となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

文字の大きさ
上 下
658 / 815
三年生二学期編

最後の体育祭!(秋兎は舞は)

しおりを挟む
のんびり…してる場合ではない!
いよいよ始まる最終競技…組対抗リレー!

…今更ながらアンカーを任せてもらった
重圧を感じながら深く深呼吸をして
位置に着きいよいよ託されたバトンを
握り締め走り始めた!


(舞…舞は俺の事を既に並び立つ男なんて言ってくれたけどな。)


俺は地面を強く蹴りただゴールを目指す

(俺の中ではまだそこまでの男じゃないんだ)


分かってる…別に何かで示す必要なんか
無いんだってこと…それでも!


(男には下らない意地ってやつがあるんだよ!)

好きな女の子の前では最高の男で居たい

好きな女の子の前ではカッコ付けたい!

好きな女の子には!


(この人で良かったと最後まで思ってもらいたいんだよ!)


俺がとなりで良かったか?と聞いた時
最後まで『もちろん』と言って貰える…いや
言われて当たり前だと自信を持てる
男でありたいんだよ!

男ってのはバカだからな!
こんなことでしか自分を納得させられない!

こうゆう分かりやすいモノでしか
示せないんだよ!



舞サイド__


「秋兎くん…」


めっっっちゃ独り言を心の中で言ってる
顔をしてるわ!
遠すぎて分からないけどバトル漫画の
終盤くらい心の中で話してる気がするわ!


「…頑張って」

秋兎くんが何を考えてるかは
分からない…でも想像はできる。

秋兎くんは私の言葉を受けてそれでも
示そうとしてる。

「男って本当に…」

私はポツリと呟いた。

呆れたように
恥ずかしさを隠すように
嬉しさを圧し殺すように。


「頑張って…秋兎くん!」

私は今度は君に届くように声を上げた!
届くと信じて、伝わると信じて!
自己満足の声援本当の思いを






秋兎サイド__


「あぁ…聞こえてる。」

舞の声が聞こえる
そう言えば舞が言ってたな…
リレーの時あなたの声が聞こえたって…
んなバカなと思ったが…


「聞こえてるぞ舞!」

俺は最後の直線ほぼ真横に来ている
相手を離すべく最後の力を振り絞る

もうこれで終ってもいい

そんな某ジャンプ漫画の主人公のような
事を考えながら全力で!ただ!前に!
ありったけを!

体にテープが触れるのを感じた_

俺はトラックから先生に誘導され
一位のフラッグの後ろに座った。

(悪いな…俺のとなりには先約が居るんだ。)

なんてくさい台詞を心の中で呟いて
追い抜かれたり同着じゃ無かったことを
神に感謝しつつ情けなく乱した呼吸を
整えることに専念した。



舞サイド__

「…一位だわ」

凄いわ秋兎くん!
あなたの頑張り!しかと眼に焼き付けたわ!
悔やむべきは現像できないことね!

そんなことを考えている間に
私は帰って来た秋兎くんに私は話し掛けた。



秋兎サイド__


何とか一位をもぎ取り帰って来た俺に
舞は話し掛けてきた。

「秋兎くん」

「何だよ舞?」

「一位おめでとう」

「ありがとう」

「これで満足できた?」

「あぁ自己満足できたよ。」

「それは何よりね…さて」

そう言うと舞はとなりに座った俺の肩に
手を置き…

「どこを弄って欲しいか後で教えてね?」

「だからそれ目的じゃないよ!?」

「分かってるわよ?ただカッコ良かった彼氏にドキッっと…いえ性的興奮を覚えただけよ?」


「何故言い直した!?」


「あれだけ息を乱した姿を見せられたらそりゃ興奮するわよ!」


「良かった整えて帰ってきて!」

そんないつもの変なやり取りをしながら
この時間が形が変わっても続くことを
心の底から神に願った。
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ヲタクな妻は語りたい!!

犬派のノラ猫
ライト文芸
これはヲタクな妻と夫が交わす 普通の日常の物語である!

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

マッサージ

えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。 背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。 僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

女難の男、アメリカを行く

灰色 猫
ライト文芸
本人の気持ちとは裏腹に「女にモテる男」Amato Kashiragiの青春を描く。 幼なじみの佐倉舞美を日本に残して、アメリカに留学した海人は周りの女性に振り回されながら成長していきます。 過激な性表現を含みますので、不快に思われる方は退出下さい。 背景のほとんどをアメリカの大学で描いていますが、留学生から聞いた話がベースとなっています。 取材に基づいておりますが、ご都合主義はご容赦ください。 実際の大学資料を参考にした部分はありますが、描かれている大学は作者の想像物になっております。 大学名に特別な意図は、ございません。 扉絵はAI画像サイトで作成したものです。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

処理中です...