となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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三年生一学期編2

父の日

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のんびりとした父の日当日
凛さんには内緒で神川家を訪れると
驚いた顔をした凛さんは
迎えてくれた玄関先で話し掛けてきた。


「なぁ秋兎」

「何ですか凛さん?」

「何をたくらんでいるんだい?」

「何のことですか?」

「…今朝から舞の様子がおかしいんだ」

「と、ゆうと?」

「今朝の朝御飯が微妙に豪華だったり」

「微妙に?」

「赤ウィンナーがシャウ◯ッセンだったり」

「確かに少し豪華!」

「淹れてくれたお茶が」

「お茶が?」

「玉露だったり」

「それは豪華!」

「あと、やたらと肩を揉もうとするんだ」

「なるほど…」

「秋兎よ…もしかしたら舞は」

「?」

「俺のことを愛してしまったのではなかろうか?」


「愛してるとは思いますよ?親愛の方で。」

「あなたと合体したい!方じゃなくか?」

「だったとしたら俺は凛さんを東京湾に沈めなきゃいかなくなります。」


「真顔で言わないでくれるかな秋兎!?」

「…凛さん」

俺達が会話をしていると
俺の後ろからピョコッと出てきた冬花が
口を開いた


「凛さん…早くいれてください。」

「すぅ…秋兎」

「はい。」

「俺を殴ってくrグベラ!?」

俺は凛さんが言い終わる前に
凛さんを殴り飛ばした


「な、何してるの兄ちゃん!?」

「安心しろ冬花…性欲の悪魔を倒しただけだ」

「ありがとう…秋兎…しかし、もう少し愛が欲しかったな!?」


「そこに愛はありましたよ?」

「なぬ?」

凛さんは何かに気が付いたようで顔を上げて
尻餅を着いた状態で顔を上げる


「秘技!【憧れのクッション】!」

と、舞は胸を張った。

「リアルで起こるんだなこんなこと!?…娘で少し残念だが!」


「私もパパでかなり残念よ?」

「かなり!?」

それからショックを受けて生きた屍になった
凛さんをリビングに連れていき
座らせて…


「凛さん。」

「ナンダ あき と」

「今日が何の日か分かりますか?」

「オレが しん だ ひ」

「違いますよ!?」

「パパ?…今日は父の日よ?」

「チチ のひ?…乳?」

「何故、一瞬理性を取り戻したんですか?」

しかも【乳】で


「違うわ…お父さんの日よ?」

「あぁ…父の日か!」

あ、生き返った。

「もしかして…みんなそれで」

凛さんは若干涙ぐんだ…良かった
それが心です凛さん


「これが…心か_」

「心の声に反応しないでください!」

「さて…じゃあせっかくだし一人ずつ渡しましょ?」


「あ、じゃあ私から…」

そう言って冬花は鞄から何かを取り出した。

「あの…ハンカチをどうぞ」

「あぁ…ありがとう」

「い、いえ」

「秋兎…そしてわが娘よ」

「「どうした(んです凛さん)のよパパ?」」


「現役女子高生からプレゼントを合法的に貰えたぞ!」


「舞。」

「117ね!」

「それは時報だ!」

「やめてふたりとも!?」

「次は俺で…凛さんいつもありがとうございます。」


「お、おう…ん?ネクタイか」

無難すぎたかな?


「秋兎は彼女の父親を縛りたいと?」

「違いますよ!?」

「そうよ!縛られるのは私の役目よ!」

「そうゆう訳でもない!…凛さんに似合いそうだったので」



「ありがとう…嬉しいよ」

良かった、喜んで貰えたみたいだ。

「最後は私ね!」

「カモン!」

「はい…いつもありがとう」

「……財布か?」

「ダメだった?」

「いや、嬉しいよ」

「良かったわ!私の(あげた財布)いっぱいに膨らませてね!」


「任せろ!もう入らないくらい入れてやる!」

と、ふたりは高笑いした。
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