となりの席の変態さん

となりは君に居て欲しい

となりは君に居て欲しい1

これは俺こと神川凛の入学式での話し…
恥ずかしながら…一目惚れだった。

まったくやる気の無かった高校生活の始まり
初めて自分のクラスに入った…あの日
俺は…



「何か…天使がいる」

天使と会った。


「何か用事？」

「い、いや？」

そんな天使のとなりの席になってしまった…
なんだあれ…薄い水色の長い髪に吸い込まれそうな
青い瞳…え？何？俺もしかしてアニメの中に吸い込まれた？


「…なら、こっち見ないでくれるかしら？」

「あ、あぁすまない…あまりに綺麗だったから」

「……バカじゃないの？」

彼女は別に照れるわけでもなくこちらを軽蔑した
目で見ている…少しいいなと思ったが普通に傷つき

「ごめん」

「…まぁ、言い過ぎたわ…これから嫌でも顔を会わせるんだものね…上部だけでも仲良くしないと」


「心の声らしきものが漏れてるよ？」


「あらやだ私ったら」

本当に心の声だったらしい


「…神川凛だ…よろしく」

「月野よ…よろしく。」

「良ければお名前を…」

「宜しくないから教えないわ」

「うぐっ」

「別に…貴方だからじゃないわよ…嫌いなのよ…自分の名前」

「な、なるほどね」

まぁ、事情はあるよな

「まぁ…席替えまでよろしく」

「よ、よろしくお願いします！」

こうして、最悪の滑り出しをした俺達は
少しずつだが話すようになった…
まぁ、休み時間に無理やりこちらから何回か
話し掛けた結果なんだけどな！

そして、一ヶ月後＿＿



「なぁ月野さん」

「何よ神川君？」

「好きだ！」

「何回目よ…？」

「分からない…日に三回は言ってる気がする」

「四回よ」

「そうか…」

「ねぇ…私のどこがそんなに気に入ったの？」

「…どこが…か。」

一目惚れの場合こうゆう時は…何て言えばいいんだ？


「すべてかな？」

「あっさいわね…」

「うぐっ」

「要するに一目惚れってやつ？」

「そうだ！」

「ふぅ～ん…結局、見た目なんだ」

「見た目は大事だろ？」

「…堂々と言えるのは美徳だと思うわ」

「惚れたか！？」

「呆れたわよ」

呆れられてしまった…

「一回デートしてよ月野さん～…」

「あら、一回でいいの？」

「たくさんしてくれるのか！？」

「調子に乗らないでくれるかしら？」

普通に怒られた

「…それは頑張り次第ね」

「ん？じゃあ！」

「今週の土曜日、開けておきなさい…チャンスをあげるわ」

月野さんはそう言いながらこちらを意地悪に笑いながら見た

まずい…沈まれ息子、まだ早い！