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最後のクリスマス
ちょっと気が早い
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のんびりとしたクリスマス会
立ち直った冬花と疲れきった凛さんを
リビングに残しキッチンで
ケーキを切り分けようとしていると
あとからやって来た舞は話し掛けてきた。
「ねぇ秋兎くん」
「何だよ舞?」
「メリークリスマス」
そう言って舞は包装された可愛らしい
袋を渡してきて…
「あ、ありがとう…開けてもいいか?」
「もちのろんのすけ!」
いいらしいので開けると…
「おぉ…エプロンか?」
赤色のエプロンが入っていた
「シンプルでいいでしょ?」
「あぁすごくいいよ。ありがとう」
「えへへ…ねぇ秋兎くん」
「何だよ舞?」
「縛っていい?」
「…エプロンのヒモをか?」
「当たり前でしょ?」
「いや出来るよ?」
「出来るのは知ってるけど…いいじゃない…ほら」
俺は舞にエプロンを奪われ、着せられ…
「良いではないか!」
「それは、ほどく時に言うんじゃないかな!?」
良いではないかぁ~!
あぁ~れぇ~…ってなるやつ!
「…うん私の目に狂いは無かったわね!」
「に、似合うか?」
「えぇとっても」
と舞は嬉しそうに言いながら
俺の横に立ち俺が包丁を持っている手を握り
「はいケーキ入刀!」
と勢いよくホールケーキを両断した。
「ちょっと気が早いな?」
「あら貴方に言われたくないわね?」
と先ほど渡した指輪をポケットから
出して見せてきた…恥ずかしいな!
「あとでチェーンつけてネックレスにするわ」
「指につけてもいいんだぞ?」
「一人の時はつけてニチャニチャするわ」
「せめてニヤニヤしてくれ!?」
「…まだ誰かに見られるの照れ臭いのよ」
そう言って舞は満足した顔をして
リビングに戻っていった。
「まぁ俺も財布に入れっぱなしだけどな。」
立ち直った冬花と疲れきった凛さんを
リビングに残しキッチンで
ケーキを切り分けようとしていると
あとからやって来た舞は話し掛けてきた。
「ねぇ秋兎くん」
「何だよ舞?」
「メリークリスマス」
そう言って舞は包装された可愛らしい
袋を渡してきて…
「あ、ありがとう…開けてもいいか?」
「もちのろんのすけ!」
いいらしいので開けると…
「おぉ…エプロンか?」
赤色のエプロンが入っていた
「シンプルでいいでしょ?」
「あぁすごくいいよ。ありがとう」
「えへへ…ねぇ秋兎くん」
「何だよ舞?」
「縛っていい?」
「…エプロンのヒモをか?」
「当たり前でしょ?」
「いや出来るよ?」
「出来るのは知ってるけど…いいじゃない…ほら」
俺は舞にエプロンを奪われ、着せられ…
「良いではないか!」
「それは、ほどく時に言うんじゃないかな!?」
良いではないかぁ~!
あぁ~れぇ~…ってなるやつ!
「…うん私の目に狂いは無かったわね!」
「に、似合うか?」
「えぇとっても」
と舞は嬉しそうに言いながら
俺の横に立ち俺が包丁を持っている手を握り
「はいケーキ入刀!」
と勢いよくホールケーキを両断した。
「ちょっと気が早いな?」
「あら貴方に言われたくないわね?」
と先ほど渡した指輪をポケットから
出して見せてきた…恥ずかしいな!
「あとでチェーンつけてネックレスにするわ」
「指につけてもいいんだぞ?」
「一人の時はつけてニチャニチャするわ」
「せめてニヤニヤしてくれ!?」
「…まだ誰かに見られるの照れ臭いのよ」
そう言って舞は満足した顔をして
リビングに戻っていった。
「まぁ俺も財布に入れっぱなしだけどな。」
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