となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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冬休み編!

年の瀬各自の大掃除!

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のんびりとしてない大晦日
自室を片付けることにした俺は
朝から大きなゴミ袋を用意して分別やらをしていた。


「これは…いる…これは…いらない」

クローゼットの中って服以外滅多に触らないから
こんなの残してたっけ?ってのが結構出てくるな…

「すぅ~…」

禁書が出てきた。
肌色が随分と多い…男の禁書が…

「おかしいな…この前…捨てなかったっけ?」

生き残りが居たのか……

俺は何の気なしにページを捲っていた。

「…いい趣味をしてるな過去の俺よ」

そりゃそうだろう…俺なんだから

…気が付いたら30分経っていた

「…しまった」

俺は禁書を閉じて机の鍵が付いた引き出しにしまった


「さて…続きをやるか!」

俺は元気もりもりで片付けを再開した。




__冬花の場合


こんにちは冬花です。
お部屋を片付けています
私はとても物が多いです
捨てられない人間なんです

「今は…要らない…けどぉ~…」

いつか必要になりそうで…

「あ、アルバムだ」

掃除中のアルバムは大変危険です!
何故なら…

「懐かしいな~…私が小2の時だぁ」

このように掃除がストップするからです。

「うわ…この兄ちゃんちっちゃい」

小3かぁ~…
つまり、両親が出て行った翌年…

「何か兄ちゃん、やつれてない?」

今も細いけど、何か枯れ枝くらい細い!
当時気にならなかったけど…

「やっぱり迷惑かけてたんだよね」

兄ちゃんは『冬花は頭以外はいい子だから大丈夫だよ』
って言ってたけど…おや?私バカにされてる?
今気が付きました。

「……もっと頑張らないとね」

もう少し…兄ちゃんの手助けがしたいと
改めて思った冬花でし…おや?
何か次のページに手紙が挟まって…?

「何でしょうか?……ん?…んん!!?」

な、何ですかこれは!?
…あ、え?えぇ!?

「兄ちゃんへの…え?…ラ…お、おぉ…過去の私!何を書いてるのですか!?」


これはダメです!
顔から火が出そうです!

私は兄ちゃんへのラ…レターを鍵付きの引き出しにしまった




__舞の場合

さてさて大掃除の時間よ!


「…自分の部屋は速攻で終わってしまったからリビングをしてるけど…」


私はママの仏壇を綺麗にすることにした。


「いつもはパパがしてるから…たまには私も…」

私は色々置いてあるものを一度机の上に移動させ
良く絞った新しい雑巾で拭き始めた


「意外と…汚れてるのね」

確かにお供え物はこまめに変えてるけれど
全部除けてって大変だものね

そう、意外と乗ってるのよ仏壇って物が

「…ん?何かしら?」

何かママの写真の下にさらに写真があるわ?

「…ん~?コスプレ?」

何かママがミニスカのメイド服を着て恥ずかしそうに
してる写真が出てきたわ…何これ?
え?本当に何これ?すごくカワイイけれど

《ガシャャャャン!!》

「ん!?」

な、何か壁掛け時計が落ちたわ!?
び、ビックラコイタわ!


「どうした舞!?大丈夫か!?」

パパはその音に驚いて自室から飛び出してきた

「だ、大丈夫よ…何か壁掛け時計が落ちただけだから」

「そ、そうか…おや?ま、舞…それは」

「あぁこれ?ママがコスプレしてる写真が出てきたのよ」

「すぅ~…それを渡せください舞さん」

「日本語がおかしいわパパ…これ何なの?」

「何でもない」

「本当に?」

「お、おうよ」

「なら、もらってもいい?」

「え?…んん~…ダメ」

「何でもないんでしょ?」

「何でもある!」

そう言ってパパは私が手を緩めた瞬間に
光の速さで写真を盗った


「盗られたわ!」

「これは俺のだからダメですぅ~」

パパは子供のような顔をして自室に帰っていった

「な、何なのよ?」


__凛の場合


「………」

写真…まさか見つかるとは…

『なら、もらってもいい?』

すぅ…


「良いわけあるか!…ってか言えるか!?」

これは…これはな!

「この家で初めてフュージョンした時に二人ともテンションが上がってコスプレでした時の写真だなんて言えるか!?」


まったく…過去の俺よ…残すのは勝手だが
子供の目の届かないところにしまおうな?

俺は部屋の押し入れの奥の秘蔵禁書金庫に写真をしまった。
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