上 下
41 / 73

クロハはマオマオが心配

しおりを挟む
こんばんにちはクロハです。
大魔王軍No.2にしてマオマオの妻!
今日も今日とてマオマオが心配なクロハです!


「マオマオはいつも無理をするから」

そう、若かりし頃…マオマオのお父さんが大魔王
だった時代…毎日毎日…立派な大魔王になるための
勉強に訓練…あの時代は普通に人間と戦ってたので
今よりずっと厳しかった…マオマオはそれが嫌だって
ずっと言ってた。
何故争うのか、何故お互いを尊重できないのか
我々と人間の違いなんて姿しか無いのに…って


マオマオは魔族だけでなく、この世界の全てを
変えなければいけないと言っていた。

『片方が手を差しのべ、その手を取り握り返し共に歩めるようにしなければ平和など永遠に来ない。差しのべるだけでも引っ張られるだけでもダメなのだ。』


ふふ…当たり前のことだけど私は何故か
核心をつかれた気がした。

当たり前なのに出来ていないとゆう現実を
突き付けられたからだろう。

綺麗事だと笑う者もいた。
私はボコボコにしたがマオマオは言葉で正そうとした。
殴った方が早いのにマオマオは暴力には訴えなかった。
強いのに…その気に成れば今日にでも
世界を手に入れられるのに

そんなマオマオが…


「大丈夫?マオマオ?」

「う、うむ…」

ただいま、ギックリ腰にやられています。

そう、あれは30分前__



「大魔王のイス…何かズレておるよな?」

こんにちは大魔王だ!…何となく大魔王のイスを見て
我は気が付いた…前にズレてないか?…と。


「一回気になると…ダメだな…仕方がない…気を付けて直そう。」


何せ10tあるからな…まあまあ重たいのだ…


「…えっと膝を曲げて…きちんとした姿勢で…」

我はこの前テレビで見たギックリ腰にならない
持ち上げ方で持ち上げようとした…その時だった。


魔界ゴキブリが大魔王のイスの下から這い出てきたのだ。
我は驚き、手を滑らせ10tの物を持ち上げる力のまま
上に万歳したのだ…そして




現在__


「この有り様なのだ!ッッッアタタタタタタァ!?」

「いきなり大声出したらダメだよマオマオ!?」

「う、うむ…すまぬクロハ…何故かさっきの出来事をセルフで振り返っていた。」


「頭打ったのマオマオ?」

「いや…大丈夫だクロハよ」

情けない…とゆうか魔界ゴキブリめ…クロハ達の
掃除をもってしても逃げ隠れ出来るとは…恐るべし!


「大丈夫…安心してマオマオ?」

「何がだ?」

「魔界ゴキブリは私が拷問してるから」

「拷問!?」

「ただ殺すだけではダメだとさっき大魔界会議(四天王達の会議)で決まったのよ」


「何をしておるのだアイツらは!?」

「あと、大魔王軍の科学者アッタマイーノが魔界ゴキブリを根絶やしにする兵器を開発中らしいわ!」



「すぐにやめさせろ!?」

生物をひとつ根絶やしにする危険性が分からぬ
やつではあるまいに!…今度、話そう
あやつはやはりどこかおかしい!
…慕ってくれるのは嬉しいが!


「もうよい…魔界ゴキブリは大自然に返してやれ」

「あまいわよマオマオ!自分が傷付いたのに」

「あれは、我が驚きすぎたのが悪い。魔界ゴキブリはビックリして出てきただけだ。」


「そうだけど…」

「傷付けられたから傷付けるではダメなのだクロハよ…昔教えたであろう?」


「っ…分かったわ…でも魔界ゴキブリは恩とか感じないと思うわよ?」


「かまわん。…恩を求めて助けるわけではない。助けた方が気持ちがいい…つまり、我のワガママだ。」


「ずるいわマオマオ…マオマオのワガママなら私は叶えてあげたくなっちゃうもの」


「すまぬな。」

その後、魔界ゴキブリは森に輸送された。
何かお辞儀したような気がしないでもないが…気のせいだろう。

奪わぬ楽しさを教えるのも我の勤めなのだ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ヲタクな妻は語りたい!!

犬派のノラ猫
ライト文芸
これはヲタクな妻と夫が交わす 普通の日常の物語である!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

処理中です...