となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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冬休み編!

冬花はおせちを手伝いたい

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大掃除も終わった大晦日
少し早めに終わったので仕込んでおいた
黒豆と数の子をタッパーに詰めていると
冬花は話し掛けてきた。


「ねぇ兄ちゃん」

「どうした冬花?」

「何か兄ちゃん田舎のおばあちゃんみたいだね!」

「おせち詰めてるからかな!?」

「何か後ろ姿が凄くおばあちゃん!」

「どうゆうことだ!?」

え?俺そんなに哀愁漂う背中してる!?

「何か美味しいもの作りそうな安心する背中!」

「お、おう」

まぁ、悪い気はしないのだが…
もう少しご馳走っぽいの作った方が良かったかな?


「私も何か手伝えることある?」

「そうだな…」

海老をゆでる位は…出来るだろうか?
出来るよな?…よな?
そうだ…俺は冬花に出来そうなことは任せると
決めたじゃないか!


「よし…海老を茹でてくれ冬花!」

「任された!」

冬花は嬉しそうに冷蔵庫から海老を取り出し
電気ケトルの蓋を開け、海老をなかに…って

「ちょ待てよ!」

「キムタク?」

「いや、驚きのあまり…それより貴様は何をしようとしている?」


「海老を茹でようとしてるよ?」

「何故、電気ケトルの蓋を開けている?」

「これ、沸くの早いから!」

「早いけども!」

いや、出来るだろうけど…何だろうな
何か嫌だな!


「鍋で茹でなさい」

「時間が勿体ない!」

「ならぁ~…電気ケトルで沸かしてそれを鍋にいれてもいいから!」


お湯が早く沸くだけで茹で時間は変わらんが…
多分、お湯を沸かすのがめんどくさいだけだろう


「分かった!」

どうやら、その通りだったようだ。

その後、海老を半分に切ろうとした冬花を阻止し
コンソメを入れて茹でようとした冬花を止め
何か一緒にキャベツやらジャガイモを茹でようとした
冬花に


「貴様はコンソメスープを作る気か!?」

と、止めたりして何やかんや無事
海老は茹で上がった。


「…冬花さん」

「何かな兄ちゃん?」

「何故アレンジしようとしたか聞いてもいいかな?」

「美味しいかな?と思って!」

「美味しいだろうな」

「でしょ!?だからy「俺はおせちの海老をお願いしたんだが?」」


俺がそう言うと長い沈黙が流れ


「………新しいおせち?」

「あるけどな!?」

何かローストビーフとか入ったやつとか!
美味しいだろうがおせちの意味は?
と若干疑問に思ってる

「まぁ…あれだ…まだ海老あるからスープはまた今度作ってくれ?」


「分かった!」

俺は不安を未来の自分にぶん投げたあと
支度をし神川喫茶に冬花と向かった。


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