となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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となりの席の初恋くん

となりの席の初恋くん4

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「と、言うわけなのだけど…どうかしら?」

「……どうと言われてもな。」

我が娘は思春期である。
春を思う時期……恋が芽吹き
気持ちが咲く時期。
お年頃と言うやつだ。

「パパに聞かれても困るが…ん~」

恐らく舞はその男の子が好きなのだろう。
しかも聞いた感じだと男の子も好きみたいだ。
ん~……男親の寂しさってこうゆうことか。
…なかなか寂しいな。



「パ、パパ何を泣いてるの?大丈夫?」

「大丈夫だ。感動してただけだ。」

さて…どうしてやるべきか。
気持ちに気づかせてやるべきか?
……いや、ダメだ。
嫉妬からではない。
自覚を自分でしない恋なんてあまりに寂しい。
恋を自覚してほしい。
恋だと自覚してほしい。
俺に出来るのは考えるアイディアを教えるだけ
なのだが…



「ん~…その子とは話したのか?」

「む、無理…だったわ。」

まぁ内気な子だしな…それに

「なぁ舞」

「何かしら?」

「恋は素敵なことだ。」

そう人を愛するのは素晴らしい。
例え失うことになり悲しむのが目に見えていた
としても。



「恋は…怖くないよ舞。」

だから自由に恋をしてほしい。
俺が愛した人のことで傷ついたところを
見てしまった舞だからこそ俺は
誰よりも自由で素晴らしい恋をしてほしい。



「うん…分かったわパパ…ありがとう」

舞は笑った。
まだぎこちないけれど吹っ切れたように


「まぁもし話すのが難しいなら手紙でも出したらいいさ。」



「手紙………そうね!ありがとうパパ!」

そう言うと舞は何か思いついたようで
自分の部屋に帰って行った。
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