となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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冬休み編!!

まだ今回は見せたくない…。

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のんびりとした最後の休日
こんにちは秋兎と冬花の父の春樹です。
秋兎達とのパーティーを終えてから私達夫婦は
夏樹のお墓によることにした。
みんなでお墓参り…って話だったが
まぁ…仏壇には手を一緒に合わせたので今回は
見逃していただきたい…それに


「うぐっ…なつ…き…あぁ…」

泣き崩れる母さんを私が個人的にまだ
見せたくないと思って誤魔化したのもある。
せっかく今回、よい関係を戻り始めたんだ
今回は笑って終わりにしたいじゃないか。
なに、時間はまだまだこれからあるさ


俺は夏樹のお墓の写真を撮り秋兎と冬花と母さんで
作ったグループに送った。


「家族のグループか…悪くないな」

俺は少し顔が緩んだのを急いで直し
夏樹のお墓の掃除を始めた__


20分程経っただろうか?
結構綺麗になった…と、ゆうか


「秋兎…さては定期的に掃除に来てるな?」

じゃなきゃおかしいくらい綺麗だ
それならそうと言えばいいのに…

「ありがとうって言いそびれたじゃないか。」

子供が良いことをしたら誉める。
そんな当たり前を気付いてあげられず1つ見逃して
しまったことを残念に感じながら
お供え物を備えているとタマミさんがやってきた。


「おや、遅かったですね?」

「何ですかその言いぐさは…今回最大の功労者に向かって?」


「それについてはありがとうございます。」

「ふふん!」

得意気に胸板を張るタマミさん…
まぁ、功労が誘拐なのはどうかと俺は思うが
そこは黙っておこう。


「タマミさん…ありがとう」

母さんも一瞬複雑そうな顔をしたが
感謝したように笑い

「奥様…次はもっと話せるといいですね?」

「うぐっ…わ、私…人と話すのが…」

「子供でしょ?」

「でも、10年以上ほぼ会話無しだったし…」

「気持ちは分かりますが、そこは奥様が勇気を出すしかありません」


「ゆ、勇気を…出す」

母さんは昔から引っ込み思案で1人でたくさん
考えてドツボにハマってしまうことが多い
俺ももちろん手助けやサポートはしてきたつもりだが…

「わ、わかったわ!勇気を出すわ!」

お、立ち直った

「まずは、秋兎と冬花が好きなことから教えてちょうだいタマミさん!」


確かに、タマミさんの方が私達と居た時間が長いもんな。
いい提案だ母さん!


「そうですね…好きなことは…」

その後、私達が知らない
子供達の裏話や思出話をたくさん聞きながら家路についた。

それを聞いていると
私達もいつかはタマミさんに話す側になりたいなと
改めて思ったのだった。
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