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勇者、泥棒してるらしい

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魔王城のとある一室。
我こと大魔王の部屋である
ここには毎日頑張っている部下達が報告しに来てくれる



「ふむ…勇者が村を漁っているのか」

何でもここに来ると中の小さな村で
勇者が家に入り勝手にタンス開けたり
水瓶を割ったりして物を盗んでいるらしい


「勇者、悪いやつじゃない?」

「いえ、勇者には特権がありますので」

「いやいや、なら何?泣き寝入りなの盗まれた方?」

「はい。」

「はいってお前…」

ちなみに先ほどから話している
執事服のメガネのイケメン女性は四天王の一人
【掃除屋のクリーナ】だ。 


「しかしだなクリーナよ…よくそれで勇者殺されないな?魔界なら殺されてるぞ?」


「平和ボケでしょう」

「たぶん、違うと思うぞ。」

「しかし、これで勇者を迎え撃つにあたり課題が増えましたね。」


「そう?」

「そうです!魔王城のタンスとか水瓶にはその村よりいいものを入れなくては、嘗められてしまいます!」


「なんで、わざわざ入れるの!?」

「小さな村より魔王城の物資がザコだなんて許せるわけ無いじゃないですか!?」


「変なところで競わないで!?」

「伝説の剣とか入れときますか入り口の水瓶に?」

「それ、我の弱点じゃん!?あと入り口なの!?せめて厳重な部屋とかにしないか!?」


「いえ、入ってすぐ伝説の剣とか城内の物資への期待値上がるかなと?」


「最初がクライマックスだぞ!?」

「た、確かに…最初がすごすぎると…あ、でしたら」

「ん?」

「大魔王様の隠された心臓とか?」

「終わりだよ!我の最大の弱点じゃん!?」

我は体の他にもうひとつ心臓があり
それを破壊するまで生き返るぞ!

「しかし、困りました…何をいれましょう?」

「100ゴールドとか入れとけばいいでは無いか?」

「ショボいです大魔王様。」

「いやいや、城全部のタンスとか水瓶に入れたら結構な出費だぞ?三個位新兵器作れるぞ?」


「新兵器が安いのかタンスと水瓶が多いのか…」

「…そうだ!クリーナよ!こんなのはどうだ?」

「何でしょうか?」

「タンスとか水瓶にスライム忍ばせよう!」

ビックリするはずだ!

「いえ、スライム可哀想ですしミミックの仕事を奪ってしまいます。」


「なら、却下だな。」

大魔王たるもの部下の嫌がることは
してはいけないのだ。
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