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となりは君に居て欲しい
となりは君に居て欲しい7
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初クリスマスデートの翌年
俺達は結婚式当日を迎えた。
もちろん式の前に
月野の両親に挨拶にドキドキしながら行ったが
肩透かしを食らうレベルで笑顔でOKしてくれた。
…うちの親父の方が頑固だった位だ
『お嬢ちゃん…君かわいいのに、こんなのでいいのかい?』
だとよ…おい、お前の息子じゃい!
それに対して姫も
『こんなのとは何ですか?…私の夫をバカにするならお義父様でも叩きますよ?』
だとさ…親父も大笑いしながら謝ってたな…
まぁ、そんなこんな有難いことに誰からも祝福され
今日を迎えたわけだ。
「やっばいな…耳から心臓が出そうだ!」
「…凛君って心臓が色んな穴から出すぎじゃないかしら?」
「君が色んな穴とか言うと興奮するな!」
「逃げ出そうかしら?」
「やめてくれる!?」
あと、式場入るだけなのだが
お義父様が来るまで少し談笑していた
「やっぱりバージンロード歩くのって憧れあったのか?」
「そりゃね?…私もうNOバージンだけど」
「あははは…絶対、お義父様の前で言うなよ?」
「流石に言わないわよ…まぁバージンロードについては、その内、凛君も歩くんじゃない?」
「…息子かも知れんぞ?」
「いや、娘ね」
「何で?」
「分かんないけど、そんな気がする…さ、早く先行って待ってなさい…旦那様?」
「そうだな…んじゃ、待ってるよ姫様?」
「姫様やめなさい…恥ずかしい」
「俺だけの姫様だろ?いいじゃないか。」
「…よくもまぁ、そんな台詞を…」
「惚れ直したか?」
「とっくの昔に好感度は振りきれてるわよ」
「お、おう」
俺は恥ずかしくなったのを誤魔化して
先に式場に向かった。
「おい!凛!結婚おめでとう!」
「お前、結婚出来たんだな!?」
「神川君が結婚出来るとは思ってなかったよ!」
などなど…招待した知り合い達から声をかけられ
ながら自分の席に着き水を飲んだ。
「…水うまっ」
多分人生で一番うまい水を飲み干すと
会場が暗転し
「お待たせいたしました…新婦の入場です!」
アナウンスと共に式場の扉が開き
少しだけ焚かれたスモークの奥から…
天使が出てきた。
ゆっくりとお義父様に手を引かれながら
こちらに歩いてくるその天使は
どこか緊張したようで高揚したようで
寂しそうで嬉しそうで…
「……綺麗だ」
素直にそう思った。
「おまたせ…凛君」
「さっきも見たが…ここに来るよ更に綺麗だよ姫?」
「うっさい…ありがとう」
かなり照れたような顔をして俺のとなりの席に
座った。
こうして、結婚式は始まった。
料理を食べ、出し物を見て笑い
両親の挨拶に涙腺が緩み
いつの間にか作っていた馴れ初めビデオなるものを
流され…これはすっごく恥ずかしかった!
でも、間違いなく人生で一番の幸せを味わっていた。
これから、まだまだこれ並みの幸せが
待っているかもしれないと思うと不安になるくらい幸せ
だった。
そして結婚式の翌年
もう一人の天使が産まれた。
俺達は結婚式当日を迎えた。
もちろん式の前に
月野の両親に挨拶にドキドキしながら行ったが
肩透かしを食らうレベルで笑顔でOKしてくれた。
…うちの親父の方が頑固だった位だ
『お嬢ちゃん…君かわいいのに、こんなのでいいのかい?』
だとよ…おい、お前の息子じゃい!
それに対して姫も
『こんなのとは何ですか?…私の夫をバカにするならお義父様でも叩きますよ?』
だとさ…親父も大笑いしながら謝ってたな…
まぁ、そんなこんな有難いことに誰からも祝福され
今日を迎えたわけだ。
「やっばいな…耳から心臓が出そうだ!」
「…凛君って心臓が色んな穴から出すぎじゃないかしら?」
「君が色んな穴とか言うと興奮するな!」
「逃げ出そうかしら?」
「やめてくれる!?」
あと、式場入るだけなのだが
お義父様が来るまで少し談笑していた
「やっぱりバージンロード歩くのって憧れあったのか?」
「そりゃね?…私もうNOバージンだけど」
「あははは…絶対、お義父様の前で言うなよ?」
「流石に言わないわよ…まぁバージンロードについては、その内、凛君も歩くんじゃない?」
「…息子かも知れんぞ?」
「いや、娘ね」
「何で?」
「分かんないけど、そんな気がする…さ、早く先行って待ってなさい…旦那様?」
「そうだな…んじゃ、待ってるよ姫様?」
「姫様やめなさい…恥ずかしい」
「俺だけの姫様だろ?いいじゃないか。」
「…よくもまぁ、そんな台詞を…」
「惚れ直したか?」
「とっくの昔に好感度は振りきれてるわよ」
「お、おう」
俺は恥ずかしくなったのを誤魔化して
先に式場に向かった。
「おい!凛!結婚おめでとう!」
「お前、結婚出来たんだな!?」
「神川君が結婚出来るとは思ってなかったよ!」
などなど…招待した知り合い達から声をかけられ
ながら自分の席に着き水を飲んだ。
「…水うまっ」
多分人生で一番うまい水を飲み干すと
会場が暗転し
「お待たせいたしました…新婦の入場です!」
アナウンスと共に式場の扉が開き
少しだけ焚かれたスモークの奥から…
天使が出てきた。
ゆっくりとお義父様に手を引かれながら
こちらに歩いてくるその天使は
どこか緊張したようで高揚したようで
寂しそうで嬉しそうで…
「……綺麗だ」
素直にそう思った。
「おまたせ…凛君」
「さっきも見たが…ここに来るよ更に綺麗だよ姫?」
「うっさい…ありがとう」
かなり照れたような顔をして俺のとなりの席に
座った。
こうして、結婚式は始まった。
料理を食べ、出し物を見て笑い
両親の挨拶に涙腺が緩み
いつの間にか作っていた馴れ初めビデオなるものを
流され…これはすっごく恥ずかしかった!
でも、間違いなく人生で一番の幸せを味わっていた。
これから、まだまだこれ並みの幸せが
待っているかもしれないと思うと不安になるくらい幸せ
だった。
そして結婚式の翌年
もう一人の天使が産まれた。
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