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大魔王は頭痛が痛いらしい

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大魔王城のとある一室。
我こと大魔王の部屋である
そんな一室で…


(頭痛が痛い!)

大魔王は苦しんでいた!

(な、何だ…頭が痛いぞ!?何だとゆうのだこの痛みはッ!?)


そんな悩める我の元にアクノンが
話を聞いて欲しそうにやって来たのだが…


「だ、大魔王様…すごく怖い顔してるわよ?」

「気のせいだアクノンよ。」

ダメだ…部下に心配は掛けられぬ…
明日の笑顔のために乗り越えるのだ…我!

「いや…でも」


「なんだ?」

「すごく唇噛んでるわよ大魔王様!?」

なるほど…だから血の味がするのか…

「は、はは…これは…だな…えっと…く、唇を鍛えているのだ!」


「唇を!?なんで!?」

えっと…どうしよう…

「こ、これをすることで…口がぁ~…なんか回るようになるのだ!」


「なんか回るようになるの!?」

騙されるなアクノン!?
…いや好都合ではあるが我、少し心配!

「わ、私もやる!」

そう言ってアクノンは大口を…って


「待つのだアクノン!」

そんなに思いっきり噛んだら
血が出る!


「な、なに?」

我に叫ばれビックリして
あわあわしているアクノンかわいいな
と父性を刺激されながらも

「こ、この方法はぁ~…わ、我以外がやると…だな」


「やると?」

「ば、爆発するのだ!」

「爆発するの!?」

「そ、そうだ!我の魔力で物凄く押さえているから今大丈夫なだけの禁断のトレーニングなのだ!」



「そ、そうだったのね…」

「う、うむ…だから…えっと今は集中してトレーニングしたいから…1人にしてくれるか?」


「わ、分かったわ…ごめんなさい…絵が上手に描けたから見て欲しいなんて…つまらない理由で大魔王様のトレーニングを邪魔しちゃって…」


そう言ってアクノンは
トボトボと大魔王の間を出ていった。


(わ、我はなんとゆうことをぉぉぉ!?)

部下の笑顔を奪ってしまった!
頭痛ごときで!!


強くならねば!!


「いや頭痛薬飲みなさいマオマオ?」


「クロハ!?」

と、いつものようにひょっこり出てきた
クロハは心を読み
頭痛薬とお水をくれた。

後日、アクノンの絵を魔界大博物館に
展示した。


ちょっとアクノンに怒られた。

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