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春休み!

舞の誕生日2

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のんびりとしたデート中
何を作ろうか考えながら買い物をし
一応はメニューを決めてから帰宅した俺達は
キッチンに立っている。



「なぁ…舞」

「何かしら秋兎くん?」

「座って待ってていいんだぞ?」

誕生日なんだし。

「嫌よ」

「なんで?」

「誕生日だもの。」

「???」

「すこしでも…長く一緒に居たいわ。」

「グハッ!」

「秋兎くん!?」

クリティカル!critical!心臓が!


「だ、大丈夫!?」

「だい…じょうぶだ。…心臓が止まり掛けただけだ。」  



「人はそれを大丈夫とは言わないわ!?」


「大丈夫だ。問題ない」

「問題しかなさそうだけれど!?」

「それにな」

「ん?」

「ハンバーグだしそんなに気を使わなくても…」


「あら、忘れたの?」

「?」

「ハンバーグのイヤらしさは前に教えたじゃない?」


「それがどうした!?」

「イヤらしいことも一緒にしたいわ!」

「ハンバーグ作りはイヤらしくねぇよ!?」

「秋兎くんの手からネチャネチャ聞こえるだけで素敵よ!」


「そんな熱弁されても!?」

とは言え引いてくれそうに無いので
一緒に作るか…


「じゃあ、玉ねぎ切ってくれ」

「ふふっ…涙が出て辛い作業をさせるなんてなかなかのドS!素敵!抱いて!」ハァハァ


「うるさい変態が!」


「エクスゥエレントゥッ!」ビクビクッ

誕生日だし御褒美?をやった…
そう言うことにしておこう。


「いや~……気持ち良かった!」テカテカ

「さいですか。」

「もう玉ねぎ切る手が止まらないわ!」ダンダンダンダンダンッッ!!


むっちゃ早く玉ねぎを切りながら
涙を笑顔で流す彼女に若干引きながらも
作業を進め……








「あとは焼くだけだな。」

「そうね…いいネチャネチャだったわ!」

「ソレハヨカッタ。」

「さて早く3人分焼きましょ?」

「3人分?」

「あら、冬花ちゃんはいいの?」

「あぁ、冬花なら今神川お父さんと一緒だぞ喫茶店で」


「なん…ですって?」

「ど、どうした?」

「中年おじさんと中学生…何か犯罪的だわ」

「言い方!」

「まさか冬花ちゃんをママと呼ぶ日が来ようとは!」


「その日がきたら全力で止めてやる!」

そんなのは嫌だ!

「何か呼ばれたらしいぞ神川お父さんに。」

「中学生を呼び出すとは…やっぱり」

「いや、さすがに違うだろ?」

変態だが信用できる変態紳士だし。


「まぁ、パパはママ一筋をこじらせた人だし大丈夫でしょ。」


「そうだな。」

変なことでは無いだろうが気になるから
帰ったら聞いてみよう。


「さて、焼くか!」

「パパを?」

「ハンバーグをだよ!?」

「1から作った私達の愛の結晶を焼くのね!」

「言い方を考えろ!?」

「お腹すいたわ…早く焼きましょう」

「お、おう。」

「秋兎くんのでお腹いっぱいに早くして♡」

「ま、待ってろ…今焼くから。」

「動揺してる…かわいいわ!」

「ど、どど動揺ちゃうわ!」

でも、焼いてやる一心不乱に!
ってか考えたら家に二人っきりだしな!
うん!考えないようにしてたけど!
耐えろ俺の本能!エクスカリバー!

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