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三年生一学期編2
お見舞い【冬花の場合】
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「お見舞い番号…2番…冬花です。」
「お、おう…」
何か嫌々アイドルオーディションに
つれてこられた人みたいになってる!?
「…私はリンゴを剥きます!」
「大丈夫か冬花!?」
「で、できる!」
「そ、そうか!」
俺はものすごく心配な気持ちをなんとか
押さえてパイプ椅子に座り
リンゴの皮に包丁の刃を当てた
冬花を凝視した…油断したら
包丁が飛んでくるかもしれないし
冬花の指が飛ぶかも知れないと思ったから。
「あ、そうだ兄ちゃん大事なことを聞き忘れてたよ」
「何だ冬花?」
「兄ちゃんは皮は気にしない?」
「ん?あぁ別に皮付きでも食べれるぞ?」
確かに重要な質問な気がしたが…
「何でそんなことをワザワザ聞いたんだ?」
冬花ならおりゃ!おりゃ!と
リンゴが剥いた栗ぐらいの大きさになる
くらいは想像してたから皮くらいは…
「舞さんが『男の子は皮が有るか無いかをスゴく気にするから』って」
「…なるほど」
あとで説教だな!
「あと、皮問題はデリケートだから優しく聞いてあげてって」
「なるほど…」
あとでお説教だな。
「あと、舞さんからの伝言」
「ん?」
「お説教楽しみにしてるってさ」
「読まれてた!?」
「…ねぇ兄ちゃん」
「何だ冬花」
「もう無理しないでね?」
「してるつもりは無かったんだけどな…」
「…私、兄ちゃんが居なくなったら…死んじゃうから」
「お、おいおい…」
「餓死で」
「それは確かに…って出前とか頼め?」
「兄ちゃん居なかったら食欲なんて無くなるよ…それに」
「ん?」
「兄ちゃんの料理が私の最後の晩餐って決めてるから!」
「もっといいもの食べな!?」
嬉しいけど、それはお兄ちゃんどうかと思う!
「あ、時間だ」
「またか…」
「ごめん兄ちゃん…リンゴは丸噛りして?」
「半分にもできなかったのね!?」
「次の方ぁ~…」
ちょっと誤魔化しながら冬花が
そう言うと…
「お見舞い番号3番!彼女です!」
「宣言しながら入ってくるな!?」
「お、おう…」
何か嫌々アイドルオーディションに
つれてこられた人みたいになってる!?
「…私はリンゴを剥きます!」
「大丈夫か冬花!?」
「で、できる!」
「そ、そうか!」
俺はものすごく心配な気持ちをなんとか
押さえてパイプ椅子に座り
リンゴの皮に包丁の刃を当てた
冬花を凝視した…油断したら
包丁が飛んでくるかもしれないし
冬花の指が飛ぶかも知れないと思ったから。
「あ、そうだ兄ちゃん大事なことを聞き忘れてたよ」
「何だ冬花?」
「兄ちゃんは皮は気にしない?」
「ん?あぁ別に皮付きでも食べれるぞ?」
確かに重要な質問な気がしたが…
「何でそんなことをワザワザ聞いたんだ?」
冬花ならおりゃ!おりゃ!と
リンゴが剥いた栗ぐらいの大きさになる
くらいは想像してたから皮くらいは…
「舞さんが『男の子は皮が有るか無いかをスゴく気にするから』って」
「…なるほど」
あとで説教だな!
「あと、皮問題はデリケートだから優しく聞いてあげてって」
「なるほど…」
あとでお説教だな。
「あと、舞さんからの伝言」
「ん?」
「お説教楽しみにしてるってさ」
「読まれてた!?」
「…ねぇ兄ちゃん」
「何だ冬花」
「もう無理しないでね?」
「してるつもりは無かったんだけどな…」
「…私、兄ちゃんが居なくなったら…死んじゃうから」
「お、おいおい…」
「餓死で」
「それは確かに…って出前とか頼め?」
「兄ちゃん居なかったら食欲なんて無くなるよ…それに」
「ん?」
「兄ちゃんの料理が私の最後の晩餐って決めてるから!」
「もっといいもの食べな!?」
嬉しいけど、それはお兄ちゃんどうかと思う!
「あ、時間だ」
「またか…」
「ごめん兄ちゃん…リンゴは丸噛りして?」
「半分にもできなかったのね!?」
「次の方ぁ~…」
ちょっと誤魔化しながら冬花が
そう言うと…
「お見舞い番号3番!彼女です!」
「宣言しながら入ってくるな!?」
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