となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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三学期

素敵なチョコ作り?

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のんびりとしたキッチン。
地上最強の変態こと私、神川舞は
来てくれた義妹(決定事項)の冬花ちゃんと
チョコ作りを開始した。




「ねぇ…冬花ちゃん」

「何ですか舞さん?」

「チョコ作りって素敵よね」

「私はいい思い出が無いです……」

「あらそうなの?」

「私のチョコで何回兄ちゃんが死にかけたか……」


それはチョコなのかしら?


「でも、今回は大丈夫よ……私がいるもの」

秋兎くんは死なないわ……私が守るもの。


「そうですね。」

そう言いながら冬花ちゃんは笑った。
……少しくらい食べてもいいかしら?ハァハァ


「じゃあ、始めましょうか?」

「はい!」

まぁ…正直簡単よね……溶かして
固めるだけだし。
問題なんか起こるわけ…………ん?



「冬花ちゃん?な、何入れてるの?」


「栄養ドリンクですよ?」

「栄養ドリンク!?」

え!?何で!?

「兄ちゃん疲れてるだろうから糖分と栄養ドリンクが合わさり最強に見えるかなと?」



「ある意味最凶だけれど!」

何か既に手遅れらしく溶かしたチョコの
周りに得体の知れないビンが何個か……
って!?


「栄養ドリンクこんなに摂取したらダメじゃないかしら!?」



「そうなんですか!?」

「いや、そもそも栄養ドリンク入れないんじゃないかしら!?」


「入れないんですか!?」

いつもなら私は挿れられたいって
言うところだけど……


「チョコ作りって基本チョコとかして固めるだけで入れても生クリームとか違う種類のチョコじゃないかしら?」



「それでいいんでしょうか?」

「いいんじゃないかしら?」

少なくとも秋兎くんの命的には。

「でも、私は兄ちゃんの疲れを……」

「これじゃ疲れじゃなくて意識が飛ぶわよ!?」


「そ、そこまで言わなくても」グスンッ


えぇぇ!?私が悪いの!?
……でも泣き顔そそるわ~グヘッ
じゃなかった!


「じゃあ、毒味をしましょ?大丈夫なら渡したらいいから。」


流石に不味かったら諦めるでしょう。



「分かりました。じゃあ……」

そう言いながら冬花ちゃんは
溶けたチョコだった何かをすくい
口に運んだ。
ドロっとしたのを口にする冬花ちゃんいいわ!


「…………?」

「と、冬花ちゃん?」

何か固まってしまったわ……


「兄ちゃんはいつもこんなのを……」グブッ

蹲った!?


「大丈夫!?冬花ちゃん!?」

「私は……妹…失格……で……す。」ガクッ

「冬花ちぁぁぁん!?」

もはや激物!……しかし何故かしら……
【食べてみたい】と思うのは

好奇心?変態心?……
好奇心が猫を殺すなら……


「変態心は……」パクッ
理性を……殺す。バタッ










「おーい……何かうるさいけど大丈……ってどうした2人とも!?」


薄れゆく意識の中で最後に見たのは
チョコが口の周りに付いた私を悟った目で
見る秋兎くんだった。


「秋……兎くん……」

「舞、しっかりしろ!傷は浅い!」

私のことを心配してくれる秋兎くんに
酔いながらも……私は胸に芽生えた気持ちを
……伝えた。



「ホワイトチョコに……するんだった」ガクッ

「そこ!?」
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