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三年生二学期編

最後の体育祭!(冬花の綱引き)

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超!エキサイティン!な体育祭
午前最後の種目である綱引きに
冬花が出るので何故か自分のことのように
緊張していると
となりの舞が話し掛けた。


「ねぇ秋兎くん」

「何だよ舞?」

「ついに冬花ちゃんの出番ね!」

「だな!」

「でも意外だったわ」

「だな…」

まさか冬花が綱引きとは…
本人に聞いたら…


『こう見えても手綱を握るのは得意なんだよ?』


と言っていた。
手綱の使い方を間違ってるなとは
思ったが今さら変えれないので
俺は

『そっか』

と優しく頷いたのだった。


「さて…どうなるかしらね?」

「冬花はともかく…」

そうともかくである。
…ちなみに今更だが冬花は赤組で俺達と
同じチームである。

「冬花はともかく何かチームメート…ゴツくないか?」


いや女の子にゴツいと言うのはどうかとは
思ったが…


「赤組は冬花ちゃんの一声で肉体派が集まったらしいわ。」


手綱の意味間違ってなかった!?


「冬花…いつの間にそんな陽キャに…」

「いや…冬花ちゃんは陰キャよ?」

「いや…でも」

「だからいいんじゃない?」

「と言うと?」

「いつもはオドオドしている可愛い女の子が頑張って自分より大きな子達に『か、勝ちたいから…綱引き一緒に出よ?』って誘ってくれるからいいんじゃない!」



「そんな力説されても!?」

だがなるほどガテンはいった。

「まぁ本当は違うのでしょうけど…」

と何か舞が言った気がしたが俺は
校庭に目を向けた。









競技決めの日のある空き教室__



「みんな集まってくれてありがとう」

いきなりすみません冬花です。
皆さんからしたら…過去の私ですが
今の私にとっては現在です。

と何故か厨二のようなことを考えてしまった
私は気を取り直してAMC本部(空き教室)
に集まった同志に話し掛けた。


「みんな!今年は兄ちゃんの最後の体育祭です!」



「「はい!!!」」

みんな凄い気持ち良く返事を返してくれた
何だか楽しい


「私は今年…この重要な場面で兄ちゃんと同じチームになった!」


「「うおおおお!!」」


「私は…否!我々は勝たねばならない!」

凄くテンションが上がってきました!

「兄ちゃんの最後の体育祭に勝利を!」

「「うおおおおお!!」」

さぁクライマックス!

「そこで私は綱引きに出ることを決意しました!」


「「待ってその理屈はおかしい。」」

「いきなり落ち着いたねみんな!?」

「だってリーダーが綱引きしたら…」

「したら?」

「「綱引かれになりません?」」

「失礼だねみんな!?」

「それでどうして綱引き何ですか?」

ま、まぁ確かにみんなが疑問に感じるのも
分かる…けど


「午前中最後の…種目だから…」

「「え?」」

「に、兄ちゃんは…体育祭の最後の種目だから…だから…ちょっとお揃いっぽくて…出たいなって…えへへ」


「「………。」」


「み、みんな?」

「「任せてリーd…冬花ちゃん!」」


「何か急にやる気に!?」

嬉しいけどなんで!?


その後みんなの呼び掛けにより
ガタイのいい方々が協力してくれる
ことになった…中にはリレーの
アンカーを蹴ってまで参加してくれた
人とかも居るとか…つまり


「赤組の最強(筋肉)女子が綱引きに勢揃いした!?」


って形らしい。


もちろん勝った。
私は何もしななかった。
私が力をいれる前に勝手に綱がこっちに来た…

もう少しで綱引かれになるところだった。
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