となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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となりに居た君へ

となりに居た君へ6

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のんびりとした自室
どうしたものかと頭を抱えていた俺に
となりに居ない
神川さんは話しかけてきた。



『ねぇ…秋兎くん』

『何だよ舞?』

『久しぶりね』

『そうだな。』

『いつまで拗ねてるの?』

うぐっ

『別に拗ねてねぇよ。』

『あら、その割には童貞王の秋兎くんはメッセージを送ってこなかったわね?』


『誰が童貞王だ!』

『あなたよ、あなた!』

『なにを!?』

『まったく、冬花ちゃんは卒業しようとしてるとゆうのに!』


『ちょっと待て!何してるんだ!?お前のところに行ってるよな!?』


『ヌいてあげてるのよ!』


『ヌいてあげてる!?』

『何よ!溜まってたから出してあげたのよ!』

『どゆこと!?』

『本来はあなたの役目よ!』

『俺の役目なのか!?』

『当たり前でしょ兄妹なんだから!』

『当たり前なのか!?』

『家族なら定期的にヌいてあげなさいよ!』

『そうゆうものなのか!?』

『私もパパのたまにヌいてあげてるわよ!』

『そうなのか!?』

ショック!

『自分ばかり一人でヌいて!』

『いや、え、いや、す、すまん?』

俺はいったい何を怒られているんだ!?

『ちなみに私は今まさにヌいてるわよ!』

『今まさに!?』

『私だってヌかなきゃ溜まるのよ!』

『そ、そうか!』

『あなたで今まさにヌいてるわ!冬花ちゃんの前でね!』


『特殊プレイ!』

そんなやり取りを30分程した後に
冬花から事情を聴き…


『なるほど…教えたわけか』

『ごめんね?兄ちゃん』

『いや、良い機会だった。俺もすまん冬花…嫌な役させたな。』


『本当だよヘタレ兄ちゃん』

『……今度、手紙だしてみるよ』

『うん。』

『そんで、冬花もよかったら舞も』

俺は告白した時くらいの勇気を振り絞り

『みんなで、夏樹の墓参りに行こう。』

俺はメッセージを送ると
久しぶりに夏樹のいる和室に行き

「悪いな…夏樹、最近これなくて…
冬花が前に進むんだってさ。
…俺、兄ちゃんなのに本当にバカだったよな…
父さんにあの時__


『夏樹を成仏させてやってくれ』

なんて言われて気付いたら手が出てた。

…きっと俺も夏樹がもう居ないって
受け入れられてなかったんだ…

だから冬花が夏樹のフリをしてるのを
黙って…聞いてしまっていた。

でも、ダメなんだよな夏樹?
…それじゃいつまでもお前と向き合えてないんだよな?

心配しちゃうよな…

お前優しいから…だからさ夏樹?
…お前を忘れるんじゃなくて
心の中だけで一緒に居ることにするよ。」


もう、冬花が夏樹の代わりなんて
しなくていいように
俺も変わろう。




だから___




「最後に夏樹から勇気をもらって良いかな?」

俺は手紙を書き始めた。


(父さん、母さん久しぶり。一緒にみんなで夏樹のお墓参りに行きませんか?)

と、少し他人行儀で手紙を書きを始めた。
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