となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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二年目二学期編

文化祭準備【それぞれの衣装】

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のんびりとしてない文化祭の準備の日
明日の文化祭のために皆で頑張りあらかた終わらせ
あとは少し練習して終わりなのだが…
あの…だな…そんなことより言いたいことがある!


「なぁ舞」

「どうしたの秋兎くん?」

「なんで俺が…」

俺は怒りとそれ以外の感情で体を震わせながら
舞に訴えた


「なんで俺が貞子なんだ!?」

前の髪、邪魔だな!?


「バサバサしないで!?…ってかなんで黙って着たのよ?」

「普通に幽霊だと思ったんだよカツラを渡されるまでは!」

「な、なるほど」

「へぇ~…髪長い幽霊なんだって納得して被ったら前が見えなくなったんだよ!?」


「大丈夫よ、似合ってるわよ?」

「これに関しては誰が着ても大抵同じになるんじゃないかな!?」 


「そんなこと無いわよ?…ほら」

舞は俺の顔を覆っていた髪の毛を横へ流し

「カワイイし似合ってるわよ?」

「っ…うるさい…バカ」

「んほ」

「今のリアクションですべて台無しだぞ!?」 

んほって何だよ…んほって!

「ってか秋兎くんばかりズルいわ!私には何か無いの?」

と、舞は言ったのだが…正直…何のコスプレなのか
分からないんだよな…いや、カワイイんだよ?
制服に眼帯と包帯…何だ…怪我人?


「カワイイんだが、それは何のコスプレだ?」

「何よ分からないの?」

ちょっと拗ねたように笑う舞にほっこりしていると
口を開いてくれた


「厨ニ病の幽霊よ?」

「厨ニ病の幽霊って何!?」

「知らないわよ、私が用意したんじゃないもの」

確かにクラスの衣装担当達が用意した訳だが…

「「「「「趣味だ(よ)!」」」」」

衣装担当達がすごいいい笑顔でこちらに
親指を立てている…正直、嫌いじゃないが…
ほぼ代わり映えしないんだよな普段と


「そうなのよ…コスプレ感が無いのよ…」

「心を読むな!」

「でも、これは衣装担当達の心遣いなのよ?」

「どうゆうことだ?」

「か、彼氏持ちの肌を出来るだけ露出させまいとする…優しさ」


俺は衣装担当達に向かって敬礼した。
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