となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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冬休み編

冬花…一肌脱いでくれ!

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のんびりとした冬休み
今日も今日とて……じゃないな。
今日となりにいるのは冬花である。
すこし相談に乗って貰うために
わざわざ極寒の廊下を通って来てもらった。




「ねぇ…兄ちゃん」

「何だよ冬花?」

「相談って何?」

「実はな……冬花…兄ちゃんは人生最大クラスの危機に直面しているんだ!」


「なに!?兄ちゃん大丈夫なの!?」

「正直やばい…… 」

「わ、分かった!兄ちゃんの助けになれるなら何でもする!」


ん?……じゃなかった。ふざけてる場合じゃない!



「じゃあ、冬花……一肌脱いでくれるか!」

「分かった!……って……えぇ!?」

「……?何だよ冬花どうした?」

「脱ぐか変態!」

「違う!協力してくれって意味だ!」

うん!予想通りの答えが帰って来て
兄ちゃんはとても嬉しかったぞ!
流石我が妹!


「わ、分かってるよ?それで協力って?」

「あぁ…クリスマスのなプレゼントを一緒に選んでほしいな……と。」



「…………自分で選べバカ兄貴!」

そう言うと冬花は部屋を出ようとした。


「ま、待ってくれ冬花!?プレゼント何か買ったことないから分からないんだよ!」


「い、妹でも別の女の子が選んだプレゼントは嫌だと思うよ舞さん!」



「分かってはいる!しかしお前以外だとクラスの女子に聞かなくてはならなくなりさらに状況が悪くなる!」



「……ググれ!」


「まさか冬花にそんなこと言われるとは!」

「質問版に投稿して(リア充乙)って書かれて終われ!」


「妹よ!辛辣だな!?」

「こうゆうのは自分で選ぶものなの!」

「じゃあ、せめてヒントを!」

「クイズじゃないんだから正解なんて無いの!」


おお!何かカッコイイぞ妹よ!
しかし……困った。
いや、本格的に困った。


「分かったよ冬花……ゆっくり探すよ。」

「何なら舞さんとデートしながらこっそりリサーチしたら?」


「……天才か冬花!」

「これ位は普通思いつくんだよ兄ちゃん?」

「いや~プレゼントって本人にバレたらダメだと思ってたわ。」


「いや、ダメだよ?」

「へ?」

「だからさり気なく観察して見つけ出すのよ?」


「……難易度高いな」

「簡単だよ?」

「何で?」

「好きな人の趣味なんて見てればわかるもん…」


と、冬花は頬をかきながら言った。
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