468 / 815
会えなくて言えなくて
進撃の巨漢
しおりを挟む
のんびりとした三ヶ日
昨日の初詣からそのまま帰宅し
さて、今日は何をしようかと思っていると
チャイムが鳴った
「…あぁ、冬花は出掛けてるんだっけか。」
今日はどうしても欲しい福袋あるらしく
友達と出掛けてるんだった…
やれやれと玄関を開けると__
「お久しぶりです。アキさん」
巨漢のオカマが話し掛けてきた。
「どちら様ですか!?」
「あら、お忘れですか?」
この巨漢のオカマを忘れることなんかあるか俺!?
…お、思い出せぇ~…何かヒントとか…
『お久しぶりです。アキさん』
アキさん…?
このアダ名で呼ぶ、俺と久しぶりに会う巨漢…って…
「もしかして…玉男さん?」
「覚えててくれて嬉しいです!」
うわ!?巨漢のオカマがクネクネしだした!?
あ、仕草は以外とかわいい…じゃないぞ俺!?
「何がどうなってこうなったんです!?」
「話せば長くなります。…お邪魔しても?」
「は、はい」
俺はめっっっちゃ覚悟を決めて玉男さんを
中に入れた。
この人の名前は竿田 玉男。
両親が出て行ってから
すぐ来てくれて俺達の面倒を見てくれた人だ。
流石に二人で暮らすのは法律とか近所の目が危ないからな。
まぁ、俺が高校に上がるまで
親代わりをしてくれてた訳だが…
「玉男さん…変わりましたね!?」
もっと男らしかったじゃん!?
シュワちゃんみたいだったじゃん!?
「そんなに老けたかしら?」
「それどころの変化じゃないですよ!?」
「あぁ~…もしかしてこの見た目ですか?」
あ、気にしてたかな…確かに玉男さんにとっても
一大決心で勇気がいることだったろうに…
配慮が足りなかった。
「あなた達の擬似子育てしてたら、母性が溢れ散らかしまして」
「母性が溢れ散らかした!?」
「そして、気付いたんです」
「な、何にですか?」
「母性が溢れ散らかすなら女性になればいいと!」
「訳が分かりませんよ!?」
「それで、女装してみたら…」
「は、はい…」
「癖になりました。」
「なっちゃいましたか…」
「あ、ちなみに恋愛対象は昔から両方いけます!」
「知りたくなかった!」
「…さて、今日来た訳ですが…」
「い、いきなり落ち着かないでくださいよ」
俺がビックリしていると玉男さんは鞄から手紙を取り出し
「ご両親からの手紙を預かってきました。」
そう言って俺に渡してきた。
「…お墓参り行く気になってくれたみたいだな。」
俺は渡された手紙に目を通しほっと胸を撫で下ろす。
「それで?」
「と、言いますと?」
「これだけなら、手紙を出すかメールでいいでしょ?…わざわざ玉男さんが来た理由は何ですか?」
「あら、そんなの顔を久しぶりに見るt「嘘つきですね」」
俺がそう言うと玉男さんは溜め息をつき
「めんどくさい親子ですね…」
と、言って俺を軽々と持ち上げると玄関を出て…て!?
「ちょいちょい玉男さん!?誘拐ですよ!?」
「そうですよ!」
「そうですよ!?」
俺は清々しいほど堂々と誘拐されたのだった。
昨日の初詣からそのまま帰宅し
さて、今日は何をしようかと思っていると
チャイムが鳴った
「…あぁ、冬花は出掛けてるんだっけか。」
今日はどうしても欲しい福袋あるらしく
友達と出掛けてるんだった…
やれやれと玄関を開けると__
「お久しぶりです。アキさん」
巨漢のオカマが話し掛けてきた。
「どちら様ですか!?」
「あら、お忘れですか?」
この巨漢のオカマを忘れることなんかあるか俺!?
…お、思い出せぇ~…何かヒントとか…
『お久しぶりです。アキさん』
アキさん…?
このアダ名で呼ぶ、俺と久しぶりに会う巨漢…って…
「もしかして…玉男さん?」
「覚えててくれて嬉しいです!」
うわ!?巨漢のオカマがクネクネしだした!?
あ、仕草は以外とかわいい…じゃないぞ俺!?
「何がどうなってこうなったんです!?」
「話せば長くなります。…お邪魔しても?」
「は、はい」
俺はめっっっちゃ覚悟を決めて玉男さんを
中に入れた。
この人の名前は竿田 玉男。
両親が出て行ってから
すぐ来てくれて俺達の面倒を見てくれた人だ。
流石に二人で暮らすのは法律とか近所の目が危ないからな。
まぁ、俺が高校に上がるまで
親代わりをしてくれてた訳だが…
「玉男さん…変わりましたね!?」
もっと男らしかったじゃん!?
シュワちゃんみたいだったじゃん!?
「そんなに老けたかしら?」
「それどころの変化じゃないですよ!?」
「あぁ~…もしかしてこの見た目ですか?」
あ、気にしてたかな…確かに玉男さんにとっても
一大決心で勇気がいることだったろうに…
配慮が足りなかった。
「あなた達の擬似子育てしてたら、母性が溢れ散らかしまして」
「母性が溢れ散らかした!?」
「そして、気付いたんです」
「な、何にですか?」
「母性が溢れ散らかすなら女性になればいいと!」
「訳が分かりませんよ!?」
「それで、女装してみたら…」
「は、はい…」
「癖になりました。」
「なっちゃいましたか…」
「あ、ちなみに恋愛対象は昔から両方いけます!」
「知りたくなかった!」
「…さて、今日来た訳ですが…」
「い、いきなり落ち着かないでくださいよ」
俺がビックリしていると玉男さんは鞄から手紙を取り出し
「ご両親からの手紙を預かってきました。」
そう言って俺に渡してきた。
「…お墓参り行く気になってくれたみたいだな。」
俺は渡された手紙に目を通しほっと胸を撫で下ろす。
「それで?」
「と、言いますと?」
「これだけなら、手紙を出すかメールでいいでしょ?…わざわざ玉男さんが来た理由は何ですか?」
「あら、そんなの顔を久しぶりに見るt「嘘つきですね」」
俺がそう言うと玉男さんは溜め息をつき
「めんどくさい親子ですね…」
と、言って俺を軽々と持ち上げると玄関を出て…て!?
「ちょいちょい玉男さん!?誘拐ですよ!?」
「そうですよ!」
「そうですよ!?」
俺は清々しいほど堂々と誘拐されたのだった。
0
お気に入りに追加
278
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。


体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる