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三年生一学期編2

【AMC】定例会議

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こんにちは私は【AMC】リーダー
…えっと冬花です…はい。

今回は兄ちゃん…のことについての
定例会議をします。

空き教室を協力者(ある先生)に貸していただいいてます。


ちなみに月1でやってます。
リモートとかLINEも合わせるとそれ以上ですが


「えぇ~…今回の議題は…」

そう【読み手】…いいや、斉藤さんが言うと

13人の視線がこちらに集まる
あ、ちなみに構図的にはネルフの
碇司令と冬月さんを思い浮かべてください。

「今回の議題は、【秋くん、そろそろキスするんじゃない?問題です!】」


と、斉藤さんは言った。
私は表情を変えずに
『兄ちゃんはさらに向こうへ!プルスウルトラってるよ!』と叫ぶのをこらえた。

この子達には…刺激が強すぎる。

「いやいや…この間、手を繋いだのを確認したばかりですよ?そんなそんな…」 


ある団員がそう言うと回りも頷く。

ごめんみんな…そのイベントはとっくの昔に
終わってる。

今、タピオカ流行ってるよね!
ってくらい情報が遅れてる。


「手を繋いでから5年は間が空くと想定するのが妥当でしょう。」


「なるほど…」  

一年かからなかったような…と
思いながらみんなは兄ちゃんを何だと
思ってるのかと若干疑問が湧いた…
まぁいつもだけど。


「ちなみに、お泊まり会はしてるもようです。」


「それはリーダーから聞いています」×13

「…あのねみんな」

私は何か…我慢できなくなり口を開いた

「お、お泊まり会までして何もないと本当に思ってるんですか?」



「…」×14

「さ、斉藤さん?」

「…そんなの分かってますよ!でも!」

皆が頷くと一斉に口を開く

「それを認められないのが母でしょ!?」×14

斉藤さん含め皆声を揃えて言った

「頭では理解出来ても心が拒むんです!ヨチヨチ歩きの秋くんが頭をよぎるんです!」


「その頃はまだ出会ってないよね!?」

「わかる…」×13

「無いはずの記憶を共有してる!?」

「初めての遠足が楽しみで寝不足の秋くんとか」


「初めての海におっかなビックリの秋くんとか」


「どんぐり集める秋くんとか」

「雪だるま作る秋くんとか…」

「思い出がそれを拒絶するんです!」×13

「これ以上、存在しない記憶を共有しないで!?」


私の組織はもうダメかもしれない…


「それで、リーダー…いえ、冬花ちゃん」

と、素に戻った斉藤さんは話し掛けてきた

「いきなり驚くよ斉藤さん…」

「ごめんね?…お兄さんは家ではどう?」

「元気ですよ?…甘ったるい気配をたまにさせてますが」


「なるほど…」

「あ、斉藤さんに個人的に言うことがありました」


「何かな冬花ちゃん?」

「修学旅行中兄ちゃんと寝たって本当?」

「……」

斉藤さんと数名がうつ向いた。
なるほど…


「斉藤さん?」

「は、はい!」

「私、泣いちゃうかも?」

「う、嘘でもやめて冬花ちゃん?このクラブは秋くんのためのクラブだけど…」 


そう言って斉藤さんは私の肩に手を置き

「冬花ちゃんの助けをしたいってクラブでもあるんだから。」


「斉藤さん…みなさん…」

しんみりした空気…ありがとう…でも

「まぁそれはそれとして斉藤さんと黙ってたひと達は1週間、兄ちゃんへの干渉を禁止します!」


《ガァーン》って文字が
浮かぶのが見えるくらい皆は顔を机に
突っ伏した。
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