となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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三年生三学期編!

冬花ちゃんは…

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のんびりとした休日
凛さんのせい?で反抗期を迎えた冬花

その冬花と今日は二人っきりである。

…反抗期だよ?とバリバリの気配を漂わせ
ながらも何故かリビングにいる
冬花に俺は話し掛けた。



「なぁ冬花」

「…何だよ兄貴」

ついに『兄ちゃん』じゃなくなった

「なんか…食べたいものあるか?」

「……言わなきゃ作ってくれねぇの?」

「あ…いや…作るけどさ?」

普通に用意するつもりだけど…

「なら…何でもいい」

「何でもいいじゃ分からないだろ?」

「本当に何でもいい」

…確かに冬花はリアルに何でも良さそうだけど


「なら朝昼晩全部カップ麺な?」

「うぐっ…な、何でもいいにも限度があるだろ?…えっと…じじぃ!」


ついに父親的ポジションになった。
…なるほど娘からじじぃって呼ばれるの
結構ダメージでかそうだな!


「まったく…何でもいいってね貴女!そんなこと言う子には作ってあげないわよ!」


「急に新キャラみたいにならないで!?コホンッ…気持ち悪いんだよババァ!」


「ひどいわ冬花ちゃん…ママに向かってババァだなんて…」


「…本当に気持ち悪いよ兄ちゃん」

「また…兄ちゃんと呼んでくれたな?」

「もっといいタイミングで戻したかったけどね!?」


「…とゆうか冬花よ」

「…なに?」

「反抗期に憧れたのか何か知らんが…」

「ん?」

「ねぇ冬花、反抗期…やめなよ?」

「そんな海賊やめなよ?みたいに言われても」

「冬花の新時代…俺、見てられないよ」

「…反抗期いや?」

「成長過程の反抗期なら…必要だと思うが…ただただよく分からん反抗期はなぁ?」


「だ、だって…」

「だって?」

「私…兄ちゃん離れしなきゃと思って…」

「あぁ~…?何となく分かった」

つまり…あれだ


「同級生とかに『お兄さんと仲良いんだね?』とかってからかわれたんだな?」


あれだアニメとかで見たことあるぞ!
家族と仲良いんだね系いじり!


「いや…まぁ…実際に言われた訳じゃないけど…」


「言われてないんかい!」

「でもやっぱり…私も少しは兄ちゃん離れしなきゃ…と思って」


「そっか…」

まぁ寂しいが…

「なら兄ちゃんから離れても生きていけるようにしっかり家事とか出来るようにならなきゃな!」


そう離れることは寂しいが…これも
冬花の成長のためだ俺も鬼になろう!
これからは鬼いちゃんだ!


「…あぁ…うん…兄ちゃん」

「なんだ?」

「私、兄ちゃんに一生付いていくよ!」

「離れる努力を諦めたな貴様!?」
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