となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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最後のクリスマス

着ぐるみのサンタさん

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のんびりとしたクリスマスデート
デパートに着いた俺達の前に…


「「サンタさんだ」」

着ぐるみのサンタさんが現れた。
子供達に囲まれたサンタさんを見ていると
舞は話し掛けてきた。

「ねぇ秋兎くん」

「何だよ舞?」

「着ぐるみって素敵よね?」

「かわいいもんな?」

「中の人が気になるわね?」

「中の人なんて居ないよ?」

そう居ないのだ。

「"着"ぐるみなのに?」

「人間だって別に人の間には居ないだろ?」

「…微妙に反論しにくい屁理屈ね?」

「屁理屈結構!俺は子供の夢を守る!」

「あなたが子供の夢を守るなら私は大人の夢を守るわ!」


「…大人の夢?」

「…着ぐるみの中身は薄着のお姉さんに決まってるじゃない!」


「漫画で見るけどなそうゆうの!?」

「こうして夢フィルターを通すと…ほら見て?サンタさんと子供達のキャッキャウフフがおねショタ&おねロリに見えるわ!」


「幸せそうだな?」

「日々噛み締めてるわ!」

「…ちなみに薄着にする意味は?」

「少なくとも厚着はしないでしょ?」

「まぁ熱いし動きにくいだろうからな?」

「それに…」

「ん?」

「その方が一緒に写真撮った時興奮するじゃない?」


「今日は楽しかった。またな神川さん?」

「好感度が爆下がりしたわ!?」

「ごめんな神川さん…とうk…妹のクリスマスプレゼント買って帰らなきゃいけないから」


「冬花ちゃんの名前を伏せるレベルまで下がってしまったわ!?」


「冗談はさておき…なぁ舞?」

「何かしら秋兎くん?」

「せっかくだし写真撮ってもらうか?」

「薄着のお姉さんと?」

「サンタさんとだよ!?」

その後サンタさんと3人で記念撮影したさい
…肩に手を置かれた瞬間『男の人』
と気付いた舞は真顔で距離を取っていた。
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