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三年生一学期編2
お見舞い【舞の場合】
しおりを挟む「ねぇ秋兎くん」
「何だよ舞?」
「なんで倒れるまで頑張ったの?」
「いや…別に普通にしてただけ何だがな…」
確かに疲れることは色々あった気はするが…
「少し苦しくなってふらっとしただけだから」
「…"だけ"?」
舞は座っていたパイプ椅子から
立ち上がると俺の肩を強く握り
「"だけ"じゃないわよ!どれだけ心配したと思ってるの!?」
「っ…」
「冬花ちゃんから連絡が来た時、私…本当に怖かったのよ?」
「ごめん…」
「あ……私もごめんなさい…しんどいのにお説教みたいなことを…」
「いや、いいんだ。」
舞は間違ってない。
「お説教されるのは私の役目なのに。」
舞それは間違えてる
「私は何も間違えない。」
「心を読んだ上に無惨様みたいなことを言うな!?」
「頑張り屋さんのあなたのこと好きだけど、やっぱりやり過ぎるのは良くないわ」
「…だな。」
「気持ちいいもやり過ぎるのは良くないものね」
「ちょっと違うんじゃないかな!?」
「まぁ何にしても…」
「ん?」
「適度に力を抜くのは大切なことよ」
「だな。」
「あなたは良くも悪くも真っ直ぐすぎるのよ」
「…」
「真っ直ぐで固いからきちんと抜くのが大切なのよ。」
「力をだよな?」
「そう言ってるでしょ?…変なこと考えてるから変に聞こえるのよ?」
「変なことのように聞かせてるからじゃなくてか?」
「百理あるわね。」
「思ったよりあった!?」
「いい秋兎くん」
「何だよ舞?」
「もっと私を頼りなさい?」
「結構頼ってるつもりだが…」
「まだ足りないわ」
「ちなみにどれくらい?」
「ピッコロがフリーザを倒せると思ってた時の戦闘力の差くらい。」
「全然足りないな!?」
「だから、もっと私を頼りなさい?」
「…そしたら舞が辛くなるだろ」
「かもね」
「なら…」
「いいじゃない。その分、私がしんどい時助けてくれたらそれで。」
「あ…」
「幸せも辛いことも半分こ…までは無理でも出来ることは支え合いましょ?」
「舞…」
「あと、無理な体位の時も支えa「お時間です。舞さん。」」
と、いきなり入ってきた冬花が
舞の脇を抱えて頑張って連れ出していった。
「ふぅ…疲れたしやすm「お見舞い番号4番、神埼入ります。」」
と、神埼まで来てくれた。
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