となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

文字の大きさ
上 下
392 / 815
となりは君に居て欲しい

となりは君に居て欲しい5

しおりを挟む
そんなこんなで迎えたクリスマス当日
前日から選びに選んだ服を着て家の玄関前まで来ていた

ふっ…緊張するぜ!
心臓が鼻から出そうだ!!
…プレゼントこれで良かっただろうか?
今さら言っても仕方がないが…だ、大丈夫だ俺!自信を持て!



「…何してるのよ神川君?」

「うお!?ビックリした…何故ここに?」

「ここは私の家だもの」

「…そりゃそうだ!」

「で?玄関前で何を不審者ムーブしてるのよ?」

「不審者ムーブなんかしてないぞ!?」

「…で、今日はどうするのよ?」

「取り敢えず町の方に行かないか?」

「……いいわよ」

「よし!行こう!」

ちょっとため息をついた月野さんは
俺の後ろをついて駅に行き電車に乗り
町の方に来た


「流石に多いな…」

「クリスマスだもの…当然よ」

「確かに…よし、まずはごはん食べようか?」

「あら、お店押さえてあるのかしら?」

「抜かり無し!」

そう、今日のために人気のレストランを予約したのだ!

いやぁ~…大変だった…クリスマス舐めてた!
しかし俺は頑張ったのだ!


「へぇ~…やるじゃん神川君…行こ?」

少し嬉しそうにした月野さんを見て
これだけで元が取れたなの思いつつ
俺達はレストランに向かった



「予約してた、神川です。」

ふっ…決まったぜ
とっても大人になった気分だぜ!

俺達は席に通されそこで飲み物を選び
食事を待っていると最初の料理が運ばれてきて


「へぇ~…美味しそうね?」

「だね。」

こうゆう所のサラダは何か旨そうだよな!

「乾杯しましょ?」

「そうしよう!」

俺達はせっかくだからとシャンパンを選んだ
…月野さんがお酒を飲む
…このシチュエーションだけで
何か…こう…嬉しいな!


「「乾杯」」

2人は静かにグラスを当て口をつける
…お、旨いな…飲みやすい

「美味しいね月野さん……月野さん?」

何か顔真っ赤何ですけど…


「だ、大丈夫か?」

「…何がよ?」

「もしかして、酒弱いのか?」

「知らないわよ、初めて飲んだもの」

「初めてを奪っちまったか」

「その言い方、気色悪いからやめて?」

「気色悪い言うな!?」

「…うるさいわね…サラダ、旨いわ」

いつものお淑やかな感じからは想像できないくらい
ワイルドにフォークを突き刺して食べ始めた

「すごくワイルドに食べたね!?」

「豪快に食べた方が食べ物は美味しいのよ」

「それは分からなくもないが…」

「ってか食べないなら頂戴?」

「食べるわ!取ろうとしないで!?」

俺は急いで食べた…うまいな

「神川君が私のサラダ取った…」

「取ってないしこれは俺のだよ!?」

「君のものは私のものだよ?」

「ジャイアン!?」

「ジャイ子よ?」

「ジャイ子はそんなこと多分言わない!」

そんな会話をしているとメインのステーキが
やって来た。

「おぉ…結構がっつりステーキだな」

「うんまそぉ~!」

「キャラ違うくないか!?トリコみたいになってるし!」

「頂きます。」

そう言ってステーキの真ん中をフォークで突き刺し…
ってまてまてまって!?


「君はジャック・ハンマーなのかな!?」

「誰よその女?」

「男だよ!?」

「私とデートしてるのに他の人の名前出さないで!」

「漫画のキャラだよ!?」

「私の名前だけ呼びなさい!」

「そんなキャラだっけ!?」

お酒で変わるタイプ…と言うか
隠し事が出来なくなるタイプか…気を付けてあげよう。

「何考えてるのよ…私のことモグモグだけ考えモグモグなさい!」


「食べてから話そうね!?」

「ごっくん…ステーキ頂戴?」

「嫌だよ!?メインだよ!?」

「ケチね…小さいのはアソコだけにして欲しいものだわ」

「大丈夫?俺が乗り移ってない?」

「神川君が私の中に入ってるの?」

「その言い方、すっごく気になる!?」

こうして俺達の食事&初飲酒は終わっていくのだった…
この子は外で飲ませたらダメだな…
俺達は食事を終えて外に出た


「ふぅ…旨かったね」

「そうね…」

「次、行きたい場所ある?」

「う、うるさいわね…うおおお!」

「どうしたの月野さん!?」

まだ酔っぱらってるのか?


「着いてきなさい神川君!」

「は、はい!」

俺は月野さんに手を引かれどこかに
勇み足で連れていかれる

手柔らかいな…とか考えていると
足がピタリと止まり

「……ここ行きましょう」

「…間違えてない?」

「調べたから間違えてない!」

「本当に?」

「本当に!」

「…酔ってる?」

「よ、酔ってるわよ!」

彼女は明らかに動揺した素振りを見せた
当然である…何故なら


ここはホテルの前だからである。
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

ヲタクな妻は語りたい!!

犬派のノラ猫
ライト文芸
これはヲタクな妻と夫が交わす 普通の日常の物語である!

黒蜜先生のヤバい秘密

月狂 紫乃/月狂 四郎
ライト文芸
 高校生の須藤語(すとう かたる)がいるクラスで、新任の教師が担当に就いた。新しい担任の名前は黒蜜凛(くろみつ りん)。アイドル並みの美貌を持つ彼女は、あっという間にクラスの人気者となる。  須藤はそんな黒蜜先生に小説を書いていることがバレてしまう。リアルの世界でファン第1号となった黒蜜先生。須藤は先生でありファンでもある彼女と、小説を介して良い関係を築きつつあった。  だが、その裏側で黒蜜先生の人気をよく思わない女子たちが、陰湿な嫌がらせをやりはじめる。解決策を模索する過程で、須藤は黒蜜先生のヤバい過去を知ることになる……。

処理中です...