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二年目二学期編

全然違う

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のんびりとし…て無い休みの日
何故か凛さんに呼び出され俺一人で
神川喫茶店に来ていた。
いつものように部屋に入ると神妙な顔をした
凛さんの前に机を挟んで舞が座っていた。
俺の顔を確認した凛さんは話し掛けてきた。



「秋兎君」

「は、はい」

「そこに座りなさい。」

「し、失礼します。」

な、何だ…俺なにした!?

「よし…揃ったな。」

凛さんは真剣な声でそう言いタバコを吸い

「秋兎君…私に話があるんじゃないかな?」

「………?」

「ふむ…だ、そうだ舞」

「し、仕方ないと思うわ…いきなりだし」

「まぁ、確かにそうか…私としたことが早漏過ぎたか」

「ま、真面目な話ですよね?」

「もちろんだ…ふむ…舞のことで話は無いかね?」

「舞のこと…」

ここ最近のことと言えばぁ~…

「まさか…結婚関係か?」

俺は舞に耳打ちしてみる。

「あんっ…いきなりダメよ🖤そしてそうよ」

「一回変態を挟むな…なるほど…」

確かにちゃんとした方がいいかもしれない。


「凛さん…挨拶が遅れました…娘さんを俺にください」

俺は正座をし人生で一番きれいな土下座をした


「……ダメだ」

「パパ!?」

正直、OKして貰えると思っていた。
…結構、ショックだな

「…秋兎君、君はいい子だ。」

「なら…!」

「舞、黙ってなさい」

凛さんは舞を一喝する

「…いい子だから結婚を許すなんてこと俺はしない。」

「……」

「いいかい、秋兎君。」

「はい」

「俺は君が嫌いで言ってる訳じゃない」

「はい」

「むしろ、抱けるくらいには好きだ」

「パパ?」

「こほんっ…でもね、付き合うのと結婚は全く違うんだ」

「はい」

「周りの目も変わる、責任も変わる、性事情も変わる」

「真面目な話ですよね?」

「もちろんだ!…まぁとにかく好きだけじゃどうしようも無い瞬間がくるんだ」

凛さんは煙草の火を消して


「いいかい?付き合うことは時間をあげることで、結婚することは人生をあげること何だ。似てると思うかも知れないが全く違う」


「まったく…ちがう」

「そうだ。正直、学生時代の付き合いは別れても文句は言われない…だが結婚は違う。二人だけの問題じゃないんだ」


「そうですね」

「だから、まだダメだと言わせて貰った。」

「と、言いますと?」

「これまでは恋人秋兎君として君を見ていたがこれからは婚約者秋兎君として君を見させて貰う。」


「テスト…みたいなことですか?」

「まぁ、似たようなものかな?ただ、勘違いしないで欲しい。別に君に意地悪をしたり言ったりするぞ?と言ってる訳じゃない。見る目を変えるだけだ。」


「分かってます」

この人は急に態度を変えたりする人じゃない

「これからは舞の恋人ではなく、家族になるかもしれない子としてみるからね?…それだけ分かってくれ」


「分かりました。これからもよろしくお願いします!」


「おう、よろしくな秋兎君!」

ようやくいつもの笑顔を見せたかと思った凛さんは
後ろに倒れ込んだ


「パパ!?「凛さん!?」」


心配して掛けよった俺達を見上げながら凛さんは


「ふぅ…柄にもないことをするものじゃないな…肩がガチガチだ…」


「お、お疲れ様です」

「アソコはふにゃふにゃだけど」


「良かったです!」

こうして、少しだけ状況が変わった俺達は
今日も今日とて前に進む
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