いた壮大な歴史小説。
戦国時代の風雲児たちの活躍、人間ドラマ、そして家康の不屈の精神が、読者を戦国時代に誘う。
愛、友情、そして裏切り…戦国時代に渦巻く人間ドラマにも要注目!
歴史ファン必読の感動と興奮が止まらない歴史小説『不屈の葵』
ぜひ、手に取って、戦国時代の熱き息吹を感じてください!
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる