となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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二学期編

カスタネット

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のんびりとした休み時間
今日も今日とて
となりの席の神川さんは話しかけてきた。




「ねぇ…秋兎くん」

「何だよ舞?」

「カスタネットって素敵よね」

「なかなか楽しいよな!」

「それももちろんなのだけど……」

「ん?」

「よく見ると小さい凹凸が先にあってそこが当たる度に音が出て素敵よね?」


「凹凸なんかあったか!?」

「何か〇と窪みがあったわ!」

「知らなかった!」

「素敵よね?」


「いや、別にだから素敵にはならねぇよ!?」


「カスタネットなのに鳴らないなんておかしなことを言うわね?」


「お前たまーにうまいこと言うよな!?」

「褒めても   【大好きしか出てこない~♪   】」

「告〇かな!?」

「ファンキーな赤ちゃん猿達の歌ね!」

「そう聞くと怖いな!?」

「あの歌好きよ。PVは船越英〇郎さんなのにも驚いたし!」


「確かにカラオケで最初に見た時は刑事ドラマ始まったのかと思ったけど……カスタネットの話どこいった!?」



「そんなのいつもの事じゃない?」

「うっ……確かに。」

否定出来ない自分が微妙に辛いな……


「それに別の話題ができたわ」

「な、何だよ?」

「秋兎くんカラオケ行くのね?」

「まぁ……人並みには。」

「1人カラオケ?」

「1人じゃねぇよ!」

「じゃあ、誰と?」

「冬花とか友達とかと」

「……女の子も居た?」

「まぁ、居た。」

「…………」ムスッ

「つ、付き合う前だからな?」

「……」プイッ

「…………今度行くか?」

「イクわ!」

「カタカナにするなって突っ込みは取り敢えず置いて置いて…なら、今度の日曜日にでも二人で行こう!」


「ふふ……2人でね?」

「嫌か?」

「いいえまったく?防音だから楽しめそうだしね?」


「何をする気だ!?」

「あら、歌を歌うのよ?」

「っ……そりゃそうだよな!?」

「カスタネットを叩きながらね!」

「無理やり話を戻した!?」
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