となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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最後のクリスマス

こっちも…いざ!

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のんびりとしたクリスマス当日
俺は…


「やべぇ吐きそう…!」

と思いながら…いや言いながら
朝御飯を作っていた。

作り終えて並べると
ちょうど起きてきた冬花は話し掛けてきた。


「おはよう兄ちゃん」

「おはよう冬花」

「…ふむ」

「どうした冬花?」

なんか難しい顔をした冬花は
席につき『いただきます』して味噌汁を飲んだ


「兄ちゃん」

「なんだ冬花?」

「この味噌汁…雑念の味がする!」

「雑念の味!?」

「…味噌汁から迷いと戸惑い…そして緊張の味がする!」


「すごいな冬花!?」

料理できないのに!

「…できないけど好きだからこそ分かるんだよ!」


「俺の心はそんなに読みやすいか!?」

みんなで俺の心を読みよってからに!

「ふむ…目玉焼きもいつもより少し固い」

「あら…焼きすぎたか?」

「千切りキャベツもいつもより数ミリ太い!」

「美食倶楽◯とかに所属してないか冬花?」

「この朝御飯を作ったのは誰だ!?」

「俺だよ!?さっきまでそれ前提で話してただろ!?」


「まぁ理由は分かるよ…クリスマスだもんね?」


「お、おう」

「私を捨てて…行くんだね?」

「捨てないわ人聞きが悪い!…ケーキ買って帰るから」


「私はそんなに安くないよ?」

「ショートケーキ2つ」

「仕方ないにゃ?」

安かった。

「まぁ寂しいけど仕方ないよね?」

「ごめんな冬花?」

「いいよ~…それに」

「ん?」

「私もデートだし?」

「なぬ!?」

「凛さんと!」

「な、なるほど!」

「寂しいもの同士…慰めあうんだよ?」

「合ってるんだろうが…言い方に気を付けような!?」


誤解しか生まないぞ!
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