となりの席の変態さん

春休み！

…初めては不安なの

のんびりとした…いやしてない
冬花の合格発表前日なれない相談にどうしようかとおもいながら
話を続けた。



「なぁ冬花」

「何兄ちゃん…」

「冬花なら大丈夫だろ？」

「でも…」

「頭いいし…」

「家庭科全滅だけどね。」

「いい子だし…」

「特に料理は即死クラスだし…」

「そうだな」

「フォローしてよ！？」

「優しさは時には凶器になるからな。」

「狂気に落ちそうだよ！」

「上手い！座布団2枚！」

「やった！…じゃない！」

グダグダ考えても仕方ないと言えばいいのだが…流石に可愛そうだしな…
ってか普通は受験日に悩むんじゃ…


「お前受験日別に平気そうだったじゃないか？」


「平気じゃないよ！口から心臓が半分出てたよ！」


「半分入ってるから大丈夫だな！」

「半分しか入って無い」

理由は言わないが舞が居たら喜びそうな
セリフを吐きながら冬花は立ったり座ったりを
繰り返している。


「落ち着けお前は！」

「だって不安なんだもん！」

「いや、分かったから…」

「初めては不安なんだよ！大丈夫かな？とか恥ずかしいなとか！変な声でないかなとか！」


「………受験の話だよな？」

「そうだよ？」

「…ならいい。」

舞が居たら鼻血出しながら悦びそうだな。


「まぁ落ち着け…大丈夫だよ。」

「何が！？」

「もしダメでも兄ちゃんが面倒見てやるから！」


「っ……そこは心配してないよ。」

「お、おう？」

「でも、兄ちゃんと舞さんと一緒の学校に通いたいんだもん…」


「………そのために頑張ったんだろ？」

「うん。」

「なら、大丈夫だよ。」

「どうして？」

心底不安そうな冬花に俺は……


「お前は家庭科以外ならやればできる子だからな！」


「バカにしてぇ！！」