となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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二学期編

王様ゲーム!!

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白熱しそうな王様ゲーム開始少し前
1段と燃えている神川さんは
鼻息荒く話しかけてきた。




「ねぇ…秋兎くん」


「何だよ舞?」

「私に勝利を譲る気は無いかしら?」

「断る!あと、運の勝負だからどっちみち無理だろ?」


「そう……かもね。」

「はいはい。じゃあ、始めるぞ!あ、ちなみにあんまり長くなるときついから3回勝負な!」



「分かったわ。」

「が、頑張ります。」

「まぁ、やるからには勝たなきゃな。」

「よし……じゃあ一回目!せーの!」

「「「「王様だーれだ!」」」」

「……あら私ね。」

いきなり舞に当たってしまった!?


「そうね~……最初だから軽いお願いを」

そう言うと舞は少し考えたあとニヤリと
笑い



「1~3まで全員、今まで恋をした回数を言いなさい。」


地味にえぐい!


「なかなか面白い質問だ娘よ。しかしパパはその質問に答えられない……」


「あら、何でかしら?」


「貴様は……今まで見たえろ本の数を覚えているのか?」


パンでしょ!?


「なるほど……つまり多すぎて分からないと?」


「俺のようなダンディな男には恋はまとわりついてこびり付くものなのさ。」キラッ


こびり付いた恋ってのは
なんか嫌だな……


「ふぅ~ん……」

それを聞いた舞はニコニコしながら
仏壇に向かい。

「らしいわよママ…パパはこびり付いた恋をしてたらしいわ。」チ-ン



「母さんに言い付けるのは卑怯だろ!?」

かなり慌てて仏壇に向かい。


「母さん嘘です!生涯母さんだけでしたから!許してくれ!」チンチンチンチンチ-ン



「鳴らせばいいってもんじゃないわよパパ……さて、じゃあ次は二人の話を聞きましょうか?」



「……じゃあ、私から 」

冬花!?
くそ……最後になってしまった!
しかし……冬花の恋か


「私は…1回だけです。」

「あら冬花ちゃんピュア!かわいいわ!……ちなみにクラスの子とかかしら?」


「い、いえ……」

「あら?あらあらあらあら?」

何か……舞がすごい怖い顔をしている

「でも……小さい時ですから」

「それなら気持ち……分かるわ。それに、冬花ちゃんならそんなに嫌じゃないしね。」


「っ……昔の話ですからね!?」

と、冬花は顔を真っ赤にしながら
大声を出した。


「さて、次は秋兎くんね。」

「俺か……ん~」

俺はしばらく考えて

「2回かな?」

「ほう?」

うわっこわ!?
すごい怖い顔をしている!

「私が初めてじゃない……と?」

「し、小学生の時だし許してくれって?」

「………………許すわ。」

「よかった。」

「その代わり……」

「ん?」

そう言うとあぐらをかいていた俺に腰掛け

「っておい何だいきなり!?」

「…………彼女特権を使うからね。」

「え?」

「……すこし寂しくなったからこうさせてください。」


「お、おう。」

いつにも増してかわいいこいつを見ていると
立ち直った神川お父さんがこちらを見て



「流石我が娘!かわいい!」

と、なんの恥ずかしげもなく言った。


「さて、2回目!せーの!」

「「「「王様だーれだ!?」」」」
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