となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

文字の大きさ
上 下
558 / 815
三年生一学期編2

男の夜釣り

しおりを挟む
のんびりとした休日
パジャマパーティーをするのに
邪魔になりそうだなと思ってた俺を
夜釣りに誘ってくれた凛さんと
釣糸を垂らしていると
凛さんは話し掛けてきた。


「なぁ秋兎」

「何ですか凛さん?」

「釣れないな…」

「釣れないですね。」

糸を垂らして早2時間…

「…プカプカと浮きの上の光が浮かんでるのを見てるだけだったな。」


「そうですね。」

「一回くらい…沈まないだろうか?」

「…沈んで欲しいですね」

「これが真夏の海岸ならな…」

「キスでも釣るんですか?」

「キスをする相手を釣る」

「奥さんに伝えておきますね」


「もはや定番になったな秋兎よ」

「そうですね…」

「そしてその必要は今回ない」

「なぜ?」

「母さんの前でナンパしたからな!」

「なんで!?」

「いや…ナンパと言うか…昔海に行った時に少し喧嘩してな…そんな時優しく声をかけてくれたお姉さま方に少し心が揺らいで…」 


「揺らいで?」

「次の瞬間、俺の息子が下から蹴り揺らされた。」

……

「「……」」

圧倒的無言と無音…いや波音。

「あ、そう言えば昔…」

「まだ何かあるんですか?」

「水着(上)を釣りあげたことがある。」

「マジですか…」

「全然引かないし何だろうとあげてみたら、大きな二つのクラゲが引っ掛かっていたんだ。」


「表現がなんか嫌ですね?」

「母さんにもそう言われた。」

「それも見られたんですね…」

「『あなたは竿までそんななのね』と言われて少し興奮した。」


「ぶっちゃけないでください!?」

「ちなみに母さんは釣糸を垂らせばほぼ100%釣れてたな。」


「マジですか。」

「何故か変なのばっかり釣れてたがな?」

「だから凛さんも釣られたんですね」

「遠回しにディスったな!?」

結局釣果は0!
まぁ何だかんだ楽しい時間は過ごせたかな?
そんなことを考えていると…


「なぁ秋兎」

「何ですか凛さん?」

「今年の夏は2人で海に行くか!」

「随時、舞に報告していいなら。」

「…みんなで行こうか!」

何かを誤魔化した凛さんは笑顔でそう言った。
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

今日はパンティー日和♡

ピュア
ライト文芸
いろんなシュチュエーションのパンチラやパンモロが楽しめる短編集✨ おまけではパンティー評論家となった崇道鳴志(*聖女戦士ピュアレディーに登場するキャラ)による、今日のパンティーのコーナーもあるよ💕

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話

家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。 高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。 全く勝ち目がないこの恋。 潔く諦めることにした。

処理中です...