となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

文字の大きさ
上 下
656 / 815
三年生二学期編

最後の体育祭!(冬花の綱引き)

しおりを挟む
超!エキサイティン!な体育祭
午前最後の種目である綱引きに
冬花が出るので何故か自分のことのように
緊張していると
となりの舞が話し掛けた。


「ねぇ秋兎くん」

「何だよ舞?」

「ついに冬花ちゃんの出番ね!」

「だな!」

「でも意外だったわ」

「だな…」

まさか冬花が綱引きとは…
本人に聞いたら…


『こう見えても手綱を握るのは得意なんだよ?』


と言っていた。
手綱の使い方を間違ってるなとは
思ったが今さら変えれないので
俺は

『そっか』

と優しく頷いたのだった。


「さて…どうなるかしらね?」

「冬花はともかく…」

そうともかくである。
…ちなみに今更だが冬花は赤組で俺達と
同じチームである。

「冬花はともかく何かチームメート…ゴツくないか?」


いや女の子にゴツいと言うのはどうかとは
思ったが…


「赤組は冬花ちゃんの一声で肉体派が集まったらしいわ。」


手綱の意味間違ってなかった!?


「冬花…いつの間にそんな陽キャに…」

「いや…冬花ちゃんは陰キャよ?」

「いや…でも」

「だからいいんじゃない?」

「と言うと?」

「いつもはオドオドしている可愛い女の子が頑張って自分より大きな子達に『か、勝ちたいから…綱引き一緒に出よ?』って誘ってくれるからいいんじゃない!」



「そんな力説されても!?」

だがなるほどガテンはいった。

「まぁ本当は違うのでしょうけど…」

と何か舞が言った気がしたが俺は
校庭に目を向けた。









競技決めの日のある空き教室__



「みんな集まってくれてありがとう」

いきなりすみません冬花です。
皆さんからしたら…過去の私ですが
今の私にとっては現在です。

と何故か厨二のようなことを考えてしまった
私は気を取り直してAMC本部(空き教室)
に集まった同志に話し掛けた。


「みんな!今年は兄ちゃんの最後の体育祭です!」



「「はい!!!」」

みんな凄い気持ち良く返事を返してくれた
何だか楽しい


「私は今年…この重要な場面で兄ちゃんと同じチームになった!」


「「うおおおお!!」」


「私は…否!我々は勝たねばならない!」

凄くテンションが上がってきました!

「兄ちゃんの最後の体育祭に勝利を!」

「「うおおおおお!!」」

さぁクライマックス!

「そこで私は綱引きに出ることを決意しました!」


「「待ってその理屈はおかしい。」」

「いきなり落ち着いたねみんな!?」

「だってリーダーが綱引きしたら…」

「したら?」

「「綱引かれになりません?」」

「失礼だねみんな!?」

「それでどうして綱引き何ですか?」

ま、まぁ確かにみんなが疑問に感じるのも
分かる…けど


「午前中最後の…種目だから…」

「「え?」」

「に、兄ちゃんは…体育祭の最後の種目だから…だから…ちょっとお揃いっぽくて…出たいなって…えへへ」


「「………。」」


「み、みんな?」

「「任せてリーd…冬花ちゃん!」」


「何か急にやる気に!?」

嬉しいけどなんで!?


その後みんなの呼び掛けにより
ガタイのいい方々が協力してくれる
ことになった…中にはリレーの
アンカーを蹴ってまで参加してくれた
人とかも居るとか…つまり


「赤組の最強(筋肉)女子が綱引きに勢揃いした!?」


って形らしい。


もちろん勝った。
私は何もしななかった。
私が力をいれる前に勝手に綱がこっちに来た…

もう少しで綱引かれになるところだった。
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

ヲタクな妻は語りたい!!

犬派のノラ猫
ライト文芸
これはヲタクな妻と夫が交わす 普通の日常の物語である!

黒蜜先生のヤバい秘密

月狂 紫乃/月狂 四郎
ライト文芸
 高校生の須藤語(すとう かたる)がいるクラスで、新任の教師が担当に就いた。新しい担任の名前は黒蜜凛(くろみつ りん)。アイドル並みの美貌を持つ彼女は、あっという間にクラスの人気者となる。  須藤はそんな黒蜜先生に小説を書いていることがバレてしまう。リアルの世界でファン第1号となった黒蜜先生。須藤は先生でありファンでもある彼女と、小説を介して良い関係を築きつつあった。  だが、その裏側で黒蜜先生の人気をよく思わない女子たちが、陰湿な嫌がらせをやりはじめる。解決策を模索する過程で、須藤は黒蜜先生のヤバい過去を知ることになる……。

処理中です...