となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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三年生三学期編!

舞VS巡

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(ドラゴンなボールのあらすじBGM)

秋兎くんが再び拐われたのを知った私達は
事件の元凶である神埼君の豪邸に向かった
扉を勢いよく開けた先に広がっていたのは

秋兎くんの腕にしがみつきいい
匂いがしそうな体を擦り付けていた
神埼君の姿だった

はたして舞は嫉妬を
押さえることが出来るのだろうか!?


「できるかぁ!!」

「ビックリしました!いきなり叫ばないでください舞さん!?」


「何を言ってるの冬花ちゃん…10分くらいかけてあらすじを丁寧にやったじゃない?」


「本当にそうなのだとしたら舞さんと私達の時間軸はあってませんよ!?」


「うむ…波が打ち付けられるシーンと風と気が上がる音がパパには聞こえたぞ!」


「パパはこちら側みたいよ?」

「そんなフリー◯編みたいなあらすじが挟まってたんですか!?」


「あの…もういいかな?」

と、どうしたらいいか分からなくなったらしい
神埼君はこちらに問い掛けてきた…

ちなみに秋兎くんはポカーンとしてるわ
まったく…


「ねぇ秋兎くん」

「…は!?な、何だよ舞?」

「もっと泣くか叫ぶかしてくれない?」

「…なぜ?」

「助けに来た感が損なわれたわ!助けられる側だとしっかり認識しなさい!」


「お、おう?」

「まぁその様子だと」

「ん?」

「処女は守り抜いたみたいね?」

「…は?」

「ケツに結合されてないみたいね!」

「何言ってんのお前?」

「え?…あ、まさか奪う側だった?」

「奪う…側?」

「そう…ねぇ神埼君」

「なに神川さん?」

「オロナインならあるわよ?」

「別にヒリヒリしてないよ!?」

奪っても奪われてもいない…
私はてっきり…

「2人はグランドラインに突入して新世界までイッたのかと思ってたわ!」


「「してないよ!?」」


「…まぁいいわ。それより」

取り敢えず私の想定していた最悪は
なかったみたいね。
良かったわ…
ハメられたらハマって抜けるけど抜け出せなく
なってなくて。


「それより神埼君…何のつもりかしら?私のダーリンを誘拐して?」


アニメなら私のまわりにシュンシュンッと
気の演出がされてるだろうなと
思うくらい私は激怒していた。


「“私の”ね。ねぇ神川さん」

「何よ神埼君?」

「秋兎くんは返してあげる…だから」

「?」

「勝負しようか?」

「ベッドで?」

「いや…普通に健全にだよ!?」

「…野球拳?」

「神川さんの健全レベルがボクには分からないな!?…もういいや。テル」


「はい。巡様…みんな!フォーメーションWよ!」


「「「了解!」」」


神埼君が指示をしテルさんが聞き入れると
他のメイドさん達とテルさんがこちらに
ダッシュしてきて…


「「え?」」

パパと冬花ちゃん…そして


「む!?」

ワッショイ!ワッショイ!と
秋兎くんを連れて部屋を出ていった…
えっと…


「わ、私に乱暴する気でしょ!?薄い本みたいに!?」


「本当に言うんだね!?違うから!…ただ」

そう言って神埼君はしばらくうつ向いてから
こちらを見た。少し涙を浮かべた顔を見せた
のち口を開き


「…せめて最後に負け戦させて。」

と寂しそうに言った。
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