となりの席の変態さん

三年生三学期編！

川原でやること。

のんびりとした放課後
川原にやって来た俺と舞は
ボーッと…

「…」

「…」

「「…」」

川を眺めていた。
沈黙に耐えられなくなったのか
舞は話し掛けてきた。

「ねぇ秋兎くん」

「何だよ舞？」

「好きな子いる？」

と川原に意思を投げ水切りをしながら
俺に聞いてきた…いや確かに青春っぽいが…


「今は居ないな！」

「…うぐっ」

「号泣するな！？」

「だって…秋兎くんが私をいきなり捨てたから」


「違うわ！…ボケてきたからボケ返しただけだよ！？」


「ボケてない！惚気させてよ！」

「…どうなる予定だったんだよ？」

「こうよ！」

ﾎﾜﾝﾎﾜﾝﾍﾝﾀｲﾆﾍﾝﾀｲｰ

『好きな子いる？』

『ばーか？お前だよ？』

『ば、ばか！…ここは居ないとか言うところでしょ！？』


『無理だな…お前の存在を俺は無視できないぜｺｯ☆』


『あ、秋兎くん…ﾄｩﾝｸｯ』


ﾎﾜﾝﾎﾜﾝﾍﾝﾀｲﾆﾍﾝﾀｲｰ


「こんな感じ！」

「なら正解引いてるじゃん！？」

居ないって答えたじゃん！？

「はぁ…乙女心が分かってないわね？」

「お前の乙女心難しすぎないか？」

「難解…なんかい？」

「…さよなら舞」

「豪快に泣くわよ？」

「どれくらい？」

「メリー号を…の時ルフィくらい。」

「…だいぶ泣くな！？」

「そうよ…だから泣かないように側にいなさい？」


「いつまで？」

「おはようからお休みまで。」

「ずっとかい！」

「不服？」

「光栄ですよっと！」

俺は照れを隠すために平たい石を
川に投げ込んだ。
投げ込んだ石はピチャ！ピチャ！と川を跳ね


「…対岸まで行ったな？」

「意外な特技を卒業前に知れたわ」