となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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三年生二学期編

お弁当を作ろう

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のんびりとした…早朝
俺は本当に開けてくれていた裏口から
神川喫茶店にお邪魔しキッチンに
向かおうとすると肩に手を置かれ
誰かが話し掛けてきた。


「…おい。」

「は、はい?」

「夜這いかね秋兎?」

「あなたがおいでと言ってくれたのでは!?」

「そうだった…俺が誘ったのだった…すまん部屋で待ってる」


「台所行きましょ!?」

「なかなかマニアックだな秋兎は…いいよ?」

「帰りますね?」

「すまんかった!冗談だから待ってたから!」

ちなみに今は早朝5時である。

「しかしあれだな秋兎」

「何ですか凛さん?」

「若いな?」

「…?」

「いや…これからほぼ1日運動するのにこんな朝早くから弁当作れるとは…」


「家でやるかここまで来て作るか位の差ですよ?」


「それが出来るのが若いと言ってるんだが…まぁそのうち君も分かるよ」


そんなことを言って若干遠い目をした
凛さんとキッチンに向かった


「さて…作るか!」

「…凛さん」

「何だね秋兎?」

「買いすぎじゃありません?」

「いやぁ~…最後の体育祭だと張り切りすぎてな?」


「…俺が買ってきたの使わないかもですね」

「何だ買ってきてくれたのか?別にいいのに」

「そうゆう訳にはいかないでしょ?」

手ぶらはな…

「手ブラとか朝から何を考えてるんだ秋兎は」

「親子揃って心を読まないで貰えます!?」

「ならもっと心に厚着をしなさい」

「心に厚着って何ですか!?」

「秋兎は心にマイクロビキニしか着てないからな…見るなって方が無理だ!お前が悪い!」


「何か最低ですね!?」

そんなやり取りをしながら
俺は持ってきた食材をシンクに置いた。

「なぁ秋兎?」

「何ですか凛さん?」

「お前も買いすぎじゃね?」

そう俺も買いすぎたのである。

「昨日…帰りに買ったんですが…舞にも言われました。」


『…何人家族?』と。

「何人家族の弁当を作るんだ我々は今から…」

「…最悪ウチにはブラックホールが居るので」

「ブラックホールのこと冬花ちゃんて言ってやるなよ!?」


「凛さん逆です逆!」

その後何とか二人で手分けし
10人前位のお弁当をこしらえた…
それでも余ったので凛さんが


『体育祭終わりにパーリィしよう!』

と言ってくれたので
取り敢えず神川喫茶店の冷蔵庫に
残った食材を封印し俺は帰宅した。
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